AMDは、12月14日に、「2006 Analyst Day」行われました。そこで、発表された資料を読んで気になるところをピックアップしてみます。
【3-Year MPU Development Priorities】
AMDは、2007年には、クアッドコアを市場に出荷する予定ですが、その次は、どのような製品かアナウンスされていませんでした。資料には、次はオクトコアのようです。但しサーバのみですが。
Intelは、クアッドコアまでは、出荷済ですが、その次の製品に関しては、「メニーコア」以外具体的なアナウンスは、ありません。8コアもメニーコアの範疇に入ると思われますが、どの程度のコア数に落ち着くか、わかっていません。
今回のAMDの資料の内容は、オクトコアは、サーバ向けのみになっています。デスクトップには、やはりクアッドコア以上のコアを積むよりも、ヘテロジニアスマルチコアの方が良いということでしょうか。
また、オクトコアの出荷時期に関して、明確な記述がありません。オクトコアを積むには、プロセル技術が、45nmにまで待つ必要があると思われますので、早くて2009年でしょうか(*1)。
今回の資料で、「Accelerated」の単語が良く使われています。CPUの基本機能だけでは、もう追いつかないと言っているのでしょう。ギガヘルツ競争が遠い昔に終わり、今行っているコア数競争が終わると、次は、Accelerated Processing Unitsを載せる時代だと宣言しているようです。
但し、これがどの程度、市場に受けいれらるのか、未だにはっきりしていません。また、Intelの動向も未知数のため、未だに混沌としていると言ったところでしょうか。
【The Effciency Benefits of Silicon-Lvel Integration】
CPUとGPUをシリコンレベルで統合されたイメージ図が出ています。この図で気になるのは、メモリ帯域です。
CPUもコア数が多くなればなるほど、最もネックになるのは、メモリ帯域になるのではないかと思っています。また、GPUは、CPUよりも帯域が広いメモリ規格を使ってきています(GDDR3等)。
このため、コア数が多いCPUとGPUに搭載した場合は、メモリ帯域は、これまで以上に必要になるのではないかと考えています。それがDDR3を導入しても、追いつかないほどに。
この問題を解決するために、GPU部分は、CPUとは別にメモリコントローラーを搭載するのではないかと勝手に予想していたのですが、的外れでした。
【Server/Desktop/Mobile Platform Roadmap】
2008年のOpteronの開発コードが、Shanghaiと出ています(*2)。これが、どのような機能が盛り込まれるのか、説明が無いためわかりませんでしたが、一応はクアッドコアのようです。
2007年の半ばで、HyperTransportが3.0に上がるようですが、同一ソケットの問題があるため、HyperTransport 1.0と平行するようです。PCのリプレイスの時期は、クアッドコア&Hyper Transport 3.0の移行時期が妥当ではないかと考えています(*3)。
モバイルに関しては、2007年にはHawk、2008年にはGriffinの開発コードが見えます。Griffinには、Low voltageの言葉あるため、Intelの低電圧の対抗製品がこの時期に出るのかも知れません。但し、Low voltageのTDPが、明記されていませんので、どの程度Lシリーズに対抗できるかわかりません。
【まとめ】
Torrenzaや来年発売されるR600に関して、もう少し具体的な情報があるのかと思っていたのですが、ほとんどありませんでした。
私が知らないだけだったようですが、ATIの業務範囲が非常に広く、それがどの程度AMDが、活用できるかが、今後の鍵になるのではないかと思います。もし、活かす事ができなければ、本業と関係が薄い部分から少しずつ切り売りしていかなくてならなくなるでしょう。
ヘテロジニアスマルチコアが、x86の進化の焦点ではないかと思われますが、どのような形で固まるのか、未だ確定していません。AMDとIntelが、どちらが早く製品を出すかが、鍵になるのでしょうか。
*1:2008年には、IBM&AMD連合は、45nmプロセスを出荷するとアナウンスしています。但し、AMDは、最新のプロセス技術に対して、新しいCPUをすぐには導入しません。このため、2008年に出荷されるCPUは、既存のCPUになると予想されます。
*2:2007年に出るクアッドコアの開発コードは、Barcelonaです。
*3:急ぎでなければの前提ですが。ついでに、私のメインPCの買い替えは、今のところクアッドコアの発売時期を目処にしています。が、そこまで待てるかどうか、また別の話です。
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