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フェアユースと使用許諾

2004/08/26 11:35
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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(Richard Posner判事によるゲストBlog)

「フェアユース」とは、著作権のある作品であっても、一定の範囲で無許可の複製を許す著作権法上の原則だ(特許および商標法にも対応物がある)。これは大変だ。不法占拠者の権利とは! わたしの車を勝手に乗り回した十代の若者も「フェアユース」を主張するだろうか?‐わたしはそのとき車を使っておらず、なんの不便も感じなかったのだからと。だが物理的な財産と知的な財産には大きな違いがある。同時に私の車を運転できるのは一人だけだから、必ずとはいわずとも、一般に誰かの利用はわたしの利用の妨げとなる。だが私が著作権をもつ本をだれかがコピーしたとしても、他の誰の利用を妨げることもなければ、出版社が私の本を売り続けることも妨げない−出版社とわたしの収入を減らすことはあるかもしれないが。これが知的財産の「盗み」あるいは「海賊行為」といった言葉が単なる類似でしかなく、しばしば誤解を誘う理由だ。勝手に車を乗り回されることでわたしにどんな利益があるかは分からないが、評者が事前に許しを得ずともわたしの本の一部を引用できることはわたしの利益にもなる(事前許可など求めれば書評の信頼性を損なうだろう)。

著名な著作権法専門家であり多数の論文を著しているBill Patryとわたしは、まもなく公開されるCalifornia Law Reviewで、著作権期間の延長が生む主要な弊害を解決できる「フェアユース」の解釈を提案している。われわれの提案は、ある程度古い作品の複製(利用)は、権利保有者がまだ権利が続いていることを表明する妥当な手続き(登録簿に名と住所を記入する)をとっていない限りフェアユースとみなすべきというものだ。そうした登録システムは一夜にして作りだすことができるだろう(ビジュアルアートの分野では同等のものが存在している)。こうなれば、古い作品を公開しようとするエルドレッド的人物はまず登記簿を調べ(複数かもしれない)、もし著作権者が登録されていなければ(たいていはそうなるはずだ。古い作品の大多数は商業的価値をもっておらず、権利保有者たちもパブリックドメイン入りを防ごうとはしない)、使用許諾を得ずとも公開できることになる。

[オリジナルポスト 8月23日午前7時59分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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