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世界で一番貧困な国は"セカンドライフ"

2007/06/04 11:40
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セカンドライフ上のビジネスについて最近よくインタビューを受けるようになった。

セカンドライフ人気7つの理由
http://rblog-media.japan.cnet.com/knn/2007/02/post_2520.html
にも書いているが、初期の段階では、無限のサイバースペース上に展開される有限の価値に注目すべきだろう。

誰もが簡単に頭に描けるのが不動産である。セカンドライフというプラットフォームが今後も継続するという前提条件においてはこの価値はかなり有効である。いや、ここを所有していないと何も始まらない。

現在は日本の企業がこぞってセカンドライフ内の土地や島をこぞって物色しはじめている。しかしだ。問題はそこをどのように運用するかである。豪華に見える3Dのプリムの建造物を構築しても、アバターが存在していない場所は魅力がない。

むしろ、建物よりも、ユニークなアバターやフリーで持ち帰るお土産やスクリプトに注力を注いだほうが、ユーザーにとっては意味があるだろう。豪華な乗り物やエレベーターがあっても一度体験したらもう不必要だ。しかし、おもしろいやりとりができるアバターがいると何度でもおとづれてみたくなるだろう。

日本語版が間もなく…といつもメディアで騒がれているが、ボクはあえて期待をしないほうがいいとアドバイスしている。現在、メニューが日本語化されているし、日本人居住区もあれば、2バイトの日本語で問題なくチャットができる。それ以外に何を「日本語化」するというのだろう?

セカンドライフの世界がすべて日本語化されるとは到底考えられないだろうし、多国籍の人が人種も文化も越えて、このワールドでコミュニケーションしているのだから「日本語」にこだわることはつまり「鎖国」を意味していることと同義語だ。むしろ、このセカンドライフで起きていることの現実のビジネスチャンスに目を向けるべきであろう。

セカンドライフのビジネスで一番の着目点は、世界で一番人件費の安い世界であるということだ。誤解を恐れずに書くと、セカンドライフは、「人件費が地球で一番安い世界」「世界で一番貧困な国」とおきかえてもいいだろう。

セカンドライフの住人の大多数は、無料で居住している人たちだ。無料メンバーの割合を8割と見込んでみる。所有している金額はたったの250L$(リンデンドル)である。セカンドライフの居住の大多数の人の全資産は、たかが125円(L$の約半額)という個人の経済なのだ。

それが月額で3つのプランとなると…。
【1】月払い:$9.95/月 +契約時ボーナスがL$1000
【2】3ヶ月:$22.50 ($7.50/月)+契約時ボーナスがL$1000
【3】年払い:$72.00 ($6.00/月)+契約時ボーナスがL$1000

契約時ボーナスがL$1000と、一気に無料会員の約4倍の資産を持つこととなる。しかも、毎週お小遣いが不労所得でL$300がはいるので月額L$1200づつ増えていくこととなる。

無料会員の資産との差は、契約時で4倍。翌週で5倍、一か月で約10倍もの差がついてしまうのだ。毎月さらに4.8倍づつの格差が生まれ、一年では、L$15,400(L$1200*12month+L$1000)なんと61.6倍の資産を持つこととなる。この、ビジネスの基本は大多数が無料会員であるところだ。

同じ、L$100の商品であっても、資産L$250の人にとっては手持ち資産半分の高値の製品である。ダンスパッドで一生懸命に踊って稼いで時給L$10で10時間もの重労働が必要だ。

しかし、有料一ヶ月目でL$2200の人にとっては、L$100は1/22なので、一日のお小遣い分の感覚だ。年間でL$15,400にとっては、L$100は、1/154である。この差は非常に大きい。

しかも、ドルで実際のリンデンドルを購入することができるので、その格差はさらに広がる。ちなみに1万円分、L$を宝くじを買ったと思って購入すれば、L$20,000の資産となる。

