最終更新時刻:2008年10月7日(火) 20時16分

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Transmetaリターン

公開日時:
2006/05/20 15:40
著者:
櫻吉 清(さくらきち きよし)

復活したEfficeonはXboxポータブルに搭載か

今でこそ、省電力技術のLongRun2のライセンス販売を主流にしているとは言え、x86業界において、Transmetaが果たした役割は、小さくは有りませんでした。

Transmetaの最初のx86アーキテクチャのCPUであるCrusoeは、当時のx86 CPUの流行である「性能こそ全て」に逆行し、「効率こそ全て」を提案した製品でした。ですが、現代のCPUの流行は、「性能こそ全て」ではなく、「効率こそ全て」です。

しかし、Transmetaの製品であるCrusoeも、Efficeonも商売として成功はしませんでした。それは、Intelが、Crusoeの対抗として作り上げたPentium Mが、Crusoe/Efficeonに対して性能で優位に立ったためです。

この様に、TransmetaのCPUは、Intelに間違いを気づかせて、戦略を変えるだけの影響を与えました。そのPentium Mの設計は、Core Duo/Solo→Core 2 Duoへ受け継がれ、現時点のIntelのx86のアーキテクチャになっています。そう考えると、Transmetaの設計思想は、正しかったことを裏付けています。

Transmetaが、窮地に追いやられた最大の要因は、会社の規模の差でしょう。さすがに、Intelを相手に互角に戦える半導体メーカは、ほとんどいません。このため、Transmetaが、CPU販売をあきらめたのは、仕方がなかったと思います。

ですが、Transmetaが、もう一度x86業界の表舞台に、戻ってくるそうです。それが、Xboxポータブルなのか、Origamiなのかは、現時点ではわかっていません。来週に行われるWinHECで、何か発表されるそうです。

現在のx86 CPUプレイヤーは、たった3社しかいません。Intel、AMD、そしてVIAです。VIAは、組み込み系に特化したため、PCユーザには、なかなか縁遠いCPUメーカです(マザーボード込みや、Origamiで販売されています)。このため、実質、IntelとAMDの二社で争っています。AMDは、64bitアーキテクチャで、Intelの戦略(Itanium)の間違いを指摘し、AMD64(EM64T)が主流になりました。1社に、x86アーキテクチャを任しては、危ないことを歴史は、教えてくれています。ある程度の多様性を維持された業界の方が、正しく且つ速く進化するのではないでしょうか。

久々にTransmetaが、x86業界に戻ってきてくれますが、Xboxポータブルの単発で終わるのか、それとも、これを足がかりに、ある一定のシェアを奪うことができるのかは、現時点では予測できません。私としては、Transmetaが、もう一度、Intelを慌てさせてくれるぐらい、がんばってくれないかなぁと思っています。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

このエントリーへのコメント

2

なッくんさんへ
コメントありがとうございます。
いえいえこちらこそよろしくお願いいたします。
ついでに、Transmetaの製品は、Xboxポータブルでも、Origamiでもなく、
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0605/22/news035.html
と言う、あまり面白みのない
製品で落ち着いたようです。

  櫻吉 清 on 2006/05/24

1

えー、トランスメタがまた組み込まれるのですねー。ボクが触ったマシンでは、力不足を感じていました。つか、色々と詳しいですね?!ボクみたいなバカブログが、同じカテゴリにいて、なんか申し訳ないです。だけど、よろしくです?♪

  なっくん on 2006/05/23

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