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名誉毀損・プライバシー侵害

2005/09/22 06:44
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kondo

人力検索やダイアリー、アンテナなどユニークなサービスでおなじみの「はてな」。そんなはてなを率いる近藤淳也氏が、ネットのコミュニティやサービスのあり方について独自の視点で切り取ります(このブログの更新は2006年2月9日で終了しました)。
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コミュニティサービスを提供していて頭を悩ませる問題の一つに名誉毀損やプライバシー侵害などの違法行為への対応があります。ユーザーが書き込んだ文章がそのままインターネット上に公開される設計になっている以上、こうした問題が無くなることは無いでしょう。はてなでははてなダイアリーを始めてからこの種の問題が増加しました。

これが、営業行為やポルノ情報の開示禁止といった利用規約違反であれば、少し話は簡単です。「どこまでが営業行為か」という線引きの難しさはあるものの、最終的には社内で「ここまではOK」という判断を行えばよく、あとはユーザーの方々に分かりやすく説明するだけです。

ところが名誉毀損やプライバシー侵害ということになると、話はとても難しくなります。これらはれっきとした犯罪であり、犯罪であるかどうかは利用規約ではなく法律が決めるものです。そして同時に、情報を発信したユーザーの表現の自由が存在します。

例えば「jkondo」というユーザー名で活動しているユーザーのブログのコメントに、「こんにちは、近藤さん」という書き込みがあって、これはプライバシー侵害にあたるのかどうか、という事をすぐさま判断することはそう簡単ではありません。すでにjkondoさんは近藤という名前をどこかで公開しているかもしれないし、周知の事実なのかも知れません。

あるいは他のブログに、「jkondoさんのバカヤロー」と書かれて、これは名誉毀損に該当するかどうかを判断するにはどうすれば良いでしょう。ブログ作者は愛嬌をこめて「バカヤロー」と書いているのかも知れないし、別のjkondoさんの事を指している可能性もあります。きちんとした説明も無いまま申立て者の意思を尊重して文章を削除すれば、当然ブログ作者からは反論が来るでしょう。「○○という言葉が出てきたら削除する」、といった杓子定規なルールを決めればそれで良い、というほど簡単ではありません。

これらの問題の判断を行う際には、申立て者のプライバシー権などの権利と、作者の表現の自由を最大限尊重しつつ、中立的な立場から常識的な判断を行うより他は無いように思います。利用規約の入り込む余地はあまり無く、むしろ法律的な解釈を行う必要が出てきます。

法令の内容や立法の意図、過去の判例など、サービスを作る前は想像しもしなかったような知識を用いた判断が必要となり、これには正直なところ少し驚きました。まるで裁判所のような日々の業務が待っていたのです。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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