昨日アップした東京ゲームショウのレポートに引き続き、9月22日のKOMANIブース内のステージイベント『METAL GEAR SOLID4 GUNS OF THE PATRIOTS』の模様をお伝えする。あわせて『METAL GEAR SOLID ONLINE』、20周年記念版の『METAL GEAR SOLID COLLECTION』、PSP版である『METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS PLUS』の最新情報もご紹介したい。
毎度おなじみ小島秀夫監督、「新人賞」を受賞したとのことで上機嫌で登場。新人賞と言っても「レトロゲーム・アワード2007」の「レトロゲーム新人賞」のこと。これは20年前に新人だったクリエイターのための新人賞だ。小島監督は「まだ1本しか作っていないので次はファミコンに挑戦したいです」とコメントされたとのこと。当時の心境がその一言に表れている(結局作る機会に恵まれなかったが)。
ステージでは、歴代のMGSのボスを映像で振り返り「ほぼ間違いなく変態。ヘンタイが集うゲーム」とおっしゃていた。その敵キャラのイメージは以下の通り。回を追うごとに人間から程遠くなっていくのが分かる。
MGS 軍人の中の超エリート。
MGS2 エリートを越える超人。
MGS3 伝説の特殊部隊、怪人。
MGS4 エリート・超人・怪人の上を行くモンスター。
『METAL GEAR SOLID4』(略してMGS4)のモンスターたちは4体合わせてBB隊(BEAUTY and the BEAST Corps)という。あまりのモンスターぶりに、小島監督自ら「ファンタジーちゃうか」との発言も飛び出した。外見はビースト(野獣)だが元は人間で、戦争のトラウマによって精神が崩壊しモンスター化したという悲しい過去を持つ。しかも、とびきりの美女ばかり。果たして「彼女たちは人間に戻れるのか」と小島監督からは意味ありげな言葉が。
BB隊は次の4体
Laughing Octopus:笑うタコ
Screaming Mantis:叫ぶカマキリ
Crying Wolf:泣くオオカミ
Raging Raven:怒るカラス
このBB隊、実在するモデルさんや女優さんをモーションキャプチャーで取り込んで作ったというからすごい。いや、何がすごいって、その戦略がスゴイ。国際色豊かなな4人の中で、ひと際光っているのがアジアンビューティーを代表する立場の菊池由美さん。お会いするとかわいらしいのに、ブースで配布していた豪華パンフレット内の写真では、色っぽさがハンパでない。さすが女優さん(ハァ〜)。4人の写真はDIGITAL ARENAのサイトにもアップされているので、目の保養にどうぞ。
誰がどのビーストかは内緒だが、ドイツのGC(ゲームショウ)のときに声からバレてネットに情報が流出したという。そこで今回は菊池さんのみ限定で公式発表。菊池さんはRaging Ravenであるとのこと。菊池さんが監督に「Raging」は「怒(おこ)る」か「怒(いか)る」かと問うたところ、「怒(いか)る」でと指示されたそうだ。
その後、村田周陽ディレクターが登場しMGS4の主要キャラクターを紹介した。それぞれのキャラはMGS4公式サイトでチェックできるので、ここでは割愛させて頂く。詳細はゲームをしてのお楽しみということで。
(追記:ITmedia +Dの記事に詳しい)
ファンが気になる新しいゲームシステムについては、かなり突っ込んだ話をお聞きすることができた。
小島監督らの開発チームは、野外で戦闘の実地訓練を行っている。最終目標は「スカウト」つまり、ハンターや忍者のようなレベルを想定しているという。そのとき感じたことをゲームに取り入れているとのことだった。なるほどー、だからリアルなステルス(隠れながらの行動)ができるのか。
紹介された新システムは次の通り。
スレッドリング
ワンニー(片膝をつくか這いつくばる)の体制で、周囲の気配を視覚化する。気を集中して違和感のあるものを察知する能力だ。スネークの周りを地面と水平に取り囲んだ半透明の輪っかが波打ち、気配のするところが山なりになる。ただし、気配の中から敵か見方かは自分で判断する。
ベースラインマップ
画面右上に表示されるレーダー。スレッドリングとの違いはスネーク自身の気配も表示する点。中心の明るさによって自分がどれくらい目立つかも分かる。戦闘中は全体が明るくなるので、そのときは紛れ込んで行動しやすい。
ゲージ
画面左上に表示される。ライフゲージの下に気力ゲージも表示されるようになった。気力が落ちたときは、グラビア本を鑑賞したり(!!!)、食事したり、日向よりは日陰で休むと回復が早いとのこと。
武器
カスタマイズ可能な銃が全70種も用意されている。この時代の銃はID登録されているので本人しか使用できないが、中には裸の銃もある。ID登録されている銃は、Drebinという武器ロンダリング(武器清浄)を生業としている男に頼まなければならない。
各氏の締めの言葉を簡単にご紹介しよう。
菊池由美さん「今まで大好きな人も、これから始める人も大丈夫です」
村田ディレクター「昨日、おとといのプレイして頂いた感触から、ロムを差し替えています。皆さんの意見を取り入れながら、開発を進めています」
小島監督「メタルギアソリッドはアクションゲームなので、実際に遊んで頂きたい。メディアの方たちの評判も良かったです。ずっと気になっていた操作性も変えましたので、遊んでいってください」
会場で配られたパンフレットに載っているシステム情報は以下の通り。
BATTLEFIELDS
今まで同様にバトルフィールドは「戦場」であるが、スネークの潜入を困難にするのはジャングルや要塞といった「場所」ではなく「状況」である。PMC(民間軍事請負企業)と民兵が紛争を繰り広げる「戦場」であり、刻々と変化する「状況」にいかに対応するかがポイントだ。スネークはPMCと民兵のどちらに味方してもよいし、ずっと隠れていてもOKだという。このような自由度は今までのMGSにはなかった。
CAMERAWORKS
カメラワークの基本は、向き・高さがコントロールできる「後方視点」。「主観視点」にも自由に変更できる。状況に応じて「ビハインドカメラ」や「イントルードカメラ」に自動的に切り替わる。
