「サン、市場をしのぐペースで売り上げを伸ばす--2006年サーバ市場調査」
Gartnerは、2006年のサーバ市場の調査結果を発表しました。通年分のデータしか掲載されていませんが、2006年の各四半期のデータから第4四半期の結果を取り出し、且つ第4四半期でサーバ市場関連の発表されたイベントを列挙します。
【2006年第4四半期サーバ市場シェア】
| 会社名 | シェア (%) |
売り上げ (億ドル) |
売り上げ 前年同期比(%) |
|---|---|---|---|
| IBM | 35.9 | 53 | 3.4 |
| HP | 27.6 | 41 | 0.2 |
| Sun | 9.8 | 14 | 16.8 |
| Dell | 9.5 | 14 | -4.4 |
【2006年通年サーバ市場シェア】
| 会社名 | シェア (%) |
売り上げ (億ドル) |
売り上げ 前年比(%) |
|---|---|---|---|
| IBM | 32.1 | 169 | 1.7 |
| HP | 26.9 | 142 | -2.3 |
| Sun | 10.8 | 57 | 15.4 |
| Dell | 10.3 | 54 | 0.4 |
【2006年第4四半期サーバ市場に関係するイベント】
Sunの復活は、一目瞭然です。それを顕著にわかるデータとして、2006年の各四半期の売り上げ前年同期比だけデータを見てみましょう。単位は%です。
【2006年各四半期の売り上げ前年同期比】
| 会社名 | Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | Total |
|---|---|---|---|---|---|
| IBM | -3.7 | -1.7 | 3.4 | 3.4 | 1.7 |
| HP | 0.3 | -3.8 | -6.0 | 0.2 | -2.3 |
| Dell | -2.0 | -1.8 | 10.9 | -4.4 | 0.4 |
| Sun | 7.6 | 13.7 | 24.7 | 16.9 | 15.4 |
なんと4大メーカで、2006年の四半期単位でマイナス成長を唯一経験しなかったのはSunだけでした。Sunは、最近の四半期決算でも黒字を計上していることを考えると、もう十分に低迷は、過去のことと言えます。
Dellは、Xeon 5100シリーズの発表と同時に復調したかのように見られましたが、1四半期しか持ちませんでした。また、Opteronの採用も歯止めにはならなかったようです。
第4四半期半ばに出荷したXeon 5300の影響は、結果を見る分では、あまり無かったのでしょうか。特に、まだXeon系サーバを出荷していないSunが好調なのですから。
次四半期(Q1'07)に、Sunは、IntelのXeon採用を発表しました。製品は、まだ先のことになりますが、勢いに乗るSunが、どこまで、サーバ市場の2強の一角に猛追できるかが焦点でしょうか。
【リンク】
*1:発売になっているようですが、IBMのサイトには、掲載されていない。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
風見鶏 on 2007/02/28
>でも公開値が出てこないということはこれ以上スケールが出ないと解釈して間違いないでしょう。
これは暴論に過ぎるでしょう。
Dual-Core Itanium2対応サーバーは軒並みメモリやI/Oバンド幅等の強化を行っていますしMontecitoではMT技術も実装されています。
特に後者はTPC-Cではインパクトが大きく、ヘッドルームが同じとは考え難いです。
実際、TPC-Hで良好なパフォーマンス, C/Pの向上を達成しています。
http://www.tpc.org/tpch/results/tpch_result_detail.asp?id=104010501
http://www.tpc.org/tpch/results/tpch_result_detail.asp?id=106120401
TPC-HとTPC-Cではワークロードが違う(I/O bandwidthとI/O rate)と言われればそれまでですが、トランザクションのモデルとしてはTPC-Cに近いSAP SDやSPECjbbでも同様の傾向です。
http://www.sap.com/solutions/benchmark/pdf/cert8906.pdf
http://www.sap.com/solutions/benchmark/pdf/cert3506.pdf
http://www.spec.org/jbb2005/results/res2006q2/jbb2005-20060327-00096.html
http://www.spec.org/jbb2005/results/res2006q3/jbb2005-20060621-00142.html
したがって、この結論は正当性を欠くと思われます。
>つまりPower5の1/3弱の性能
通りすがり on 2007/02/26
風見鶏さん
コメントありがとうございます。
>櫻吉さん、ゴメンナサイ。
いえいえ、議論をする限りは、問題ありませんし、
私は、風見鶏さんのコメントで非常に勉強になっています。
>Naiagara2ではDualchipの方針がでていますね。
そうですね、2008年にはデュアルプロセッサ構成に
なるかとアナウンスされていますね。
これは見ものだと思っていますし、デュアルコア以上の
構成に進むのか非常に気になっています(それはROCKですか)。
>現行システムのリプレースが安いだけが売りでは先がないでしょう。
なるほど。
今後もよろしくお願いします。
櫻吉 on 2007/02/25
櫻吉さん、ゴメンナサイ。櫻吉さんのサイトで不穏当な議論を始めてしまって。蒸し返してすいませんが少しコメントを。もうこれで止めます。PCの話題から大きくそれていますし、細かいから誰も読まないとも思います。
システム性能のベンチマーク値については昔からいろんな意見があるわけですが、一応の目安としての価値は認識されています。ベンチマークについても多々種類がありますが、SPEC値は基本コアの性能指標であって、システム・スケールを表現するには全く向いていません。肝心のMP(マルチプロセッサー)システム効率が全く計測できないからです。
