最終更新時刻:2008年11月21日(金) 20時26分

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IBM、POWER6発表

公開日時:
2007/05/22 22:05
著者:
櫻吉 清(さくらきち きよし)

IBM、「POWER6」チップ発表--新サーバ「System p 570」に搭載へ

IBMは、POWER5+の後継であるPOWER6を発表しました。POWER6に関しては、今まで多くの情報が提供されていましたが、もっとも特徴を表しているのは、今までのCPUとは段違いの周波数でしょう。

現在わかっているベンチマーク(2007/05/22 19:28)を元に、他のCPUと比較して見ます。

TPC-C

 

CPU 周波数
(GHz)
CPU数 TPC-C
Itanium2 1.6 64 4,092,799
POWER5+ 2.3 32 4,033,378
POWER6 4.7

8

1,616,162
POWER5 1.9 16 1,601,785

POWER6は、IBM System p 570の8CPU構成しかないため、64CPUのItaniumや、32CPUのPOWER5+よりも劣りますが、CPU数が倍の16CPU構成のPOWER5と同じ程度のTPC-Cです。

16CPUのPOWER5のTPC-Cは、32CPUのPOWER5+の二倍強です。周波数を考慮に入れると、ちょうどCPU数に比例して性能向上しているように思えます。POWER6は、最大64CPU構成が可能です。

そう考えると、64CPUのPOWER6のTPC-Cは、8CPUのPOWER6を8倍程度の結果を残すかも知れません*1。そうなると、あっさりと記録更新されるかも知れません。その前に、TPC-Eに移行でしょうか。

SPEC

SPECは、まだPOWER6のベンチ結果が掲載されていません。このため、IBMの発表の値を使用して比較します。また、サーバ系CPUですので、SPECint/fp_rate2006で比較するのが妥当だと思いますが*2、現在発表されている結果で比較しました。

但し、POWER6は、2コアx2スレッドですので、SPECint/fp_rate2006でも十分に性能を発揮できると思われます。

SPECint2006

 

CPU 周波数
(GHz)
SPECint
2006
POWER6 4.7 21.6
Xeon 5160 3.0 18.1
Itanium 2 9050 1.6 15.7
Opteron 2222SE 3.0 14.9
POWER5+ 2.2 13.2
SPARC64 VI 2.4 11.3
Xeon 7140M 3.4 11.2

SPECfp2006

 

CPU 周波数
(GHz)
SPECfp
2006
POWER6 4.7 22.3
Itanium 2 9050 1.6 18.1
Xeon 5160 3.0 17.7
Opteron 2222SE 3.0 15.2
POWER5+ 2.2 14.9
SPARC64 VI 2.4 12.4
Xeon 7140M 3.5 11.3

SPECint/fp2006では、他のCPUに対して圧勝しています。

ついでにXeon E5355を比較対照に上げなかった理由は、Xeon 5160の方が周波数の違いで、SPECint/fp2006では、上だからです。

【トランジスタ比較】

代表的なサーバ系CPUで、トランジスタ数を比較して見ます。まだ、未発売なのHarpertownとBarcelonaも載せておきます。

 

CPU プロセスルール
(nm)
トランジスタ
Itanium2 9000 90 1720
Xeon 7100 65 1,328
Harpertown*3 45 820(410x2)
POWER6 65 790
Xeon 5300 65 582(291x2)
SPARC VI 90 540
Barcelona 65 463
Opteron 2000 90 243
POWER5*4 130 276

上記の表から、POWER6は、Itanium2 9000、Xeon 7100、Harpertownと比べると決して大きいとは言えません。

ポラックの法則があるため、トランジスタ数(ダイサイズ)を増やしても、シングルスレッドの性能は、向上しづらいのですが、POWER6は周波数向上で法則から逃れる事ができたのでしょうか。

【まとめ】

POWER6は、周波数が非常に高いとはいえ、最近のCPUとは違いインオーダーのため、どの程度の性能向上するのか疑問だったのですが、最速の称号を得られるほどのベンチ結果を出しています。

これによって、サーバ市場のパワーバランスが、大きく変わるか、見物です。

【リンク】

POWER6、SPEC CPU2006のベンチマークの再考察


*1:そう簡単じゃ無いかも知れませんが。
*2:SPECに掲載後に、追記する予定でいます。
*3:Penrynを二つ搭載したクアッドコアXeon。
*4:POWER5+のトランジスタ数を調べようとしたのですが、見つける事ができませんでした。そこで、POWER5のトランジスタ数を掲載しました。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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