最終更新時刻:2009年11月10日(火) 21時59分
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18禁ゲームの波紋(1)

公開日時:
2006/06/17 22:17
著者:
kirifue

(注)このページの「--ここから--」〜「--ここまで--」の文章は、筆者の誤解に基づくものであり、その内容は正確さを欠いています。詳しくは、第2回以降をご覧ください。

今日から数回の予定で、家庭用ゲーム機においての「18禁」のあり方について考えていきたいと思う。
6月1日より、新しい年齢別レーティング制度が実施された。対象となるのは、日本国内で販売される家庭用ゲームソフト(PCソフトや携帯型ゲーム含む)である。その区分は、以下の通り。


CERO Z 18歳以上のみ対象
CERO D 17歳以上対象
CERO C 15歳以上対象
CERO B 12歳以上対象
CERO A 全年齢対象

--ここから--

つい昨日(16日)、Z指定として、新たにゲーム6タイトルが追加された。これで、Z指定は全23タイトルとなった。
ん? ちょっと、待て〜ぃ。
新たに追加されたのは、アイドスというメーカーのゲームだけだ。その前に発表されていたのは、カプコンのゲームがほとんど(苦笑)。これって、メーカーごとに順繰りに審査していくのか?
もっとも、審査はゲームをプレイして決めるのではなく(そりゃそうか)、あくまで書類審査のようだ。

ゲームソフト制作会社CERO(特定非営利法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構)、販売店の三者が協力することによって成り立っているシステムであり、自主規制のようなもの。「青少年に悪影響を与えかねない、暴力や性描写のあるようなゲームを野放しにしておくことは、自分の首を絞めるに等しい」というパブリッシャーサイドの考えで作られたシステムである。そもそも2002年10月から始まった制度であるが、今回の改正で、以前に18歳以上対象となっていたものが、「Z:18歳以上のみ対象」と「D:17歳以上対象」に分けられた。Z指定を別枠として作ることで、明確に「18禁である」ということを謳ったわけだ。
つまり、メーカー側で「ヤバいものはヤバい」と、自己申告しているのだと思われる。

コンピュータエンターテインメント協会(CESA)によると、度を過ぎた表現をしているものについては、Z指定の対象にすらならないという。確かに、家庭用ゲーム機のタイトルには、元々、過激なエロゲーは存在しない。それは「認定されないから制作しない」という図式が成り立っているからなのだ。

さかのぼって議論をするなら、「青少年に悪影響を与えかねない」ゲームやらDVDやら書籍やらを「18禁」として規制することで、青少年の犯罪が減るのかどうか。
規制の全くない社会を想像してほしい。すさんで荒れた、それこそ近未来SF小説のような社会になってしまうかも... 何らかの規制が必要であることは、明白。
「18禁」を見る人が皆、犯罪に走るということはあり得ないが、犯罪に走るような人間が「18禁」を好んで見るということは十分考えられる。そしてそれが、犯罪の契機になりうるという怖さ。また、少年期においては、ゲームやマスメディアが人格形成に及ぼす影響は計り知れず、暴力行為を肯定するような人間に育っていく可能性も否定できない。
極論だが、アメリカ社会における銃は、確実に犯罪を助長している。日本では銃刀法により武器の所持が厳しく規制されているため、死に至るような事件はまだ少ないと言える。無ければ無いにこしたことはないのかもしれない。

かと言って、今さら世の中に蔓延したアダルトDVDとか暴力/エロゲーを全面的に排除することはできない。禁酒法が施行されていた当時の米国のように、裏取引、闇売買が横行してしまうだろう。それ以前に、そんな法案が通るわけもないが。インターネット上に無数に存在するアダルトサイトに至っては、規制そのものが不可能に近い。

さらに、「18禁肯定派」ならこう述べるだろう。バーチャルな世界で欲望を発散させるからこそ、現実では社会規範にのっとった、真っ当な生活が送れるのだと。18歳以上はもう立派な大人なのだから、社会に迷惑さえかけなければ何やってもいいじゃん、という理論だ。そう考える人にとっては、それは紛れもない真実なのだと思う。
18禁」という制度は、できるべくしてできた、必要悪(あるいは)なのかもしれない。

--ここまで--

ゲームの話に戻ろう。
販売店での「Z指定」タイトルの扱いはどうなるのか?
Itmedia +D記事を読んだ娘は、
(娘)「なんか、高い棚に陳列するとかって書いてある。これじゃ、(自分が)18歳以上になっても、届かないかもー。店員さんに取ってもらうのって、恥ずいよね」
って、おいっ、買うんかいっ!

