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さようなら、mp3.com (II)

2003/11/23 09:22
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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mp3.comのCNETへの売却について、Andy Orlowskiが見事な、だが悲しい記事を書いている。彼が報じているように、かつてmp3.comであった音楽のアーカイブは破棄されることになる。Andy曰く:

…毛沢東の「大躍進」以来、これほどのコモンズの破壊がなされたことはなかった。当時は政治を理由として数百万の本が焚書となった。そして現在、無理もない商業上の理由から、数百万のMP3ファイルがコモンズから失われようとしている。残したいものをダウンロードしておくための猶予はきっかり17日間だ(Steb Slyへ:バックアップをとっていたことをお祈りする)。…CNETはWal-Martやリアルネットワークス、そしてアップルの後を追ってDRM[デジタル権利管理]ビジネスに手を伸ばし、制約的なソフトウェアでできる限り多くのコンピュータを汚染することで、かつてのごく短い間はオープンなプラットホームであったものを閉ざしてしまうことになるだろう。彼らはみなこの手探りのビジネスモデル――エンターテインメント“産業”が取り決めたもの――がどうにかして利益を生み出すことを、あるいはより良いアイデアが出てくるまでのあいだ、利益を追求しているかのような幻影を与えてくれることを望んでいる。

そのより良いアイデアの1つとして、彼は"強制ライセンス"を論じている。これが馬鹿げたスターリニスト的な名前だという点について彼は正しいが、EFFがこれを“全面的に支持”しているという指摘は間違っている。われわれEFFの一部のメンバーは"法定ライセンス"(現在の音楽産業はこれを基盤として築かれた。こちらを参照)のアイデアを推しているが、EFFが主張しているのは、現在のシステムに代わるアイデアを模索すべきだということだ。

わたしは以前からmp3.comの急速な没落を嘆いてきたが、もはやこれ以上嘆く対象すらなくなってしまった。CNETは大きな価値のあるドメイン名を手に入れた。だが、Michael Robertsonの描いた新しい産業のヴィジョンは失われてしまった。

[オリジナルポスト 11月21日午前9時41分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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