北京で行われたDFの記事が出尽くしたと思われますので、私が興味を持った記事に関して感想を書いてみます。
【LPIA(Low Power IA)の将来】
「Intel Ultra Mobile Platform 2007」と言う名前で落ち着いた2007年版のLPIAですが、2008年までのロードマップが発表されました。以下に2006年に発表されたUMPCに搭載された製品群(超低電圧 Celeon M 900MHz、915GMS、ICH6M)との比較を列挙してみました。
| プラットフォーム | 年 | 熱設計 消費電力 |
実装 面積 |
平均消 費電力 |
待機時 消費電力 |
|---|---|---|---|---|---|
| McCaslin | 2007 | 1/1 | 1/3 | 1/2 | 1/2 |
| Menlow | 2008 | 1/4 | 1/4 | 1/4 | 1/5 |
ついでに、2006年の製品は、熱設計消費電力=12.6W、実装面積=2915平方mmです。MenlowのCPUであるSilverthorneは、0.5Wの消費電力です。この消費電力は、PXA27x程度でしょうか。また、Menlowは、CPUも含めて2チップ構成のようです。
Menlow世代で、少々大きめののスマートフォンには搭載できそうですが、価格は、携帯に導入できるほど落ちるのでしょうか。
また、一番気になるのは、Silverthorneが、どのアーキテクチャを元にしているかです。McCaslinは、2006年版と性能差がないと明言していますが、Menlowの性能に関しては、言及している記事がありません。
分かっているのは、45nmプロセルルールを採用し、極端な長方形で、消費電力が、0.5Wと言うだけです。あまりにも正方形から遠い長方形の形をしているので、デュアルコアを半分にカットしたシングルコアではないかと予想されます。
そうなると、Yonah、Merom、Penrynを元にしているのかも知れませんが...0.5Wと今まではレベルが違うほど消費電力を実現している事を考えると、よく分かりませんね。
また、LPIAのターゲットとして、Origamiを一回り小さくしたLinuxを搭載したモバイルインターネット端末(MID)も出すようです。Palm等がLinux採用する事を考えると、LPIAの最終目的はスマートフォンでしょうか。
【Penrynの性能】
Penrynの性能に関して、ベンチの結果が出ています。SSE4を用いたベンチ結果は、置くとして*1、Penryn クアッドコア(3.33GHz)が、クアッドコアのCore 2 Extreme QX6800(2.93GHz)に対して、20%前後性能アップがあります。周波数比(13%)よりも性能アップがある事は、FSBの向上、L2キャッシュ量の50%増等も影響しているのでしょう。
また、Penryn(107平方mm)は、Meromシリーズ(140平方mm)よりもダイサイズが小さくなっています。Penryn世代からは、クアッドコアが一般化するかも知れませんね。クアッドコアを使いきれるかどうかは、ユーザ次第かも知れませんが。
【Larrabeeって何?】
今回のIDFでもっとも理解できなかった発表は、Larrabeeでは無いかと思われます。IAベースの並列アーキテクチャで、Teraflopsの性能が出るとあります。現在Intelは、80コアで2T FLOPSを出して実験CPUを作成しましたが、それのIA*2版でしょうか。
Larrabeeは、噂になっている単独GPUでしょうか、それともSunのROCKばりの多コアCPUでしょうか、それともIntel Quick Assistへ接続するための専用チップでしょうか。
ただ、もしCPUならば、ロードマップを更新するはずです。そうでないところを見ると、CPUブランド以外なのではないかと予想していますが、なんの製品かはさっぱり分かりません。こればかりは、2008年まで待つ必要がありますね。
【まとめ】
Intelが、ここまでLPIAに力を注ぐのは、意外な感じでした。LPIAは、性能が高くないため、単価を高額できず、且つ、今のところ大きな市場でもありません。が、最終的には、家電(TV)*3や携帯にもx86の導入を狙っているのかも知れません。ただ、この分野は、x86は、新参者なのですから、シェアを奪えるか未知数です。Intelが今まで培ったPCの流儀が、どこまで通用するでしょうか。
また、45nmプロセスルールの最初の製品であるPenrynが、スムーズに開発が進んでいるようですね。90nmプロセスルールで苦戦したのは、過去の事のようです。そうなると、IBM&AMD連合が、Intelに遅れずに45nmのCPUを遅れずに出荷できるかが、両陣営の差を決定付ける事になるかも知れません。
【リンク】
*1:SSEの拡張のたびにある話しなので、気にしません。
*2:このIAは、x86?もしPenryn系コアを使用したら非常に大きくなると思うのですが。IAが、Intel Architectureならば、Intelが作成したアーキテクチャと言う広義に取れるから、何でもOKでしょうか。
**3:家電向けのIntel CE 2110メディアプロセッサ(Xscaleベース)を発表しています。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
ネットワーク型産業構造への衣替え?
iPhonista Nightの事後報告
iPhone2.2では、絵文字に対応?
すでに土砂降りのIT業界
長時間マウスを使うから(マウス選び)
CMSでのSEO対策効果を実験している
平成 14 年の、医療体制に関する意見募集を偶然発見
割賦販売制度の副産物
XPへのダウングレード権がさらに延長みんなのお題では、ブロガー同士で質問を出し合いそれに対する回答や意見を集めています。今日はどんな話題が盛り上がっているでしょう?
CNET Japan ブログネットワークは、元はCNET Japanの一読者であった読者ブロガーと、編集部の依頼により執筆されているアルファブロガーたちが、ブログを通じてオンタイムに批評や意見を発信する場である「オピニオンプレイス」、また、オピニオンを交換するブロガーたちが集うソサエティです。
広い視野と鋭い目を持ったブロガーたちが、今日のIT業界や製品に対するビジョンや見解について日々熱く語っています。
CNET Japanやその他サイトが提供するITニュースやコンテンツへの意見や分析、 ビジネスやテクノロジーに対するビジョンや見解について語っていただける方を 募集しています。ご応募はこちらから
ブログの投稿はこちらから(※ブロガー専用)
今年最も活躍したブロガーを表彰します。詳細はこちらから
これは、CNET Japan 編集部の依頼に基づいて執筆されているCNET Japan アルファブロガーによるブログの印です。
CNET Japan ブログネットワーク内で拍手の代わりに使用する機能です。ブログを読んで、感激した・役に立ったなど、うれしいと思ったときにクリックしてください。多くGood!を獲得した記事は、より多くの人に読まれるように表示されます。
[レビュー]2011年画質を備えた高画質、多機能Blu-ray--ソニー「BDZ-X95」
今週の新製品総チェック:よりモバイルPCとして進化した「Let's note」が登場
今週の新製品総チェック:フルサイズCMOS搭載のキヤノン「EOS 5D Mark II」が登場
今週の新製品総チェック:第4世代iPod nano登場、ソニー「α」、松下「LUMIX」に新機種も