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2004/08/07 09:00
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lessig

「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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(Timothy Wu教授によるゲストBlog)

何年も前、法廷で書記官をしていたころ、Posner判事がひとつのシンプルな質問でどれだけのことをなし遂げるかに感銘を受けた。かれは「この法律の(あるいは決定案の)目的とは一体なにか?」と尋ねる。弁護士たちがこのもっとも基本的な質問に答えられずただ目を剥いたり息を呑んだりすることがどれほど多かったかは驚くほどだ。

思うに、政府のどの部門であろうとも、最低限われわれが要求できることは、このPosner判事の問いにつねに答えを用意していることだろう。公共の代表として、政府はつねにその行動の裏付けとなる明確な根拠をもたねばならない。恥じることなく、スローガン工作にも存在しない証拠にも頼らず、はっきりと説明できる理由が。これは過大な要求だろうか?

だが、政府がこのもっとも単純なテストに失敗することはあまりにも多い。われわれの一番の話題である著作権も、法律家が「合理的な根拠」と呼ぶものを欠いた実例に満ちている。つぎのような問いを真摯に考えてみれば――既に与えられた著作権をさらに20年延長することで達成されるものは何なのか? なぜそれが科学の発展につながるのか? 答えは存在しないし、答えられたこともない。

あるいはこの週末、Bush政権がテロ警報のレベルを引き上げこの国を恐怖状態においたことだ。われわれは根拠を、充分な根拠を求めねばならない――恐怖はとても高価な代償を必要とする。だがかわりに報じられたのは、大々的な警戒の呼びかけの根拠が実は何年も前の情報でしかなかったことだ。われわれは多くを知る立場にはいないが、なぜBush政権はその行動の理由をわれわれに説明できないのだろう。政府の行いを説明する、われわれの知性を侮辱しない理由をなぜ提示できないのだろうか?

あるいは最高裁が、Blakely判決で量刑ガイドラインの仕組みを無効として混乱状態を作りだしたことを考えてみよう。これもまた、何がその目的なのだろう? 判事たちはこの判例によって達成されるものは何か明確に説明することができるのだろうか。

理性に基づいた政府を求めることが過大な要求だとは思わない。だが、われわれがいま得ているのは明らかにそうではない。

[オリジナルポスト 8月3日午後9時54分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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