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『ニコニコ動画』の有料化と『YouTube』の日本語化で見えてきた次のフェーズ

2007/06/20 04:14
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プロフィール

寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
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6月18日、ガンマテストサービスが終了し、いよいよ『ニコニコ動画(RC)』が始まった。また、6月19日には、『YouTube日本語版』も公開された。

動画投稿サービスは今後どのような進化を遂げていくのだろうか。

ニコニコ動画(RC)

Niconico

22時現在、サーバが何度か落ちているようだ。一般会員にとっては、これはやむを得ないというか、想定内の範囲だろう。当然ながらアクセスの制限がかかっており、会員番号が888888番より上の一般会員(無料)は、2:00〜19:00限定で利用が可能となっている。

ニコニコ動画(RC)では、無料である「一般会員」か、新設された「ニコニコプレミアム会員」に登録して利用する。

一般会員

動画に付いたコメントのうち好きなものだけを保存、参照できる「マイメモリー」機能が追加された。「マイメモリー」は公開可。他のユーザーの「マイメモリー」を自分の「マイリスト」に登録できる。

ニコニコプレミアム会員

カード決済なら月額525円、WebMoneyによる90日チケットなら1680円(6月中は無料)の有料アカウント。快適に動作するサーバーも用意されるという。「マイメモリー」や「マイリスト」の登録数、動画アップロード容量が一般会員より多くなっている。新サービスの優先的な提供も行われる。
プレミアム会員の「マイメモリー」機能は、6月22日から提供される予定だ。コメントを保存していなくても過去の時間を指定して再生できるようになる。
まずいのは、平常時でないとは言え、有料会員でもつながらないという現象が発生していること開発者ブログを読むと、次のようにある。

プレミアム会員のほうも予想以上に順調に増えています。ITmediaのひろゆき氏の第一予想である数千人ぐらいじゃないかという予想は、昨日のRC開始後数時間で、完全に外れました。第二予想の東京ドームは絶対うまらない、というのも時間の問題のようです。


つまり、予想を大幅に上回る登録者によってサーバーや回線がパンクしたのが原因のようだ。速やかなサーバー増強が期待される。

YouTube日本語版とSKY PerfecTV

Youtube_japan

YouTube日本語版

待望の日本語版の登場である。
トップページはもちろん、「動画」「カテゴリ」「チャンネル」「コミュニティ」タブが日本語化した。下記の「ユーザー アカウント」も日本語に対応している。
 動画
 お気に入り
 再生リスト
 受信ボックス
 登録チャンネル
 詳細
ヘルプ センターは目次までは日本語化されているが、中身は英語のままのものもあった。しばらくして見たところ、日本語に変わっていたので、対応の遅れだと思われる。

SKY PerfecTV

「スカパー!」の番組を視聴できるサイトがオープンした。すべての番組を観られるわけではないが、YouTubeが「放送」という大量のコンテンツホルダーと融合した意義は大きい。既存のコンテンツを再利用する方法を模索することは、動画サイトの次の目標になる。

ユーザーの投稿した動画とプロが作成した動画、どちらも価値があり、一方が劣っているわけではない。それは個人の音楽の楽しみ方にも似ている。別のチャンネルとして、両立すべきものだと思う

まとめ

『ニコニコ動画(RC)』が良いと思うのは、ユーザーの声を拾い上げているところだ。「ニコニコ動画の今後や著作権についてなどの議論掲示板」「ニコニコ動画への要望掲示板」「ニコニコ動画の不具合報告掲示板」を設置している。むろん、すべての要望を採用するわけもないが、中には実現している機能もあるらしい。

開発者とは直接関係がない「ユーザ同士の質問&交流掲示板」でも、活発なやり取りが交わされている(これらの掲示板へは「ニコニコニュース」からリンクをたどるとよい)。

また、掲示板によって自浄作用も働いているMarkeZineのインタビューで、ドワンゴの鈴木慎之介氏は次のように語った。

あと、ユーザーさんの中でも空気を読む方もいらっしゃって、「そういう迷惑になることはやめようよ」という、自浄作用がある程度働きはじめているんですよね。だから、そういうのもあって、少なからず我々の思わぬところで、こちらもあずかり知らぬ運営みたいなものができてきていると思うんです。


このユーザーによるボトムアップ的なコミュニティの構築が、『ニコニコ動画』を盛り上げる原動力となっていることは間違いない。「ニコニコ宣言(仮)」とは、「どのようなサービスなのか、あるいは、何を目指すのか」についてのニワンゴなりの宣言であるが、あえて、第四宣言の「ユーザと双方向に」という言葉に着目したいと思う。

第一宣言 ニコニコは無機的な集合知ではなく人間のような感情を備えた集合知を目指します
第二宣言 ニコニコはすべてのものにコメントをつけられるサービスを目指します
第三宣言 ニコニコはネット上に人間本位の仮想世界を構築することを目指します
第四宣言 ニコニコはネットサービスをユーザと双方向につくりあげる作品として提供します

今回の有料会員の設置は、避けて通れない道ではあった。明らかに赤字であるはずの大量のサーバーの管理体制の無理広告型の収益モデルの限界が見え隠れする。ここで、サービスを固定しようとしないのが、ニワンゴのニワンゴたるゆえんだろう。面白ければいい、一見「無駄」であるかのようなサービスにも、お金を払うユーザーがいる。その点を見越してのことだ。

一方、YouTubeは、ユーザーコミュニティを不得手としたGoogleが、初めて手にしたコミュニティを中心とした動画投稿サービスである。大事に育てていくことは、Googleの使命でもある。

YouTubeにしてみれば、Googleという後ろ盾を得たことで、比較的早期に多言語対応が可能となった。しかし、この日本語ローカライズは、あくまで第一ステップに過ぎない。次なるステップは、日本ならではのサービスを、どこまで用意できるかである。

『ニコニコ動画』と『YouTube』、どちらにも共通することは、モバイルでのサービスの展開を視野に入れているということだ。日本の携帯市場は成熟してきており、新しいサービスを受け入れる体制は整っていると思う。そこで動画サイトの利用を先導していくのは、若い世代だ。外出先からいつでも気軽に見ることができ、友達同士で動画のURLを共有できるような、PCとはまた違った利用形態が考えられる。

文化の発展はトップダウンで行われるものではない。「進化」とは、自らが変容していくものだろう。

MarkeZine 2007/06/18
ひろゆき氏と開発スタッフによる、今だから話せる「ニコニコ動画」開発秘話

ITmedia 2007/06/18
「Web2.0は大嫌い」とひろゆき氏 ニコ動有料版で「もっと面白くしたい」

CNET Japan 2007/06/18
「ニコニコ動画(RC)」開始、コメント記録機能やプレミアムサービスを追加

CNET Japan 2007/06/19
YouTube Japanがスタート--日本語をはじめ多言語化

CNET Japan 2007/06/19
YouTube創業者が語る日本戦略--「あらゆるデバイスに動画コンテンツを広げたい」

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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