Googleは6月11日、中国のポータルサイト最大手「新浪網(SINA)」と提携を発表。
検索、ニュース、広告の分野で業務提携する。
Googleは中国でトップクラスのアクセス数を誇る新浪網との提携により、中国における検索市場で6割のシェアを持つ百度(Baidu)へ追いつきたいところだ。
→『グーグル、中国最大手ポータル「新浪網」と提携』(CNET Japan)
今回はこの提携からGoogleのアジア戦略を考えてみる。
アジアはGoogleにとって厳しい市場である。
日本ではYahoo! JAPAN、韓国ではNEVER、そして中国では百度と圧倒的に強い先行サービスからシェアを奪えずにいる。
日本や韓国といったネット先進国でGoogleがシェアを拡大するには時間とコストが必要だ。一方発展途上にある中国市場はGoogleにもまだチャンスがある。
中国市場におけるGoogleのライバルである百度は、MP3検索でユーザーの圧倒的な支持を得、検索エンジンのトップ企業となった。主な収益源はGoogle同様検索連動型広告の提供である。
Googleには大きく二つの点において百度のシェアを奪うチャンスがあると考えられる。
一つ目はクリーンな検索結果である。
百度の人気サービスであるMP3検索は、音楽を無料で楽しみたい若者に人気だが、当然ながら大部分は違法コピーだ。違法コピー対策が進むにつれ、百度の強みは減少する。
その点、多くのコンテンツホルダーとの協業が欠かせない総合ポータル新浪網との相性は良いと言えるだろう。
二つ目は高度なマネタイズエンジンである。
Googleも百度も主な収益源は検索連動、コンテンツ連動広告である。しかしその収益率は大きく異なる。
Googleは入札金額にクリック率(CTR)をかけ、良質で最も儲かる広告を表示する。単純に入札金額のみで表示順位を決めていたYahoo!(Overture)も最近この方式へ変更した。
僅かな差のように思えるかも知れないが、ページビューあたりの収益率の僅かな差が、ツールバーやソフトへのバンドルなど、ディストリビューション戦略で大きな差をもたらす。
事実Googleはデルやアドビなどとグローバル規模でのディストリビューション契約を結び、検索シェアを大きく伸ばすことに成功している。
今回新浪網が自社の検索エンジンを放棄する決定を下したのも、「Google検索+広告」のパフォーマンスの高さゆえだろう。
Googleは本国アメリカ市場において、Yahoo!の検索エンジンに採用されることで一気に認知度を高め、ついにYahoo!を追い抜いてしまった。
中国市場においても今回の提携で大手ポータルサイト新浪網の検索エンジンとなることで、認知度を一気に高め、百度からシェアを奪うことが出来るだろうか。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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確かに最終的に中小企業マーケットを狙いたいアドワーズ広告は、販売チャネルは重要ですね。しかし単価の低い検索連動広告では代理店も儲からないので、やはりユーザー(ビジネスオーナー)のリテラシーが向上するまで気長に待つのではないでしょうか。先ずは出稿金額の大きい大手企業向けに大手広告代理店経由で売っていくんでしょうね。あと日本でもそうですが、外手数料で勝手に代理店やってるとこも1000社以上あるので、そちらは中国でも広がりそうですね。