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18禁ゲームの波紋(1)

2006/06/17 22:17
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プロフィール

寺本由美子

本名とタイトルのペンネームが異なっているのはご愛敬(話せば長~い物語あり)。IT系の話題からゲームのレビューまで、自由気ままに発信します。iPadやiPhoneなど、大好きな電脳小物についても熱く語りたいですね。Twitterにも出没中。ブログへのコメントも、@kirifue へどうぞ。
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(注)このページの「--ここから--」〜「--ここまで--」の文章は、筆者の誤解に基づくものであり、その内容は正確さを欠いています。詳しくは、第2回以降をご覧ください。

今日から数回の予定で、家庭用ゲーム機においての「18禁」のあり方について考えていきたいと思う。
6月1日より、新しい年齢別レーティング制度が実施された。対象となるのは、日本国内で販売される家庭用ゲームソフト(PCソフトや携帯型ゲーム含む)である。その区分は、以下の通り。


CERO Z 18歳以上のみ対象
CERO D 17歳以上対象
CERO C 15歳以上対象
CERO B 12歳以上対象
CERO A 全年齢対象

--ここから--

つい昨日(16日)、Z指定として、新たにゲーム6タイトルが追加された。これで、Z指定は全23タイトルとなった。
ん? ちょっと、待て〜ぃ。
新たに追加されたのは、アイドスというメーカーのゲームだけだ。その前に発表されていたのは、カプコンのゲームがほとんど(苦笑)。これって、メーカーごとに順繰りに審査していくのか?
もっとも、審査はゲームをプレイして決めるのではなく(そりゃそうか)、あくまで書類審査のようだ。

ゲームソフト制作会社CERO(特定非営利法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構)、販売店の三者が協力することによって成り立っているシステムであり、自主規制のようなもの。「青少年に悪影響を与えかねない、暴力や性描写のあるようなゲームを野放しにしておくことは、自分の首を絞めるに等しい」というパブリッシャーサイドの考えで作られたシステムである。そもそも2002年10月から始まった制度であるが、今回の改正で、以前に18歳以上対象となっていたものが、「Z:18歳以上のみ対象」と「D:17歳以上対象」に分けられた。Z指定を別枠として作ることで、明確に「18禁である」ということを謳ったわけだ。
つまり、メーカー側で「ヤバいものはヤバい」と、自己申告しているのだと思われる。

コンピュータエンターテインメント協会(CESA)によると、度を過ぎた表現をしているものについては、Z指定の対象にすらならないという。確かに、家庭用ゲーム機のタイトルには、元々、過激なエロゲーは存在しない。それは「認定されないから制作しない」という図式が成り立っているからなのだ。

さかのぼって議論をするなら、「青少年に悪影響を与えかねない」ゲームやらDVDやら書籍やらを「18禁」として規制することで、青少年の犯罪が減るのかどうか。
規制の全くない社会を想像してほしい。すさんで荒れた、それこそ近未来SF小説のような社会になってしまうかも... 何らかの規制が必要であることは、明白。
「18禁」を見る人が皆、犯罪に走るということはあり得ないが、犯罪に走るような人間が「18禁」を好んで見るということは十分考えられる。そしてそれが、犯罪の契機になりうるという怖さ。また、少年期においては、ゲームやマスメディアが人格形成に及ぼす影響は計り知れず、暴力行為を肯定するような人間に育っていく可能性も否定できない。
極論だが、アメリカ社会における銃は、確実に犯罪を助長している。日本では銃刀法により武器の所持が厳しく規制されているため、死に至るような事件はまだ少ないと言える。無ければ無いにこしたことはないのかもしれない。

かと言って、今さら世の中に蔓延したアダルトDVDとか暴力/エロゲーを全面的に排除することはできない。禁酒法が施行されていた当時の米国のように、裏取引、闇売買が横行してしまうだろう。それ以前に、そんな法案が通るわけもないが。インターネット上に無数に存在するアダルトサイトに至っては、規制そのものが不可能に近い。

さらに、「18禁肯定派」ならこう述べるだろう。バーチャルな世界で欲望を発散させるからこそ、現実では社会規範にのっとった、真っ当な生活が送れるのだと。18歳以上はもう立派な大人なのだから、社会に迷惑さえかけなければ何やってもいいじゃん、という理論だ。そう考える人にとっては、それは紛れもない真実なのだと思う。
18禁」という制度は、できるべくしてできた、必要悪(あるいは)なのかもしれない。

--ここまで--

ゲームの話に戻ろう。
販売店での「Z指定」タイトルの扱いはどうなるのか?
Itmedia +D記事を読んだ娘は、
(娘)「なんか、高い棚に陳列するとかって書いてある。これじゃ、(自分が)18歳以上になっても、届かないかもー。店員さんに取ってもらうのって、恥ずいよね」
って、おいっ、買うんかいっ!

コンビニの協会では、一切、取り扱わないことを決めたらしい。
実際のところ、ゲーム屋ではどんなもんだろう。早速、近くのゲーム販売店の様子を見てきた。

6月以降に販売されたゲームは、すべて新しいレーティング表示となっていた。また、既存のゲームについても、PS2やPSPの主要タイトルには、パッケージ上に新シールが貼ってあった。ただし、旧作や中古ソフトでは、以前のレーティングのままのものも、数多く見受けられた。

もちろん、今回Z指定を受けたものには、すべて新シールが貼られている。新品、中古とも、それぞれの「Zコーナー」に集められ、「18歳以上の方しか購入できません」旨の掲示がしてあった。
(娘)「あれっ、この新品Zコーナーは、一番下の棚だっ」
ほんとだ。どのみち、取りにくいけど。
次回につづく)

CESA/社団法人コンピュータエンターテインメント協会
旧18才以上対象ソフト再審査結果一覧(PDF)

Itmedia +D 2006/05/30
CERO新レーティング5月31日から開始―「Z区分」ソフトは14商品
Itmedia +D 2006/02/17
ゲーム「Z指定」、5月31日より開始

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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