OCTOCAMO(オクトカム)
周囲の色や素材の凸凹や質感までコピーするカムフラージュの装備。赤外線まで含めた周囲の光線の状況もコピーするので赤外線カメラでも捉えることができない。
STATUECAMO(スタチューカム)
まるで彫像のような素材に偽装できる装備。
SOLID EYE
望遠、暗視、赤外線視機能を搭載した万能ゴーグル。また、スネークが感じた気配(動作・音・臭い)を統合化して表示する。私の推測だが、前述のスレッドリングはこのソリッドアイを視覚化したものだと思われる。
ステージではメタルギアソリッド・オンラインについての発表があった。MGS4にはスターターパックが同梱されるとのこと。そして、1?2年後には、オンラインだけが残るという筋書きだと小島監督はおっしゃっていた。
メタルギアシリーズは今年20周年を迎える。人間であれば成人式を迎える歳である。こちらはその20th ANNIVERSARYを記念した『METAL GEAR SOLID COLLECTION』。MSX2からPSPまでのゲーム7枚(MSX2版は移植済のもの)とSPECIAL DVD VIDEO1枚を含む超豪華ボックスである。これでソフト1本分の値段と同じ6900円はお得だ。マニア必携のコレクションにもなるし、メタルギアをこれから始めたい方にもピッタリ。私はPSP版の『METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS』(略してMPO)からハマったくちなので、このセットは待ってましたって感じ。MPOは計2枚になってしまったが、1枚は娘に譲るつもりだ。
PSP『METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS +』(略してMPO+)はMPOの続編という位置づけだがストーリーモードはなく、潜入ミッションと無線LANによる対戦モードのみ。前作を受け継いた上で、新キャラ、新ステージ、新モード、新ルール、新アイテムを追加している。MGS4に出てくるスネークのオールドバージョンも加わった全130種の兵士から、最大200人を集められるようになった(MPOでは100人まで)。
MPOで集めた兵士を取り込むことも可能。また、MPOとMPO+間での対戦もできる。MPOとMPO+の2本組は4300円で発売中。MPO単体が2800円、MPO+単体が2400円。どれもリーズナブルな価格設定となっている。
MPO+では無線LANで兵士をリクルートする「AP SCOUT」も進化した。「潜入ユニット」の構成員によっては兵士側の条件に合わず、仲間入りを断られることもある。実際に自宅で「AP SCOUT」したところ、ある女性兵士が「男はジャマね」と言い残して去っていってしまった。そこで「潜入ユニット」を女性ばかりにしてもう一度試したところ、「男はいないわね。仲良くしましょう」と言って仲間になってくれた。兵士側の条件は、兵士の言い分をヒントにすればいい。
ちなみに、前作MPOでのWi-Fiでの兵士獲得の様子はこちらへ。画面下にあるオマケ画像では、MGSシリーズならではのユーモアも。
MGS4のテーマは「SENSE」。「GENE(遺伝子)」「MEME(文化的遺伝子、模倣子)」「SCENE(時代)」に続く第4のキーワードだ。パンフレットにはこう書いてある。
小島監督「心は伝わらないものなんですよ。遺伝子にも乗っていないし、MEMEにも残せないし、時代もわたらない。最後の残ったものです。心は伝わらないし、伝える必要もないのかもしれないけれど、その存在自体は言わないといけない。・・(中略)・・ただ、それでも人は生まれては死んでいき、それぞれの心というのは誰にも伝えることができない。だけど、そういうものこそがこの世界を作っているわけです」
ビーストたちの「泣き」「笑い」「怒り」「叫ぶ」は、極限状態でのSENSEの表れだ。その歪んだ感情を乗り越えたとき、一体どんな運命が彼女たちを待ち受けているのか。そして、スネークにとって闘うことにどんな意味があるのか。呪われた戦いはついに終焉を迎えるのか。
小島監督は次のように語っている。
小島監督「『MGS5』という名前で、潜入していくゲームであれば、ソリッド・スネークじゃなくてもいいでしょ? それを、若い人たちをプロデュースして作っていきたいと思っています。逆に言えば、ソリッド・スネークだけは他の人に任せたくないんですよ」
20年の歳月を経て、ソリッド・スネークを主人公とした壮大なドラマが完結する。この歴史的瞬間に立ち会えることを素直に喜びたい。
追記:
MGS4はPlaystation3のみでリリースされる。娘はPS3とXbox360のどちらを買うかで迷っているようだが、このMGS4が私のPS3のキラーソフトになると思う。娘よ、ごめん。
METAL GEAR SOLID 4 INTEGRATED SITE
METAL GEAR 20th ANNIVERSARY SITE
KOJIMA PRODUCTIONS
KOJIMA PRODUCTIONS EVENT SITE 2007
KOJIMA PRODUCTIONS - HIDEO BLOG
DIGITAL ARENA 2007/09/22
有野課長に、あの有名クリエーターも登場した「レトロゲーム・アワード2007」【TGS2007】
DIGITAL ARENA 2007/09/13
KONAMI、『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』のボスキャラクターを公開
ITmedia +D 2007/09/23
スネーク最後の物語にかける監督たちの熱い思い――KONAMIブース
CNET GAME CHANNEL 2007/09/22
KONAMIブースには「メタルギアソリッド4」の試遊台がズラリ!
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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