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めっちゃ高音質のICレコーダー『オリンパス VoiceTrek DS60』レビュー(前編)

2008/04/16 00:43
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プロフィール

寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
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新年度や新学期を迎え「今年こそICレコーダーを買おう」と考えていらっしゃる方は多いのではないだろうか。会議や講義の録音、英会話の勉強やポッドキャスト、ボイスメモ用に1台あると重宝しそうだ。そんな方のために『オリンパス ボイストレック DS60』のレビューをお届けしたい。前編では音質や操作性など単体使用時のレビューを、次回後編ではPCとの連係方法や同梱ソフト『DSS Player』の使い勝手について検証する。

DS60

約1年前のこと、SVG関連の取材のためにICレコーダーが必要となり、とりあえずW-ZERO3をICレコーダーに変えて使うことにした。そのとき購入したのが『VITO SoundExplorer』という3千円強のソフト。インタビューでは十分な性能を発揮したが、イベントの取材でトークショーの録音に使用してみたところ、さすがにボイスチェンジしたラレコ先生の声はほとんど聞き取れず、ショック!(『やわらか戦車』で有名なラレコ先生は当時、性別すら明かしていなかった)。それでも携帯電話W43Hの録音音質よりは格段に良く、他の出演者方の声はほとんど拾うことができた。しかしその後、W-ZERO3と『VITO SoundExplorer』の相性のせいなのか録音時にW-ZERO3本体が固まってしまう現象が頻発し、とうとう音声通話で相手の声が全く聞こえなくなってしまった(もしかすると、現バージョンなら安定しているのかもしれない)。このため、いよいよICレコーダーを買わざるを得なくなり『ボイストレック DS60』の購入に踏み切ったというわけである。

かれこれ3ヶ月程使用してみたが、これが期待以上の音質で使い勝手もよく大正解!
同じオリンパスの製品である『リニアPCMレコーダー LS-10』の実売価格が4〜5万円程度なのに比べて、2〜3万円で手に入る点もいい。もっともこれらは用途が異なる。より原音に忠実な録音が可能な『LS-10』は、ライブ演奏や楽器練習等の録音に向いている。ビジネス用途や語学学習、ポッドキャストに利用するだけなら『DS60』の性能でおつりが来る。小型軽量(80g)ながらも大容量(2GB)という点も魅力だ。

 

録音/再生モードと音質

本格的なICレコーダーはこれが初めてなので、他のメーカーとの比較はできない。特に音質についてはスペック上での性能を元に、実際に聴いてみて感じたままを述べたいと思う。
なお、各機能の設定方法については参考程度に記述したが、興味がなければ読み飛ばして頂きたい。

録音モード

6種類の音質で録音できるが、当然ながら高音質なほど容量を食うので用途に合わせて切り換えるべし。広い場所での録音は「ステレオXQ」狭い場所なら「ステレオHQ」位が妥当。口述ならステレオにする必要はない。

 ステレオXQ( ステレオ超高音質、DS60のみ)
 ステレオHQ( ステレオ高音質 )
 ステレオSP( ステレオ標準 )
 HQ( 高音質 )
 SP( 標準 )
 LP( 長時間 )

  • 「録音モード」設定方法
    停止中に[OK/MENU]ボタン長押しでメニューを表示し「録音モード」を選んでいずれかのモードを選択する。[停止]ボタンでメニュー終了。

マイク感度

停止中か録音中に、側面にあるスライドスイッチにより[高感度/会議/口述]を切り替えて使用する。特に「高感度」のマイク性能は素晴らしい。自分の耳で捉えられる程度の音量なら、広い場所での講演なども問題なく録音再生できる。
あるとき、イベント会場内の雰囲気をつかもうとして「高感度」モードで首からぶら下げて録音していたら、衣擦れの音がガサガサとかなり大きく入ってしまった(当たり前か)。こんな場合は本体に取り付けてあるステレオマイクを抜いて替わりにリモートコントローラーを差し、その先にステレオマイクを取り付けてクリップ留めで固定して、本体はポケット等に入れて使用するとよい。本体のスイッチをホールドした状態でも、リモコンのスイッチで「REC / STOP」が可能となっており便利だ。