これはSLの世界では家賃月額L$1000のバトラー付きの高級アパートメントにフェラーリ数台を所有することができる。ゴージャスなヒルズ族クラスの生活を疑似体験することもできる。セカンドライフへの世界へ頭の「バイパス」が接続された人にとっては、とても安上がりな遊びだ。生まれたての貧困国で最高のサービスを受けている環境だ。

セカンドライフでビジネスを考える人は、毎月の支払いの事をかんがえるより、年間で年払い:$72.00 ($6.00/月)してしまうべきだ。たかが8640円だ。されど8640円。セカンドライフのビジネスセミナーにいって、本を買って、いろんなことをしている間に8640円は簡単にかかってしまう。

むしろ、土地を持つことができる権利があったりしたほうが有効だろう。現に、ボクもアカウントを持っていない人が土地を早急に入手することが必要であり、あとで土地を譲渡するという条件で土地を購入し、転売することによってかなりの不労所得を得ることができた。SL内では、まだ譲渡などに対する課税は発生していない(現在では、転売目的での購入は禁止行為の一つとなっている)。

セカンドライフの有料のビジネスセミナーの参加者に、有料会員と無料会員をアンケートしてみても、約半数が無料会員というのが実態である(セミナーは数万円するのに)。

セカンドライフビジネスに参入しようとしている担当者でさえも、8640円を投資しようとしていないところには、直接的なビジネスは、何も期待できないというのがボクの本音だ。

むしろ、セカンドライフに存在する、資産L$250の大多数の人たちに仕事を発注するというJOB CENTERで、日本語で発生する、リアルな仕事を依頼するのはありではないだろうか?

英語翻訳 L$100 (日本円にして約50円です!!)
java script L$300 (150円)

インドや中国でもバングラディッシュでもこんな価格では、誰もやってくれないだろう。しかし、世界で一番、貧乏な世界のセカンドライフでは、L$100でも、面白そうな仕事にはすぐに人が集まってくるところがユニークだ。

これは経済的な側面よりも、出費を抑えながら、楽しく時間をすごせるところに意味がある。新しいレジャーとしての仕事で、新たな自分の価値を評価されるという新たな経済社会システムの小さな実験の場としてセカンドライフは成立しているのではないだろうか?。まさに現実の「理想のスモールワールド」そのものなのである。

スキルのある人にとっては、簡単でありながら、スキルのある人を見つけて仕事を発生させるのにコストがかかるような業務は、セカンドライフ内で発注したほうが格段にはかどるだろう。それを、マネージメントしたり、仲介したりするほうがビジネスになる。不動産から、建築、そして、ソフト化するサービスのフェーズへと、セカンドライフのビジネスは動き始めたような気がする。

※毎週木曜日21:00は、渋谷の「BarTube」で「セカンドライフナイト」開催中!
「セカンドライフナイト」
【開催日時】
毎週木曜日 (だいたい)21:00?
【開催場所】
BarTube
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町33-13 クスハラビル3FC
Tel: 03-5458-6226
道のり: 渋谷駅→ハチ公口で降りる→センター街を突き当たりまで歩く→マックの前も神座の前も通り過ぎて、T時路に辿り着く一歩手前左側にあるオレンジ色のビストロ・ラ・クッチーナの入っているビルの3Fの右手側
※お店に直接来られない方はBarTube SL支店へどうぞ
http://slurl.com/secondlife/Armon%20Gill/221/129/51
【参加費】
基本無料ですがBarなので呑み代が必要。
BarTubeに入場したら3000円で10枚綴りのチケットをご購入ください。チケットの残りがあれば購入不要。チケットonデリバリーで、ソフトドリンクやお酒が飲めます(食事はスナック程度)。
【ご注意 】
・店内はだいたい15名?20名ぐらいで満員になります。
・満席になる場合は途中で入場制限をする場合があります。
・混み合う際は禁煙にご協力ください。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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