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ラベル付けの暴力

2004/02/09 14:53
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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二週間ほど前、Robert BoytonがNew York Times紙にfree cultureムーブメントについて優れた記事を書いていた。Timesのサイトではもう無料で読むことはできないが、Googleで検索すればいろいろな場所にアーカイブが見つかる。

Progress and Freedom Foundationが、この「ムーブメント」に対する攻撃を始めている。そこで、他の点ではすばらしいBoytonの記事にある、ふたつの重要な瑕疵を指摘しておこう。

ひとつめは記事が触れる範囲だ:この分野の歴史について書くとき、Pam Samuelson, Jessica Litman, Eben Moglen, そしてより最近ではJulie Cohenを欠かすことはできない。Harvard大学は確かに重要な役割を果たしてきたが、それだけに限定して語るのでは正確とはいえない。LitmanとSamuelsonがこれらの問題を明確にした。MoglenはFree Software Foundationをその誕生の時から導いてきた。

もうひとつは論調の偏りだ:世界が単純化を好むことは分かっているが、この問題を政治的左派と右派の対立として捉えるのはまったくの誤りだ。記事には「Copy Left」という、まるでCopyrightと対立する「コピー左派」のような印象を与える言葉が使われているが、これはRichard Stallmanらが始めた本当の「copyleft」とは別物であり、またこのムーブメントが政治的「Left」の運動であるかのような誤解を与える点で愚かなものだ。Eldred裁判へ提出された複数の意見書を見てみることだ。保守派の論客Phyllis Schlaflyも経済学者Milton Friedmanもあきらかに左翼ではない。

Boytonのこの記事が、これらの問題をよりはっきりと世界に伝えたことは重要であり、すばらしいことだ。だが、見出し以上に深く読もうとはしない人間にとっては、Free Cultureムーブメントの本当の意味が伝わらないのではないかとわたしは危惧している。

追記:記事への無料のリンクがいまも有効だったとわかった。Aaronの素晴らしいツールで見つけることができる(愚かにも失念していた)。

追記 v2:Tim Phillipsが、リストにはDennis KarjalaとNeil Netanelも含まれるべきだとコメントをくれた。まあ、この分野について書いている人々のリストはとんでもなく長いものになるし、著作権と著作権の制限双方の重要性についてのNeilの研究は事実とても重要だ。だが、わたしはその全員について説明しようとしたのではない。Dennisは著作権の期間延長を巡る戦いの最初から、またSonny Bono法の期間を通じた非凡な業績によって特別な言及に値する。

[オリジナルポスト 2月6日午前9時39分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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