お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

CNET Japan ブログ

見捨てられた作品を救出する

2004/03/25 20:58
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

lessig

「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
ブログ管理

最近のエントリー

スタンフォード・ロースクールのインターネットと社会センターInternet ArchivePrelinger Archiveを代表して、著作物を「孤児」の状態にしてしまう無条件の著作権による制約を不当とする訴訟を提起した。Eldred対Ashcroftという暗雲のなかのわずかな希望(「本件のように、議会が伝統的な著作権保護の内容までは変更していない場合、憲法修正第一条に基づくさらなる審査は不要である」)を頼みに、今回の訴訟は著作権保護の内容に対する根本的な変更を問題として、地裁に「憲法修正一条に基づくさらなる審査」を求めるものだ。

「伝統的な著作権保護の内容」に対する根本的な変更とは、議会が(公式には1976年に、だが事実上は1992年に)著作権の存在する作品へのあらゆる手続き要件を、なかでも更新手続きを撤廃したことだ。1992年、議会はBCIA[ベルヌ条約履行法]を成立させ、1964年から1978年のあいだに最初の(更新手続き前の)保護期間にあったすべての著作物の保護期間を延長させた。その後1998年にはソニー・ボノ法がそれらの著作権をさらに引き延ばした。よってソニー・ボノ著作権期間延長法は合衆国の歴史上初めて、更新手続きのフィルターを通過していない、またはしなかったであろう著作権の期間を延長した法律となった。

この訴えについてはCISのサイトに解説がある。訴状はこちらにリンクされている。

評論家ウォッチ:この訴えがEldred裁判と変わらないと発言する評論家がいたら、Eldredの判決も今回の申し立ても読んでいないことが分かる。両者は根底から異なるものだ。唯一の関係は、今回のKahle/Prelinger対Ashcroftが、Eldredへの判決のなかで示されたルール――著作権法の伝統的な形を議会が変更したことを問題にするための方法――に従っているということだけだ。Eldredへの判決が示したことは:伝統こそが重要。今回の訴えが主張するのは:伝統は根本的に変えられた。

もし勝てれば、議会は「孤児でない」著作物を保護するためにもう一度ソニー・ボノ法を制定しなければならなくなる。もちろん今ではより大きな抵抗が起こるだろうし、そのような法律が可決されるかどうかは定かではないが、Eldredの元ではそれを試みることはできる。あるいはその代わりに、議会は事実上更新手続きを復活させる法律を可決することで問題を解決しようとするかもしれない。例えばPDEA[パブリックドメイン強化法案]のような。

[オリジナルポスト 3月22日午後9時32分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
運営事務局に問題を報告

最新ブログエントリー

個人情報保護方針
利用規約
訂正
広告について
運営会社