コンビニの協会では、一切、取り扱わないことを決めたらしい。
実際のところ、ゲーム屋ではどんなもんだろう。早速、近くのゲーム販売店の様子を見てきた。

6月以降に販売されたゲームは、すべて新しいレーティング表示となっていた。また、既存のゲームについても、PS2やPSPの主要タイトルには、パッケージ上に新シールが貼ってあった。ただし、旧作や中古ソフトでは、以前のレーティングのままのものも、数多く見受けられた。

もちろん、今回Z指定を受けたものには、すべて新シールが貼られている。新品、中古とも、それぞれの「Zコーナー」に集められ、「18歳以上の方しか購入できません」旨の掲示がしてあった。
(娘)「あれっ、この新品Zコーナーは、一番下の棚だっ」
ほんとだ。どのみち、取りにくいけど。
次回につづく)

CESA/社団法人コンピュータエンターテインメント協会
旧18才以上対象ソフト再審査結果一覧(PDF)

Itmedia +D 2006/05/30
CERO新レーティング5月31日から開始―「Z区分」ソフトは14商品
Itmedia +D 2006/02/17
ゲーム「Z指定」、5月31日より開始

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

前後の記事

このエントリーへのコメント

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「少し擁護します」さん、ありがとうございます。
原稿は、家庭内で一番ゲーム事情に詳しい娘が見てくれることもあります。
とは言え、「事実関係は自分できちんと調べて」と釘を刺されていますし、すべては自分の責任だと思います。
とにかく、最後まで書き上げないと始めた意味がないので、やり遂げるつもりです。

  霧笛 on 2006/06/28

13


なんか年寄り臭い、ウザい連中ばっかりが意見書いてるね。
どっか行ってくれ。ウザい・・

  sss on 2006/06/27

12

個人ブロガーで、業界関係の人が知り合い等がいればお願いできるでしょうが、いないから大変なんですね。一人で何でもかんでも調べないといけないし。CNETという巨大なメディア媒体を介してブログで意見を発するから影響力は大きいので、責任はあると思いますが。今現在、このブログ一つでランキングを3つも独占するくらい、いい記事タイトルだから、しっかり書かないと大変っすね!

  kirifueさんを少し擁護します。 on 2006/06/26

11

業界の方からのコメント、とてもありがたいです。様々な立場の方が、それぞれの感じ方や考え方を、ぶつけてくださることで、このブログは成立していると言っても過言ではありません。
「ハァ?」さんの「偏見を垂れ流す人間にも、いい加減ウンザリ」というご意見にも、真正面から向き合えたらと思います。
ところで、「校正」はしてもらいたいですけど、個人ブログなので、なかなか難しいですね。
プレイヤー側のモラルの問題については、これから書いてみたいです。

  霧笛 on 2006/06/24

10

影響力の大きな文章を公開する場合には、必ず有識者による校正をしてもらいましょう。
校正には文章の不具合を確認するほかに「事実確認」と言う作業を行ないます。
書かれた記事の内容が事実に裏付けられ、虚偽のないものであるのかどうかを確認する為の作業です。

それから、18禁ゲームにしろ、それなりの厳しい審査規定を通過して市場に流通されているものがほとんどです。

メーカー側のモラルも大切ですが、一番大切なのはプレイヤー側のモラルです。
こればかりは、メーカーや制作側がどうこうできる問題ではありませんので。

ひとくくりに18禁と敬遠されますが、全年令を対象とした作品と18禁をかけた作品で表現できる内容の幅を比べれば、その差は明らかに18禁の方が広がります。

18禁は大人のエンターテイメントです。

自制のできない方はそのご利用をご遠慮下さい。

ギャルゲーであれば、ソフトウェア起動直後に日本語でそのように明示しております。
メーカーによっては声優さんにわざわざ声まで当ててもらってまです。

ひとつ、ご理解の程を。

  その手の業界のヒト on 2006/06/22

9

波佐見さん、まさにおっしゃるとおりです。
ことさらに、問題を大きくしてしまったこと、深く反省しております。
問題点を追求されても仕方のない立場におりますが、唯一の励ましのお言葉のようにも思え(そういうつもりではないのかもしれませんが)、とても嬉しく思います。
今後とも、ご指導、よろしくお願いいたします。

  霧笛 on 2006/06/21

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「18禁」を見る人が皆、犯罪に走るということはあり得ないが、犯罪に走るような人間が「18禁」を好んで見るということは十分考えられる。

偏見を垂れ流す人間にも、いい加減ウンザリです。

  ハァ? on 2006/06/20

7

明確な18禁であるZ指定。
これがどんな波紋を呼ぶのかを
全く書かれてないのが第一回にしてはよろしくないのでは無いかと。

筆者ご自身の書かれている様に、記事の内容でなくこのような記事が書かれるというところに、
CEROにおける「18禁」という言葉が既存のAVや成人ゲームとの混同を引き起こし、
的はずれな議論を引き起こすかという「波紋」を感じずにはいられません。
「18禁」という言葉にいかにポルノ的イメージを持っているかがわかりますね。