一番感度が劣る「口述」モードは使う意味がないと考えるのは早計で、喋っている内容をよりはっきりと録音したい場合にはこのモードが向いている。さらに「指向性マイク」を「HIGH」に設定すると周囲の雑音が入りにくくなる。この指向性のある高性能マイクはオリンパスICレコーダーではDS60にしか搭載されていない。

  • 「指向性マイク」設定方法
    停止中か録音中に[OK/MENU]ボタン長押しでメニューを表示し「指向性マイク」を選び「HIGH / LOW / OFF」を選択する。

ノイズ除去

3種類のノイズ除去機能を搭載しているので使い分けよう。何たって、再生時にもノイズを除去できるところが一押し!

  1. ノイズキャンセル機能
    通常再生時にノイズ部分を推定して抽出しカットする機能で「HIGH / LOW / OFF」を選択できる。私は店頭デモでこのノイズキャンセルの有無の違いを聴いて、購入する意向を固めた。製品特長ページでもノイズキャンセル前後の試聴が可能となっている。
  2. 音声フィルタ機能
    通常再生時または早聞き・遅聞き再生時に、雑音部分が含まれる低音域と高音域をカットする機能。
  3. ローカットフィルタ機能
    録音時に 300Hz以下の低域ノイズをカットしてクリアに録音する機能。エアコンやプロジェクターの動作音が気になるときに効果あり。
  • 「ノイズキャンセル」or「音声フィルタ」設定方法
    停止中か再生中に[OK/MENU]ボタン長押しでメニューを表示し「ノイズキャンセル」または「音声フィルタ」を選択して設定を行う。
  • 「ローカットフィルタ」設定方法
    停止中か録音中に[OK/MENU]ボタン長押しでメニューを表示し「ローカットフィルタ」を選択して「ON / OFF」を切り替える。

EUPHONY(臨場感)設定

オリンパスICレコーダーの最上位機種である本機のみに搭載されている機能で、ヘッドフォン使用時に効果的なモードである。
低音部が力強い「POWER」、広がり感のある「WIDE」、自然な広がりを見せる「NATURAL」に設定できる。ただし「ノイズキャンセル」や「音声フィルタ」とは両立しないので注意。ノイズの少ない音楽や講演などを聴くときに良さげ。高音質がウリの本機ならではの機能だろう。

  • 「EUPHONY」設定方法
    停止中か再生中に[OK/MENU]ボタン長押しでメニューを表示し「EUPHONY」を選択して設定を行う。

機能と操作性

高機種が宝の持ち腐れだと感じるのは、ある機能の存在を全く知らないか、簡単にできる操作方法があるのに知ろうとしないことである(自戒を込めて)。使い勝手を良くするためには、どんな機能があるか一通り把握しておくべき。
例えば[<<]ボタンは頭出し[>>]ボタンは次のファイルの頭出しかできずすっごく不便と思っていたら、それはボタンをポチッと押していたためと判明。ボタンを押し続ければ、ちゃんと「巻き戻し」と「早送り」ボタンとして機能する。思い込みってコワい。さらに「スキップ間隔」を設定すれば、ポチッと押したときにも「逆スキップ(巻き戻し)」や「スキップ(早送り)」が可能となる。

スキップ/逆スキップ再生

再生中に[<<][>>]ボタンで一定間隔のスキップ(巻き戻しや早送り)ができるようになる。

  • 「スキップ」or「逆スキップ」設定方法
    停止中か再生中に[OK/MENU]ボタン長押しのメニューから「スキップ間隔」を選択して「スキップ」または「逆スキップ」を選ぶ。リストからスキップする時間を選択する。

再生速度

再生時には[再生]ボタンを押す毎に「通常再生 / 遅聞き再生 / 早聞き再生」をトグルで切り替えられる。また、メニューからは0.5倍速〜1.5倍速まで、9段階のスピードに切り替え可能。
スピードを変えても音程が変わらないよう自動調整してくれる点が秀逸! 音声が聞き取りやすい。

