「今まで謎だったラレコ氏の素顔初公開」ということで、すっごく楽しみにしていた番組です。何故今になって「顔出し」かというと、イベントなどでせっかくファンの方と触れ合うチャンスがあるのに、コソコソ隠れなければならないことに疲れたそう。ファンにとっても、これからは直接お声をかけるチャンスが生まれたわけで、嬉しい限りですね。
どんな方なのかは、ネタバレですのでここには書きません。見逃した方は、再放送があるのでそちらをご覧頂ければと思います。
番組名:トップランナー
放送日 :12月15日(土) 23時00分〜23時44分(NHK教育)
再放送日:12月20日(木) 24時10〜24時54分(NHK総合)
2007/12/21追記:再放送日を過ぎたので追加情報。ラレコ先生は茨城県出身の35歳男性です。私はてっきり女性の方かと思ってました。だって、『くわがたツマミ』のお母さんが美し過ぎるし、ツマミもメチャかわいいし。ごめんなさい、ラレコ先生(もちろん、画像は先生ではなくツマミのお母さんです)。
ご存知ラレコ先生の『やわらか戦車』は1日最高45万アクセスを誇る、livedoorネットアニメの超人気コンテンツです。映画『プライベート・ライアン』を観て「人間って柔らかいなぁ」と思い、それがあるとき『やわらか戦車』につながったといいます。その発想力が並ではないです。また、戦車なのに戦わないのは、「戦わない車」を略して「戦車」なのだそう。ものすごく弱いと、逆に人は気持ちよく見ていられるのではとおっしゃいます。確かに、弱さが尋常ではないです。3日に1回は猫にさらわれてしまうほどですから。
よく「反戦」がテーマなのかと問われることがあるそうですが、戦争がいやなのは当然としても特に「反戦」を言いたいわけではなく、「日常のつらさから退却し続け、おフトンに入って寝てしまいたいなあ」という気持ちを表現されているとのこと。こんな気持ち、誰でも持っているものじゃあないでしょうか。
『やわらかアトム』を制作するにあたっては、アトムと戦車に共通する感情として「悲しみ」を見出されます。アトムにはロボットとして生まれた悲しみ、やわらか戦車には兵器として生まれた悲しみ、そういう悲しい存在を深刻にならずに描きたいとおっしゃいます。天然系でユーモアたっぷりだけどすごく情けなくてどこか物悲しい、そんなキャラクターにますます「萌え」を感じてしまいます。
制作現場も本邦初公開。
・フラッシュでアニメを作成。
・声を録音して加工。
・ギターでドレミの音階を確かめながら、音楽ソフトに一音ずつ手入力。
これらの過程をすべてお一人でこなされています。特に、曲の制作には膨大な時間がかかるとのことで本当に大変そうです。ラレコ先生は「いろんな自分をかき集めて、おまえら協力してなんか作ってみろみたいな提案をしている感じ。自分のたいしたことない才能に呼びかけている」とおっしゃってました。でも、「たいしたことない」なんて謙遜以外のナニモノでもないです。
例えば「手触り感を伝えたい」とおっしゃるアニメ。ここまでプニプニした感触を表現できるのはラレコ先生だけなのでは。他のアニメでも動きで質感を表すことはあるでしょうがそれらはあくまでビジュアルであって、タッチではないです。やわらか戦車の単純な動きから伝わってくるのは、まさに手でつまんでいるような感覚です。
また、声優さんでなくても、ご自分の声を加工してそれらしくしてしまうところとかすごい。音楽だってあんなキャッチーなメロディと歌詞、フツー作れませんって。
PCでアニメ作りを始めたきっかけは、1年間の無職時代に、友人の方が無理矢理置いていったPC。「何でもできるな、この箱は」と思われたそう。ラレコ先生はこのときの自分をニートだとおっしゃってましたが、「ニート=充電期間」はラレコ先生にとっては必要な時間だったのかもしれません。
ウェブアニメの原点は、2003年にわずか1日足らずで作った「カレーパンのうた(音が出ます)」。終わりのない無限ループにハマる、なかなかクセになる作品です。いわゆる「お絵かき掲示板」で遊んでいたとき、他のイラストレーター志望の人には絵ではかなわないと思い、音楽と動きをつけてみたのがこの作品。それがインターネット上で爆発的ヒットとなりました。歌というのはうまく(ツボを)押さえれば中毒性があるのだなぁと思い、これは使えると考えられたそうです。

ラレコ先生曰く、
「クリエイター志望の子と話すと30なんてもう終わりだと思っているけど(ラレコ先生は35歳)『どこからでもリスタートは切れる』というのがウェブアニメを通して学んだことです」
いいですよね、この言葉。すごく勇気づけられます。
私ももう、ン歳ですけど、日々同じように考えて行動してます。あきらめたらその時点でおしまい、それでも、まだやり直せる可能性はあるんです。それが「リスタート」ってことですね。
『やわらか戦車』や『くわがたツマミ』を描き続けていきたいとおっしゃるラレコ先生。何か使命感のようなものを感じましたが、今後は王道としての「動物もの」(クワガタとかではなく、普通のネコとか)にも挑戦してみたいと熱く語っておられました。来年は、ほのぼの系動物アニメを拝見できるのでしょうか?! とっても楽しみです。
***
ところで、12月14日より「livedoorネットアニメ」に記事の寄稿を始めました。月1〜2本ずつ掲載させて頂く予定ですので、こちらもよろしくお願いします。
12月14日の記事のじかリンクは下記へ。
livedoorネットアニメ
http://anime.livedoor.com/
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