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蘇えれ!『カワズ君の検索生活』

2007/03/25 03:54
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プロフィール

寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
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毎回、けっこう楽しみにしていたフジテレビの『カワズ君の検索生活』が最終回を迎えた

Yahoo! JAPANの全面協力を得ているとのことで、その検索データを加工してビジュアル化し、テレビ向けに軽?いノリでアレンジしていた。それだけなら良かったのだが、芸人を使ってビミョウに下ネタを絡め、深夜枠としての自覚だけは持っているのか、やたら場を盛り上げようとする努力が見え見え..

それでも、この時間帯においては、それなりの視聴率を得ていたと予想する。それはインターネットとテレビを両立できる視聴者層の存在が大きい。私や娘もそうだが、ネットをしながらテレビを観ることが、ごく日常的な行動となっている人間が増加している。

テレビで放送している内容について確認するために、即座に検索窓を開く。いや、すでに開かれているのかもしれない。また、速攻でブログのネタにする(このブログもしかり)。こうして、テレビの話題が「瞬!ワード @nifty」や「kizasi.jp」のランキングの上位に浮上するわけである。

例えば、昨晩放送していた『世界フィギュアスケート選手権2007東京』において、演技終了後のミキティー(安藤美姫さん)が、「スケートのラウンジのサイト」に力づけられたというような話を語ってらした。娘はノートパソコンで他のサイトを見ていたが、私は即座にもう1台のPCで「スケートのラウンジ」を検索したのである(ちなみに検索結果ははかばかしくなく、分からずじまい)。

それと真逆のことが、起きてもいいはずだ。というか、それを深夜枠でやってしまったのが、良くも悪くも『カワズ君の検索生活』である。

インターネットで検索すれば、少なくとも言葉の意味は分かるし、関連サイトをいくつか巡れば、それなりの情報(真偽のほどは定かではないが)を得ることができるだろう。しかし、そのためには能動的にアクションを起こさねばならない。ただテレビを流し見るだけで、そのときのトレンドやネタを手に入れられるというのは、ネット人間にとってはなかなか旨い話なのだ。

テレビというメディアは、インターネットを目の仇にしてきたという経緯がある。テレビ画面でインターネットを見るという試みはかなり前からあるのだが、収益モデルのあいまいなネットによって、売り物である放送の枠を取られるというのは、実に迷惑な行為に過ぎなかった。というより、タブーと言った方がいいかもしれない。

しかし、YouTubeといったネット上での動画サイトの躍進ぶりを鑑みるに、無視できない脅威となってテレビメディアを圧迫しつつある。そろそろ放送業界も重い腰を上げるときが来たのではないか。いや、シロウトが作成した動画には自ずと限界もある。小寺信良氏の「ムービーがテレビを捨てる日」から引用してみよう。

ただこのような投稿ムービーの面白さは、やがて限界が来るだろう。それはすでに現在のビデオジャーナリズムの中に顕著化し始めていることだが、「物作りの魔法」が起こらないからだ。


1人で作っていくものは、常に等身大の自分を超えられない。それを超えたければ、自分自身の成長を待たなければならない。だがその成長は、自分1人ではなし得ない。個人投稿というムーブメントは、そういうループに陥りやすい構造を持っている。それは映像文化にとって、必ずしも良いことばかりはもたらさないということである。

しかし、最後は次のように締めくくっている。

ネットが動画コンテンツの配信元として、テレビを飲み込む日はそう遠くないだろう。だが良い意味でも悪い意味でも、それはネット上に別のテレビ局ができるだけなのかもしれない。

融合は起こると私も断言する。それがいつになるのかは分からないにしても。そこで、テレビというメディアはいつまでもインターネットを退けていてよいのか、という問題に回帰するのだ。むしろ、利用できるところは、ジャンジャン利用すべきだろう。

テレビCMには、すでに実績がある。ネットへの[アクセス]や[検索]を促進する「ネット連動型広告」は、もはや当たり前だ。もちろん、テレビ業界においても、番組のサイトを紹介したり、二次利用するために番組をネット上で配信することも行われている。しかし、ネット上の検索データを直接、あるいは加工して利用しようとする試みは、あまりなかったのではないかと思う(情報源にはなっていたが)。そういった意味で、ある種、画期的な番組だった。

人気(?)コーナーをピックアップしてみよう。
 泣ける2ちゃんねる
 ゲスト検索ファイル
 イチオシ! 検索ワード
 人名検索ランキング

「泣ける2ちゃんねる」などは、もろ、同名のサイトが原作である。それでも、素朴な声のナレーター(実は制作スタッフ)とBGMの効果があいまって、本当に「泣ける」コーナーとなっている。演出がうまい。

その他のコーナーでも、検索結果をビジュアルに見せた上で、ゲストと上田・有田・青木・松嶋(敬称略)らがネタをトークや笑いに結びつける。これがまた、絶妙だったりする。

「そもそも、何で番組終了?」と不思議だったのだが、後番組を知って納得。週刊ヤングジャンプに連載中の『LIAR GAME』のドラマ化である。読んだことはないが、同じような視聴者層をターゲットとしたドラマのようだ。

おそらく、最終回での反省にあったように(半分はネタっぽいが)、番組制作の仕方に問題もあったろう。「お蔵入りの企画を無理矢理放送する」「仕込めていないのに、海外ロケに出発してしまう」「演者へのプレッシャーのかけ方がいやらしい」等々.. まあ、深夜枠なので致し方ないところもあるだろうが。
今度放送するときには、問題点を克服し、さらなるスケールアップを図ってほしいものだ。実は、密かに期待している一人なのである。

ITmedia +D 2007/03/19
ムービーがテレビを捨てる日

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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