  • 「再生スピード」設定方法
    停止中か再生中に[OK/MENU]ボタン長押しでメニューを表示し「再生スピード」を選択して設定を行う。

リピート再生

メニューの「再生モード」設定により「ファイルリピート」「フォルダリピート」「全ファイルリピート」等を切り替えられる。また、再生中のファイルの一部分だけを[フォルダ/A-B]ボタン1つで「部分リピート再生」できる。

  • 「再生モード」設定方法
    停止中か再生中に[OK/MENU]ボタン長押しでメニューを表示し「再生モード」を選択して設定を行う。
  • 「部分リピート再生」設定方法
    再生中に、部分リピート再生の開始位置で[フォルダ/A-B]ボタンを押す。画面上で「終了位置?」という表示が点滅するので、終了位置に来たら再び[フォルダ/A-B]ボタンを押す。「部分リピート再生」を終了したい場合は[OK/MENU][停止][>>][<<][フォルダ/A-B]のいずれかのボタンを押すことで解除となる。

インデックスマーク

再生中に[リスト/インデックス]ボタン1つでインデックスマークを設定でき、[<<][>>]ボタンでその位置まで飛ぶことができる。

  • 「インデックスマーク」設定方法
    再生中に[リスト/インデックス]ボタンを押すと、最大16個までのインデックスマークが付けられる。消去するには、再生中に[<<][>>]ボタンでインデックスマークを選んで名前が表示されているうち(2秒以内)に[消去]ボタンを押す。


左が[フォルダ/A-B]ボタン、中央が[リスト/インデックス]ボタン

アラーム再生

アラーム再生とは設定した時刻にアラームを鳴らし、鳴っている間にいずれかのボタンを押すと再生が始まるという機能である。曜日(1回のみ/毎日/毎週)、開始時刻、音量、アラーム、再生ファイルの設定が可能。
イヤホンを使えば、小型目覚まし時計として電車での乗り過ごし防止に使えそう。携帯電話だとメールなどでも起こされそうだが、これならそんな心配も無用である。また、3件まで予約でき特定のファイルを再生できるので、いざというときのアラーム付の音声ToDoとしても活用できるかもしれない。

  • 「アラーム再生」設定方法
    停止中に[OK/MENU]ボタン長押しでメニューを表示し「アラーム再生」を選択して設定を行う(詳細は略)。

タイマー録音

設定した時刻に録音を開始する機能であり、3件まで予約できる。曜日(1回のみ/毎日/毎週)、開始時刻、録音モード、録音フォルダ、マイク感度の設定が可能。ただし、動作中はタイマー録音が始まらないので気をつけよう。

  • 「タイマー録音」設定方法
    停止中に[OK/MENU]ボタン長押しでメニューを表示し「タイマー録音」を選択して設定を行う(詳細は略)。

音声起動録音(VCVA)

音声の発生時に自動的に録音を開始し、音声が途絶えると約1秒後に録音がストップする機能。長時間に渡る会議など、発言の無い空白時間をはしょって録音したいときに便利そうであるが、いまだ使用する機会がない。そこで息子の歌やおしゃべりで試してみた。音声によって瞬時に録音を開始してくれるので、先頭部分を取り逃がす心配はなさそうだ。念のため「起動レベル(15段階)」を調節しておくことを忘れずに。

  • 「VCVA」設定方法
    停止中か録音中に[OK/MENU]ボタン長押しでメニューを表示し「VCVA」を選択して「ON / OFF」を切り替える。[録音]ボタンを押して録音を始め、[<<][>>]ボタンで「起動レベル」を調節する。

注意すべきこと

1日中使用する場合は、電池の予備を持ち歩いておくべきかと。単4形電池が2本必要で、ニッケル水素充電池も使用可。
録音中はスイッチをホールド側にスライドしておくと、うっかり停止してしまうといったミスを防げるので安心である。

 

まあ、ざっとこんな感じ。何か疑問点などございましたらコメントをどうぞ。
次回は「PCとの連係方法や『DSS Player』レビュー」の予定。

OLYMPUS VoiceTrek DS60
http://olympus-imaging.jp/product/audio/ds60/index.html

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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