IT業界で、私が気になる事柄に関して、2007年の予想する事にします。ただし、思いっきり大胆に行うので、外れても笑ってください。
【CPU市場】
Intelは、2H'07に、SSE4が盛り込まれている45nmプロセルルールを導入したCPUを出荷予定でいます。AMDは、Q2'07に、シングルスレッドで性能が20%向上すると言われているK8Lのネイティブクアッドコアを投入予定です。両社のCPUには、2006年ほど性能差が開かないと思えます。
ですが、両社の決定的な差になるのは、AMDのTorrenza対応のコプロセッサによる特定の機能の性能向上です。
2007年には、Torrenzaに対応するコプロセッサが出荷が予定されます。AMDには、Torrenza対応に転用できそうな自社開発のGPUのR600シリーズの強力なプロセッサがあります*1。また、IBMとSunは、Torrenzaに対して協力的だと言われていることを考えると、AMD以外からTorrenz対応コプロセッサのラインナップが充実するのではないかと思えてなりません。
新しい規格は、鶏と卵の後先問題が発生しますが、Torrenzaに対しては、卵は揃いそうです。
このため、2007年は、ヘテロジニアスマルチコアへの元年となり*2、AMDは、2006年以上に飛躍する年になると思っています。
【サーバ市場】
サーバ市場(特にIBM,HP,Dell,Sun)に関しては、2007年以降のトレンドキーワードは、以下のものがあると考えています。
Q3'06の時点で、ハイエンドサーバのシェアは拡大する傾向が出ていました。これは、仮想化による現象でしょう。ハイブリッド構成は、IBMのRoadrunnerや東工大のTSUBAMEが有名ですが、一般的に普及しているわけでは有りません。
2007年のサーバ向けCPUとしては、IBMのPOWER6、IntelのCore MAのマルチプロセッサ構成可能なTigerton、AMDのK8LのBarcelona、SunのNiagara II等の目白押しです。2006年以上のラインナップと言えます。
ハイエンドも持たず、ハイブリッド構成への未対応なDellは、苦戦を強いられると予想されます。また、ハイエンドこそItaniumに傾倒しているHPですが、ハイブリッド構成に対しては、アナウンスがない事を考えると、追い風も吹かないでしょう。
残りのIBMとSunには、2007年は、2006年以上に大きく拡大する年になると考えています。両社とも、非常にユニークなCPU(コプロセッサ?)を持ち、ハイエンドサーバに対応でき、ハイブリッド構成のラインナップも準備できるでしょう*3。
【OS】
一般ユーザに対して影響が大きい2大OS(Windows Vista,Mac OS X Leopard)のリプレイスが2007年に行われます。特にVistaの影響度は計り知れません。
ですが、WEBブラウザ上で、多くのサービスが提供されはじめている現在の状況を考えると、OSの重要度は昔よりも低くなってきているのではないかと思っています。
このため、両OSの普及率は、思ったよりも高くならないのではないかと思っています*4。
【WEBサービス】
WEBサービスは、非常に多くのことが出来るようになり、ここで列挙するのが不可能なほどになってきています。これは、無料で良質のサービスが提供され続けている事を考えると、2006年以上の結果が出ると思われます。
但し、全ての作業があちら側で行われているわけでは有りません。多くのサービスが、いまだにWEBサービスで提供されていません。
例えば、需要こそ多くはないと思われますが、コンパイルなどが、WEBブラウザ上操作でき、あちら側のサーバで実行可能なサービスが出てきても面白いのではないかと思っています*5。
また、ある種の時間がかかる解析を行うようなサービスにも提供されれば非常に助かると思われます。
具体的なサービス案は、すぐに思いつきませんが、もっと幅広い作業が出来るといいかも知れません。
【スマートフォンとOffice 2.0】
Office 2.0を最も必要としている分野は、ライトユーザでも、情報共有を行っているユーザでもなく、スマートフォンユーザではないかと思っています。スマートフォンは、ソフトとサービスがPCに対してあまり多く有りません。
このため、WEBに接続して使用できるOffice 2.0があれば、ソフトの少なさを解消できます。GMailがスマートフォンで使用出来るようになったのは、その好例でしょう。
また、WEB APIが提供されているサービスは、少なくありません。これらのAPIを使用したソフトが、スマートフォン用で出れば、多くのユーザの使い勝手が向上するでしょう。
とは言え、スマートフォンには、通信速度と通信料の大きな問題があるため、Office 2.0の普及率はあまり望めないかも知れません。
【GPU市場】
NVIDIAが、昨年中に統合シェーダー&DirectX 10に対応したGeforce 8800シリーズを投入しています。それを追いかけるAMDが、近いうちにR600を出荷予定です。
両巨頭の争いは、どちらに勝利の女神が微笑むかは、私には予想できません。2007年中は、先行して余裕があるNVIDIAが若干は有利かも知れませんが...
両社の争いに関係なく、Vistaの登場でGPUの重要度が向上している昨今の事、NVIDIAにしろ、AMDにしろ、収益は向上する事は否定できません。また、統合シェーダー化で、GPGPUに対応が進んでいます。グラフィック関連以外にも用途が増える事は、容易に想像できます。
GPUの価値が向上すれば、Intelも黙っているわけにはいきません。今のところチップ込みのGPUしか販売していませんし、単体GPUの販売のアナウンスもありません。ですが、AMDがATI買収もあり、Intelも何か知らのGPU市場に対して行動を開始するのではないかと予想しています。
【まとめ】
上記の予想は、何かの情報を元に書いているわけではないので、思いっきり的外れに終わる可能性も有ります。できれば、年末にでも振り返ってみたいと思っています。あまりにも恥ずかしくて、振り返れないかも知れませんが...
*1:1月末には出荷されると言われていますが、果たしてTorrenzaに対応するかどうか、未知数。
*2:ヘテロジニアスマルチコアが本格的に動き出すのは、2008年以降だと考えています。既にCellが出ていますが、PC業界には浸透しているわけでは有りません。
*3:IBMは、すでにハイブリッドスパコンを構築できます。
*4:と言っても、私が使う分にはVistaにへ移行しますけどね。
*5:このような考えにいたったのは、Java MIDPの環境構築が難しくて、WEBにアクセスしただけで、出来るといいなぁと思ったからです。また、コンパイルするのに多くの時間を要する場合に対応するためです。
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