次回以降、Z指定でコンシューマーゲームの、あるいは業界の、あるいは販売店の
何が変わるのか、変わるかもしれないのかをきちんと書かれることを期待します。

  波佐見 on 2006/06/20

6

アメリカの「銃社会」と
日本の「成年向けゲーム」は次元が違う話だと思います。
銃は犯罪にそのまま使用される道具ですが
成年向けゲームは犯罪に直接使用されるものではない。
銃が無ければ銃犯罪は起こせないが、成年向けゲームがあっても無くても性犯罪は起こる、ということです。

     on 2006/06/20

5

霧笛です。
皆様、貴重なご意見ありがとうございます。一人ひとりにお返事できないことをお許しください。
まず申し上げたいのは、「事実誤認も甚だしい」というのは、全くおっしゃるとおりだということです。
例えば、CEROの審査には、ゲーム業界人は一切関与しておらず、一般人が審査を行っているということ。「成人指定等の描写」はそもそもレーティングを許可していないこと。
また、「さかのぼって議論」から「必要悪(あるいは善)なのかもしれない。」は私見が入った番外編であり、「ゲームの話に戻ろう」で、本題に戻っています。「18禁」の真意が青少年の健全育成にあることも、存じております。
誤解を招くような表現をしたことを、この場にて、深くお詫びいたします。
誠に、申し訳ありませんでした。

このブログのタイトルと同様、まさに「波紋」が拡がってしまいました。「(わざと?)」なのではとの疑いに関しては、きっぱりとは否定できません。
冒頭で述べましたように「数回の予定」になっております。このブログは続きを書くつもりですので、これからも、ぜひ、ご意見をお寄せください。
また、CNETのブログの一角とは言え、この場は「読者ブログ」であり、文責はあくまで筆者個

  霧笛 on 2006/06/19

4

もう、どこから指摘すればいいのか困ってしまうくらい的外れな記事で、これがCNETに掲載されてしまっている事に問題を感じます。
わからない事、詳しくない事は書くなとは申しませんが、こちらのような多くの人目に触れるような所に掲載される記事なのですから、しっかりと事実を確認して書いていただかなければ、多くの人に誤解を持たせてしまうのではないでしょうか。
事実を述べた上で意見を織り込む程度なら問題はないですが、この記事は明らかに思い込みや印象だけに基づいて書かれています。

  佐田 on 2006/06/19

3

読者ブログだからこんなもんでは?
そもそも、メディア上に読者が自由に書ける場所があるということを認識すれば、そんなに期待しないと思いますが。。。

面白いですね、CNETさんの取り組み、それはそれで評価します。

  ??? on 2006/06/19

2

これはこのBlogを見たすべての人たちに言っておきたい。この文章中ごろの「さかのぼって議論をするなら」から「必要悪(あるいは善)なのかもしれない。」までの段落は「18歳以上はもう立派な大人なのだから、社会に迷惑さえかけなければ何やってもいいじゃん、という理論だ。」という一文を除いて、すべて間違いです。
法律上、「18禁」などの年齢による制限は、「青少年の健全育成」という、青少年を保護する目的のために行われているのであって、「規制がなければ社会がすさむ」といった防犯上の理由からではありません。「有害図書」などの指定を行っているのは、いわゆる「青少年保護育成条例」であり、例えば東京都の「東京都青少年の健全な育成に関する条例」も、その目的(第1条)には「防犯」を挙げていません。
規制が無ければ犯罪が増えると思い込むのは個人の感じかたですが、「18禁」規制と犯罪との関係についての客観的な論証については学界でも議論が多いところですので、いかにも「18禁」規制が無ければ青少年の犯罪が増えるがごとき印象操作はするべきではないと思います。

Lessig氏や江島健太郎氏など、CNETのBlogの質はたいへん高いものだと評価していましたが、このような(わ

  街の法律家 on 2006/06/19

1

冒頭から(とりあえず18禁とつくもの嫌い)オーラがにじみ出ている文章でCnetで連載されるのはいかがなものかと思うような文面に失望いたしました。18禁の定義が途中でPCアダルトのものと摩り替わっているし筆者には猛省を促したいと思います。
あのネ。コンシューマで問題になっているのはアダルティなえろシーンじゃなくて、アメリカ?ンなヴァイオレンスシーンなんだってば。だからカプコンとかアイドスとか名前が出てくるの。お色気シーンが問題だというならPCからそういうタイトルを輸入しているアルケミストとかプリンセスソフトとかが槍玉に上がってるはず。

知らないようだからいっておくとPCでも自主規制団体あるけど基本的にはエロシーンに関する自主規制の団体でPS2ではカプコンが出したGTAとかについては何の規制がありませんよ。それってどうなんですかね?どうせこういう問題をCNETで取り上げるならもっと深くカチッと文章をライターには書いていただきたい。

  Asky on 2006/06/19

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