一般的なシステム・スケールの表現ではOLTP指標でのTPC-Cが一番参照されています。最新の公開値を見ると、Power5が4,033,378tpmC/64core/32chipにたいしてItaniumはHPケースで1,231,433tpmC/64core/64chipです。これは2core/chipのMontecitoではありませんね。でも公開値が出てこないということはこれ以上スケールが出ないと解釈して間違いないでしょう。これは富士通PRIMEQUESTのケース1,238,579/32core/16chipと同等で、Montecito(2core/1chip)とMadison(1core/1chip)のcoreあたり性能がほぼ同等であることを考えると、この123万tpmCあたり
風見鶏 on 2007/02/25
風見鶏さん、通りすがりさん
コメントありがとうございます。
>ソフトウェアの並列化が少しも進んでいない現状ではNaiagaraもPower6も両方のアプローチが必要なのでしょう。
私も、これは正しいと思います。
そこで、SPECの値を調べました。
32chips構成のSPECint_rate_base2000/SPECint_rate_base2000は、
Itanium2で、1000/1800前後ですが、POWER5+は、1500/2400前後と
ワンランク上の成績が出ていました。
SPECweb2005でみると、最近発表されたUltraSPARC T1 1.4GHz(1CPU構成)
が、Xeon 5355(2.66GHz)の2CPU構成と同じ16000前後が出ています。
UltraSPARC T1は、用途を限れば(ちょっと限りすぎですけどね)、
消費電力当たりの性能は、Core MAよりも上であることがわかります。
但し、Itaniumは、POWER5+で実現できない64way以上ができるため、
ハイエンドでも上の方のカテゴリでは、Itanium2の天下になります。
POWER系は、POWER6で64wayができるようになります。
これでItaniumの売り上げがあがっているんですから不思議なものですが、
IT業界は、「良いものが売れる」が必ずしも成り立たない業界なので...
>サーバー・ビジネスの分析屋さんによると...
そうなのですか。
Gartnerは、サーバ
櫻吉 on 2007/02/25
風見鶏 on 2007/02/24
Power6はクロックも高いが消費電力も高い。キャッシュやコアの性能もダウンしており、これで性能が倍増とは良く言うよ、という感じ。
Itanium2はUNIXサーバーに求められている(っていうか今時これしか需要ないんじゃない?)Oracleのソフトウェアライセンスが安く、消費電力当たりでの性能さえ負けなければ今すぐどうこうというわけではない。
そんなわけでPower6の相手はMontvaleで十分。
Niagara(笑)に関しては、まあ、一つだけ言っておくとすれば、Itaniumにも8コアの計画があったがそれはキャンセルされ、そしてNiagaraは従来のUltraSPARCの置き換えというポジションではない。
まあ、APLみたいなまっとうな路線を蔑ろにして色物に走る会社は(以下略
通りすがり on 2007/02/24
櫻吉さん、今日は。
業界動向の纏めご苦労さまです。
SUNのカムバックは本物でしょうね。
やはりNaiagaraのスレッド・コンピューティングの技術革新が大きいのでしょう。一方でIBMはPower6の5GHz+SMTで史上最強のプロセッサーを出してくるようですね。一般の処理系でソフトウェアの並列化が少しも進んでいない現状ではNaiagaraもPower6も両方のアプローチが必要なのでしょう。
櫻吉さんは嫌がるかもしれませんが、高速プロセッサーを狙いながらIBM Powerに追いつくことさえほぼ絶望なIntel Itaniumの運命は決まりましたね。5GHz対1.6GHzですよ。真の高速プロセッサーにもなれず、ましてやNaiagaraのようなマッシブなスモール・コアによる大量スレッド処理にはアーキテクチャの本質のために絶対に適応できない絶滅種のプロセッサーItanium。AMDは勿論Intel自身でさえ新時代でのプロセッサー競争でのx86強化は避けられません。
サーバー・ビジネスの分析屋さんによると、HPはx86サーバー・ビジネスで大きく稼いでいるだけだそうです。Itanium採用機がいくら伸びても自己サーバー・リプレースというカニバリズムで、ハイエンド・サーバーは通年を通じて大きなマイナスなんだそうです。結果が櫻吉さんの指
風見鶏 on 2007/02/24
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もうこの件でコメントしないと言いましたが、ビッグ・ニュースがあったので追加します。
昨日、なんとHPがMontecitoでTPC-Cベンチマークで4,092,799 tpmCを公開しました。128core/64chipです。これでItanium2とPower5+のMaxスケール値が並びました。$/tpmCもほぼ同じです。HPも根性がありますね。DEC Alphaの旧いファンとしてはHPを少し見直しました。
ということで1/3だろうというのは公開があったので風見鶏の暴論であったことが実証されました。すいません。
これを受けて、IBMはPower5は64core/chipだから、chipやcore当たりではPower5+がItanium2の倍の性能だというのでしょうね。ついでにチップ・サイズもPower5+が半分だと蒸し返すのでしょうか。
いずれにしても面白くなってきましたね。今年発表のPower6がどんな性能で出てくるのでしょうか?Power5+の2倍だとIBMは言っているようですが。さらにPower6ではソケットになったのでPower5+の倍の64chipも可能だという記事もありましたよね。
2x2=4倍だといえばまた暴論ですか。
IntelのCSIはItanium(3?)にもインプリされるのでしょうか?いずれにしてもIntel採用サーバー・メーカーはCSI対応で大変でしょうね。自慢のチップセットはどうなるので