「07年のDRAMに続いて08年はNAND市場が危機に - 米iSuppli報告」
iSuppliが、NANDフラッシュメモリ市場に不況が訪れると警告しています。
2007年、DRAMが、供給過多で、DRAMメーカーは、業績は振るいませんでした。例えば、AKIBA PC Hotline!のメモリの価格推移では、DDR2-800の1GBの平均価格は、2007年1月6日では、15,669円だったのが、12月27日では、2,331円と1年間で、6分の1以下にまで下落しました。
参考までに、2006年のDDR-400 1GBの平均価格は、年初めが、10,756円からスタートして、12,383円で年を越し、1年を通じて、安定しました。
Vistaの発売で、PC出荷台数増とメモリ大量搭載されることを予想して増産したDRAMメーカは、痛い目にあいました。DRAMメーカにとって、2007年は、受難な年だったと言えるでしょう(ユーザにとっては過大な恩恵を被りましたが)。
同様な事が、NANDフラッシュメモリメーカに発生するとiSuppliが予想しています。この予想を裏付けるように、世界No.3のNANDフラッシュメモリバイヤーのAppleが、NANDフラッシュメモリの購入を控えるとニュースが出ています(ニュースソースがiSuppliなので...)。
また、NANDフラッシュメモリの2番手プレイヤーである東芝は、NANDフラッシュメモリの多値化や工場新設をアナウンスしています。
この状況で、NANDフラッシュメモリ市場は、DRAMと同じ道を歩くのでしょうか?
私は、NANDフラッシュメモリの需要は予想よりも減らないと考えているため、NANDフラッシュメモリ市場は、2007年のDRAM市場の様に大幅に減益にならないのではないかと考えています。
その理由は、DRAMは、PC等のメモリにしか使用できませんが、NANDフラッシュメモリは、利用用途が、DRAMよりも多様だからです。もっと言えば、NANDフラッシュメモリを搭載したSSDが、安価になることで、一部のHDD市場に進出すると予想しているからです。
EeePCやMacBook Air等のSSDを搭載した製品が、増えてきました。ですが、SSDの最も大きな欠点は、ストレージ容量に対して、価格が高すぎる点です。
NANDフラッシュメモリの供給量が増える事で、安価になれば、SSDが普及する可能性が出てきます。私の個人PC(デスクトップとノートもどちらも)は、動画等を溜めないため、それほど容量*1を必要としていません。このため、価格さえ高くなければ、SSDでもかまいません。
また、SSDは、サーバにも搭載される時代*2です。SSDには、HDDにないメリットも少なくありません。このため、SSDは、用途によっては、HDDを駆逐する可能性も出てきました。
UMPCやノートPCは、ストレージ容量さえ必要でなければ、堅牢性を考慮にいれると、HDDよりもSSDの方が向いています。また、EeePCの成功で、HDDを搭載せずに、容量に関して割り切った製品が、続く可能性もあります。
SSDが安価になり、普及すれば、NANDフレッシュメモリの需要は、減らないと思います。
この様な理由により、NANDフラッシュメモリが、DRAMの二の舞にならないのではないかと考えています。と言っても、NANDフレッシュメモリメーカには悪いのですが、供給過多で、SSDが、手軽に購入できる価格になることを期待はしていますが。
*1:3年も使っているPCですが、未だに150GBの半分も使っていません。
*2:既に終わっているキャンペーンですが、「ソリッド・ステート・ドライブ 70円キャンペーン」がありました。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
櫻吉 清(さくらきち きよし) on 2008/03/25
>NANDフラッシュメモリ市場は、2007年のDRAM市場の様に大幅に
>減益にならないのではないかと考えています。
大容量NANDを製造する新規工場の投資が2000億円規模で必要なこと、DRAM工場から転換するにも減価償却費が変わらないこと、NAND製造メーカーがDRAM製造メーカーと殆ど同じこと (DRAM価格下落で皆NANDにラインを切り替える)、需要は増えても値段を下げる圧力は変わらないこと (容量が4倍になっても客は4倍の値段で買ってくれない)、等々を考えるに、「増収」はあっても「増益」は無いでしょう。
めんへら on 2008/03/22
櫻吉 清(さくらきち きよし) on 2008/02/27
tfujita on 2008/02/27
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メンヘラさん
コメントありがとうございます。
>需要は増えても値段を下げる圧力は変わらないこと (容量が4倍になっても客は4倍の値段で買ってくれない)、等々を考えるに、「増収」はあっても「増益」は無いでしょう。
そうなのですか。なかなか市場原理は難しいですね。
今後もよろしくお願いいたします。