最終更新時刻:2009年11月27日(金) 17時49分
-

Wii向けネットサービスはどこまで広がるか

公開日時:
2007/07/03 11:36
著者:
木場 雄一郎

Wiiの発売以来任天堂が絶好調だ。

2007年6月25日には株価が一時、前日比900円高の4万6350円まで上昇、時価総額が約6兆5600億円と、ソニーの時価総額を上回った。
 →任天堂、時価総額一時ソニー上回る DS、Wii好調(CNET Japan)

またVariety Asiaは、日本のゲームパブリッシャーが任天堂向のWiiとDS向けの開発を大幅に増やす一方、ソニーやマイクロソフト向けの開発を減らしていると伝えた。
 →Wiiに移行しつつある日本のパブリッシャー (CNET Japan)

任天堂は更に、独立系デベロッパー向けのWii用開発サービス「WiiWare」を発表。
このサービスにより、小規模なデベロッパーでも「Wii Shop Channel」経由で配信や販売を行うことが可能になり、Wiiを取り巻くビジネスがますます活発化することが予想される。
 →任天堂、「WiiWare」発表--独立系デベロッパー向けWii用ゲーム開発サービス (CNET Japan)

ゲームコンソールとして人気の高いWiiだが、そのネットワーク機能とサービスのネット親和性の高さから、ネット企業からも高い注目を集めている。
特にこれまでテレビやゲーム機でのサービスでネックとなっていた文字入力が、Wiiリモコンという新発想の登場により、格段の進歩を遂げた。
Wiiが家庭に普及し、ライトゲーマー向けのソフトが豊富にそろうことでメディアとして十分なユーザー数を獲得できれば、ネットサービス企業にとってはPC、ケータイに続くプラットフォームに成長する可能性がある。
すでにWii上でYouTubeの動画を見られるサービスも登場している。

しかし越えなければならないハードルも多い。
まずWiiは家電のためFLASHをはじめとするコンテンツ再生ソフトは組込み機器用のバージョンを使用することとなる。PC版に比べるとバージョンが古く、最新の機能を利用しているコンテンツは再生できない場合もある。
また、Window Media Playerにも対応していなかったと思うので、Windows Media PlayerのDRMを使用しているコンテンツも再生できない。

そもそもWiiはPCやケータイからユーザーの利用時間を奪うことはできるのだろうか。
ケータイは外出中の情報入手や、移動中のヒマつぶしツールとしてPCとは異なる価値を提供し、確固たる地位を築いたが、Wiiをはじめとするゲーム機はどうだろうか。
家の中で利用するという点はPCと同じだ。しかも操作性はPCに劣る。

PCに勝る点としては家電ならではの起動時間(特に任天堂はWiiの電源を入れっぱなしにすることを薦めている)と、テレビという大画面の出力装置だろうか。

しかしこれらの点はPCでも克服できそうである。Windows Vistaはスリープ状態からの起動が速くなっているし、最近の液晶テレビはPCを接続することもできる。

Wiiをはじめとするゲーム機をネットサービスのプラットフォームとするには、PCと決定的に異なる価値を提供できる何かが必要なようだ。

関連エントリー
Wiiとアクトビラはテレビの情報サービスを変えるか (木場雄一郎のマインドシェア)

Wiiチャンネルに【みんなで投票チャンネル】が登場 (木場雄一郎のマインドシェア)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

このエントリーへのコメント

ブログにコメントするにはCNET_IDにログインしてください。

CNET_ID

メンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。