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18禁ゲームの波紋(5-最終話)

2006/07/10 00:23
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プロフィール

寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
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(前回の話はこちら

新制度移行後、全国の販売店店頭で行われた実態調査の結果が発表された。おおむね順調に実施されているとのこと。

「CERO年齢別レーティング制度」新制度移行後の実態調査結果について(PDF) 2006/06/28

今後、コンシューマーゲームの内容はどう変わっていくのだろう。「」指定されたゲームは、ゲーム全体からみれば、一握りにすぎない。その数はこれから減っていってしまうのだろうか。

ゲーム業界の方に取材をしたわけではないので、詳しいことは分からない。だが、こんな例もある。
6月29日、SIMPLE2000シリーズの『THE お姉チャンポン?姉チャン2特別編?』が発売された。『THE お姉チャン』シリーズの4作目である。このブログの(2)で書いたように、『SIMPLE2000シリーズ THE お姉チャンプルゥ』は「」指定であったが、その続編というべき、この『THE お姉チャンポン』は「」区分での販売となった。
ゲーム内容は、以前と変わらず、セクシーなコスチュームを身にまとったお姉ちゃんが敵を切りまくり、血しぶきが飛び散るというグロテスクなアクションゲームらしい。しかし、「Z」→「D」となったからには、以前ほど過激ではないのかもしれない。前作は発売後に過剰な色っぽさでも問題になったと聞くから、今回のソフトはそのようなことのないよう、配慮しているのではと思われる。もちろん、ゲーム的には、登場キャラクターが増えたり、コスチュームのバリエーションが豊富になったりと、力を入れているところも多々あるようだ。

」区分ができたことによって、厳しい自主規制をする制作会社が増えるであろうことは、容易に想像できる。
大人にも広がってきたとは言え、ユーザー層の大きな部分を18歳未満が占めている。特に小学生以下では、実際に財布のヒモを握っているのは、その保護者である。「18歳以上対象」と表示され分離されたゲームを忌み嫌うのは、そういった親という立場の人間が多い。私も人の子の親であるから、気持ちはよく分かる。このブログの(1)で「無ければ無いにこしたことはないのかもしれない」と言い切ってしまったのも、そんな気持ちの表れと受け取ってほしい(これは物事を一面からしか捉えておらず、失言でした)。メーカーとしては、保護者である大人たちに悪い印象を与えることは避けたいと考えるのではなかろうか。もっと純粋に、多くの人が楽しめるようなソフトを作りたいという気持ちもあるだろう。

当の子供たちは「」指定ゲームを見て、こんなのあるんだーと気づき、あるいは、やってみたいなと思うかもしれないが、実際には、購入することができない。また、あまりにも過激なパッケージなら、嫌がる子供もいるかもしれないが、そんなことはまずあり得ない。「Z」区分のゲームがあっても、子供たちに実質的な害はないはずなのだ。

この点は、携帯やインターネットのサイトの方が、よっぽど危険であると認識すべきである。この問題をないがしろにするなら、ゲーム、雑誌、DVDでの販売規制をいくら強化したとしても、無数の穴が存在することになってしまう。政府による有効な対策を期待したい(この話は長くなりそうなので、ここまで)。

また、テレビゲーム全般を語るなら、その良い面を否定することはできないだろう。
それぞれの家庭の教育方針があるので、テレビゲームはやらせない、という選択肢も大いにアリだと思う。しかしながら、「」区分のゲームもあるし、どうも教育上よろしくないようだから、ゲームなんかやっちゃダメでは、子供も納得すまい。きちんとゲームと向き合い、そのメリットにも、目を向けてほしいものだ。
詳しくは、下記のCESAサイト内のページへ。
テレビゲームの良い面・悪い面の両面について、実に多くの研究がなされている。ここではとてもまとめきれないので、内容については触れないでおく。興味のある方は、ぜひ、ご一読頂きたい。中でも、「テレビゲームのちょっといいおはなし」(PDF)の「テレビゲームと子どもたちの今、未来への提言」は、とても分かりやすくまとめられている。ゲームが子供に悪影響ばかり与えているのではないかと悩んでいるお母さんにこそ、読んでほしいと思う。

ゲーム研究データインデックス

私は、「Z」指定ゲームをもっと作れと言っているのではない。反対に、「Z」指定ゲームは作るなと言っているのでもない。ましてや、コンビニ業界を相手に、「Z」指定ゲームを販売するよう運動を起こすわけでもない。ただ、「」指定ゲームがあるからといって、テレビゲーム全体を否定しないでほしいだけだ。

18歳以上の方が、「Z」指定ゲームをするのもしないのも、個人の自由である。それは人によっては全く興味のない、あるいは、嫌悪感さえ覚えるテーマかもしれないが、別の人にとっては大いに興味深く、爽快感さえ感じる楽しみとなり得るからだ。価値観は一様ではない。大人と子供のけじめをきっちりつけるという意味で、今回の「Z」指定自体は、高く評価したいと思う。

最後に、「Z」区分のソフトを含む「18歳以上指定」のコンテンツをご利用になる方へ(私自身も利用しないとは言い切れないので、自戒を込めて)。
ご自身の責任の範囲内で、購入して頂きたいと思います。コンテンツを楽しむ自由は、利用する側のモラルが前提になっているということを、忘れないでいたいものです。

(娘)「おかあさんも、ちょっとは大人になったねぇ」
皆様、大変お騒がせし、誠に申し訳ございませんでした m(_ _)m

(了)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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