「SPECcpuの再考察」において、fp版は次回と次回とさせていただきましたがデータが取得できたのでまとめてみます。
■トップ10
前回同様SPECcpuのサイトからSPECfp_rate_base2006のトップ10を抽出しました。但し、同じCPU(周波数)&数が同じ場合は、最高値のみ採用しています*1。
| 順位 | SPECfp_ rate_ base2006 |
CPU | 周波数 (GHz) |
CPU 数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 3,419 | Itanium 2 9040 | 1.60 | 128 |
| 2 | 1,832 | Itanium 9150M | 1.67 | 64 |
| 3 | 1,822 | POWER6 | 5.00 | 32 |
| 4 | 1,671 | Itanium 2 9050 | 1.60 | 64 |
| 5 | 1,470 | Itanium 2 | 1.60 | 128 |
| 6 | 1,383 | Itanium 2 9040 | 1.60 | 64 |
| 7 | 1,160 | SPARC64 VI | 2.40 | 64 |
| 8 | 1,114 | SPARC64 VI | 2.28 | 64 |
| 9 | 765 | Itanium 9150M | 1.67 | 32 |
| 10 | 730 | POWER6 | 4.70 | 32 |
| - | 571 | UltraSPARC T2 | 1.42 | 10 |
128個搭載したItanium 9150Mがなたいめ128個のItanium 2 9040がトップにいます。ランクインしている製品の多くは、SPECint_rate_base2006のシステムと同じでしょう。
また、UltraSPARC T2が10個搭載しているシステムに関しては、搭載CPUの数から言っても、かなり善戦していると思います。UltraSPARC T2が大規模サーバクラス数(64とか)を搭載できればトップ10入りも楽勝ではないかと。そう考えるとSunは、Opteronでスパコンを作るよりもUltraSPARC T2で作らないのかと言いたくもなります。
■1〜4wayシステム
| SPECfp_ rate_ base2006 |
CPU数 | CPU | 周波数 (GHz) |
|---|---|---|---|
| 189 | 4 | POWER6 | 4.70 |
| 147 | 4 | Opteron 8356 | 2.30 |
| 111 | 2 | UltraSPARC T2 Plus | 1.42 |
| 108 | 4 | Xeon X7350 | 2.93 |
| 102 | 2 | POWER6 | 4.70 |
| 84 | 4 | Itanium 2 9040 | 1.60 |
| 82 | 2 | Opteron 8356 | 2.30 |
| 80 | 2 | Xeon X5482 | 3.20 |
| 58 | 1 | UltraSPARC T2 | 1.42 |
| 51 | 1 | POWER6 | 4.70 |
| 45 | 1 | Xeon X5460 | 3.17 |
| 41 | 1 | Opteron 2356 | 2.30 |
SPECfpもUltraSPARC T2 Plusは、2wayでも最速のようです。UltraSPARC T2 Plusは4wayで構築できることを考えるとかなりPOWER6よりも高速になりそうです。
また、fpが苦手なXeonはXeon 54xx系では善戦するようになりましたが、Opteron 83xx系まで到達していないようです。2wayでは、ほぼ同じ値ですが、周波数が30%も違います。Opteronが45nmで周波数を20%もあげることを考えると、Intelは2wayではNehalemコアまで逆転できそうにありません。
4wayでは、Xeonは6コアのDunningtonが2008年末に控えています。仮定の話しですがDunningtonがXeon X7350(2.93GHz)程度の周波数まで到達した場合のSPECfp_rate_base2006を予想してみます*2。
Xeon X7350は、SPECfp_rate_base2006が108です。DunningtonのCPUコアはPenrynで、Xeon X7350のコアはMeromです。Penrynコアは、Meromコアよりもfpの性能が上がっています。ここで同じ周波数&同じFSB周波数のXeon X5450とXeon X5365の比(69.4/63.0=1.10)をコア性能比とします。また、Dunningtonは、6コアでXeon 73xxシリーズの4コアよりも1.5倍もコア数が多くなっています。
このため、Dunningtonの2.93GHzが出れば108x1.10x1.5=178ぐらいは出るのではないかと思われます。当然Dunningtonは、非常に大きなL3があるためもう少し上乗せされると予想されます。
さら、Opteronの次のShanghaiが2.80GHzから、同じくSPECfp_rate_base2006を予想してみます。Opteron 8356(2.30GHz)は、147です。ここで周波数比だけ性能があがると仮定します。
そうなると、Shanghai 2.80GHzは、147x2.80/2.30=179ぐらい到達されます。Shanghaiも、L3が増量されますし、未だ分かっていないIPC向上もあることを考えると、もう少し性能の上乗せがありそうです。
私のかなり大雑把な予想ですが、両者(XeonとOpteron)の次のステージも浮動少数点演算ではあまり違わない数値になるのではないかと思われます。
それでも、年末にはサーバ系CPUが大幅にリフレッシュされますので、激しく順位が入れ替わることを期待しています。
*1:このようにする理由は、単に私がCPUの最高性能を知りたいだけで、どこのベンダーの製品がすばらしいかはあまり着目していないeからです。
*2:45nmシュリンクで周波数が向上する可能性は否定できませんが、まだ明確なアナウンスがないため、2.93GHzまで到達できると推測します。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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