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オープンソース政治を求めて

2003/12/09 15:57
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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今回の大統領選について、困難ではあっても見失うべきではない重要な点は、候補者それぞれが現在立っている位置そのものではなく、彼らがどのようにしてそこに至ったのかということだ。今日のDeanがあるのは、彼がインターネットを最善の目的に――ムーブメントを巡って人々を結びつけるために――利用したからだ。このムーブメントは、イラクとの戦争に対するDeanの明解で力強いメッセージから生まれた。ある人々はこのメッセージのために、またある人々はこの問題にこれほど力強い姿勢を示すことができる候補者ならば、他の問題に対してもそれを発揮するはずだと信じてムーブメントに加わった。双方のグループはこの泡沫候補のもとで自発的な組織作りを始め、一年と経たないうちに泡沫候補は最有力候補となった。

Dave WinerはDeanキャンペーンにさらなる一歩を踏み出すことを求めている。「Deanは彼をすでに支持している人々にだけ、また支持者たちに関わることだけしか語ろうとしない」というDaveの指摘はたしかに的を射ている(わたし自身はDean陣営に忠誠の誓いを求められたことはないと証言しておく)。だが、もしうまく実現することができれば、実にすばらしい結果になる可能性が存在しているという彼の意見には同感だ。あのDean陣営のサイト群がDean支持者以外にとっての話題も扱うようになり、支持者以外の人々にも開かれることを想像してみよう。それはどんなものになるだろうか。批判的意見と、それについて議論できる複数のスレッドを備えたBlogだろうか? 対立する見方それぞれへのシンプルなポインタ? 最低限、Dean以外の候補者に密着するBloggerの一団が必要だろう。そして、最低限を超えた先には?

こうしたことへのためらいは十分に理解できる。選挙キャンペーンとは、競争相手に議論のスペースを提供するためのものではない。そしてDeanがインターネット活用で成功をおさめたのは/.の政治版コピーを作ったからではなく、人々が現実世界で行動を起こす手助けをするためにネットを利用したからだ。だがそれでも、1人の候補を支持する人々の間だけに限られない議論の場というアイデアは、Dean陣営のいうオープンソース大統領選キャンペーンの精神に沿ったものといえるはずだ。

特定の政策や争点を巡る不和の雑音を超えて、記憶に留められるべきことがある。どんな主張や立場の巡りあわせが候補者の1人をホワイトハウス入りさせることになったとしても、選挙キャンペーンを従来とは違うプロセスで実行してみせた候補者は今までただ1人しかいない。そして、政府の運営にも置き換えることが可能なプロセスを実演して見せた候補者もただ1人だけだ。

[オリジナルポスト 12月8日午前9時47分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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