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“常識はこのような考え方に反発する”

2003/06/24 10:00
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「CODE」「コモンズ」等の著書や「クリエイティブ・コモンズ」などで知られるスタンフォード大学ロースクール教授ローレンス・レッシグ氏のBlogの日本語版。著作権や特許などの知的所有権の問題やオンラインカルチャー関連のトピックスを紹介します。
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Phil Greenspunが、企業によるパブリックドメインの囲い込みが進んでいる結果として株価が上昇するというおかしな(そして理不尽な)話について書いている

つかみはもちろんソニー・ボノ著作権期間延長法(Free Culture―文化に自由を!)だが、続いて彼はディズニーがどうやってディズニーワールドの上空に対する権利までも手に入れたかという奇怪な話に触れる。引用すると、

航空史の夜明けから、空は公共のものであり、航空局によって全体の利益のために規制されるものだった。これは例えば、ミズーリ州の農園主が彼の土地の上空を飛行機が通過するたびにデルタ航空に料金を請求するといったことを防いできた。

だが、ここにも記憶すべき前史が存在する。“航空史の夜明け”以前、土地の所有者は単にその表面だけでなく下は地球の中心まで、そして英国の法律家Blackstone卿の記すように「無窮の上方まで」を所有すると法に定められていたのだ(ここのpg18を参照)。

航空の歴史が始まると、もちろんこれは問題となった。明らかに、もし土地の上方の空間すべてが私のものなら、ユナイテッド航空のような企業は上空を通過するたびに私の私有財産を“ナプスター化”していることになる。

最高裁は1946年になってやっとこの問題を解決した。ノースカロライナの農民Causbyが、軍の航空機に驚いてパニックを起こした彼のニワトリたちが壁に激突して死んでしまうと苦情を訴えたのだ。Causbyは“不法侵入”を申し立て、上空の通過を止めるよう軍に要求した。

最高裁は、航空機による不法侵入という主張を却下した。Douglas判事が書いたように、

現代の世界では、このような議論を受け入れる余地はない。議会が宣言したように、空は公共のハイウェイである。原告の主張が正しいとすれば、大陸横断航路を飛行するたびに無数の不法侵入訴訟が起こされる事となろう。常識はこのような考えに反発する。かくの如き私権の主張はこのハイウェイを妨害し、公共の利益の発展に深刻な影響を及ぼし、公共のみが正当な権利を主張しうるものを私的所有権の下へ移動させるものである。

“常識はこのような考えに反発する。”

この“常識”は、必要とされているときに一体どこへ行ってしまったんだ?

[オリジナルポスト 6月22日午後1時56分]
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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