Conroeと呼ばれていたCore 2 Duoが発売になりました。各種ベンチ結果が、以下の箇所で行われています。
パフォーマンスリーダの称号は、Intelの頭上に収まりそうです。そこで、今回の発表で、性能以外で気になった点を上げてみます。
【Tcaseが低くなっているが、これは今後に影響しないのか?】
Core MAは、ホットスポットがあり、廃熱は、Pentium Dから楽にならないと言われています。その指標であるTcase Max(CPUのパッケージ温度)は、高ければ高いほど良いことになっています(それだけ耐えられる?)。そこで、Core 2 Duoと、他のCPUのTcase Maxの比較をしてみましょう。参考にしたのは、以下の資料です。
また、TcaseとTDPを使ってヒートシンク熱抵抗値をだしてみます。式は、「(Tcase -Ta)/TDP=ヒートシンク熱抵抗値」になります。ここでTaは、仮に30℃とします。この値が小さければ小さいほどどCPUのファンの能力が必要になります。これらを以下にまとめてみました。Athlon 64 X2は、Rev.Eです(Rev.Fの値が見つけられませんでしたが、90nmを使っている限りあまり変わらないと考えています)。
| CPU | TDP (W) |
Tcase MAX(℃) |
ヒートシンク熱抵抗値(ケース内温度が30℃とした場合) |
|---|---|---|---|
| Core 2 Duo E6600/6700 |
65 | 60.1 | 0.46 |
| Core 2 Duo E6300/6400 |
65 | 61.4 | 0.48 |
| Core2 Extreme X6800 |
75 | 60.4 | 0.41 |
| Pentium EX965/955/D960?940 |
130 | 68.6 | 0.30 |
| Pentium D950?920 | 95 | 63.4 | 0.35 |
| Ahtlon 64 X2 4400+?4800+ |
110 | 65.0 | 0.32 |
| Ahtlon 64 X2 3800+?4200+ |
89 | 71.0 | 0.46 |
上記の表を見る限り、Tcaseの低下は、TDPがより低下しているため、あまり関係ないような気がします。但し、Tcaseを高くすることができなかった要因が、そのうち周波数を向上させることができない足かせになるのではないかと勘繰ってしまいます。
【Kentsfieldは、ダイサイズはどうなるの?】
4MBの二次キャッシュを持つCore 2 Duoのダイサイズは、143平方mmです。Kentsfieldは、そのCore 2 Duoを二個並べた構成です。となると、143×2=286平方mmでしょうか?これではあまりにも大きいため、L2キャッシュを2MBキャッシュにしたダイ(E6300/6400のダイ)を二個並べた構成なのでしょうか?
ここで、2MBのConroeのダイサイズが公表されていないため、計算してみます(私が見つけられないだけかも)。2MBのサイズを、40平方mm(もう少し小さいかな?)として計算すると2MB Conroeは、103平方mmになります。それを、二個並べると、103x2=206平方mmとなります。大体200平方mm前後が高性能なCPUのダイサイズの限界(収益上)ですので、このあたりでしょうか?(某所で、Kentsfieldのベンチを取られている方の画像で、二次キャッシュサイズ4MBと合ったため、これが正解でしょうか?)
となると、Kentsfieldのシングルスレッドの性能は、同周波数の4MB二次キャッシュを持つCore 2 Duoよりも、若干落ちるのでしょうか?
【64bitは速くないの?】
「64bitは苦手なCore Microarchitecture」で、Core 2 Duoは、64bitソフトがあまり速くならないと言われています。ASCIIのベンチマークでそれを証明するような結果が出ています。と、なるとCore MAは、64bitが本当に苦手なのでしょうか?そうなれば、既に64bitソフトを使用しているサーバの分野では、Opteronが優勢のまま推移できそうです。
但し、一般端末では、OSこそ64bitに対応が始まっていますが、ソフトが出揃っていないため、この欠点は、それほど影響がないと言われています。64bitの本当のブレイクは、Vista出荷後からソフトが出揃う半年後ぐらいでしょうか。そのころには、64bitでも速いCPUを、Intelが出しているかも知れません。
【まとめ】
とりあえずは、Core 2 Duoを待っていたユーザ及び、Core 2 Duoの出荷で大幅に価格が下落したAthlonシリーズやPentiumシリーズを待ち構えていたユーザ(私)には、待ちに待ったCore 2 Duoです。
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