IBMが、Opteronを搭載したサーバの販売に力を入れなかったことを反省しています。これは、現時点では正しい判断だと思われますが、いつまで正しい判断なのでしょうか?Opteron優勢は、いつまで続くのでしょうか?
Intelは、6月にOpteron 1xx/2xxに対抗するための「Woodcrest(当初は、2006Q4だと言われていたのですが...)」を発売します。ですが、Woodcrestでは、2way対応までです。ライバルのOpteronは、4way用の8xx(HyperTransport2.0は、確か8コアまでしか対応していないため、デュアルコアは、4プロセッサしか搭載できなかったはずが...確証を得るための情報が見つかりませんでした)までラインナップがあります。いくら性能が良いとは言え、プロセッサ数が二倍のライバルを凌駕するほど性能さはないはずです。このため、4wayの上位サーバでは、しばらくOpteronが優勢に推移しそうです。ただし、32wayの様なさらに大規模の場合は、Opteronでは対応できず、Xeonのみが君臨している状況です。
また、Opteronは、「第1四半期サーバ市場、AMD「Opteron」が引き続きシェアを拡大」にあるとおり、順調にXeonから市場を奪い続けています。Woodcrestが発売されない(されても日が浅い)2006年の第二四半期までは、この状況が崩れる見込みはありません。
このため、Intelも、IBMも、そしてDELLも焦っているようです。
Intelは、春のIDFで、WoodcrestはOpteronよりも性能が良いと明言しました。そのWoodcrestが発売を開始するにもかかわらず、「インテル、大規模なリストラ実施へ--新製品攻勢に向けた準備を加速」とIntelでは、珍しいリストラを断行します。それだけ、Woodcrestだけでは、十分でないと考えているのかも知れません。2007Q1に出荷予定のQuad-CoreのClovertownが出るまで、戦々恐々と過ごすのでしょうか。Clovertownさえ出せば性能で、Opteronに抜かれる心配がなくなります(これは、Intelの発表のとおりにWoodcrestが、Opteronよりも性能がいいとした場合)。ただし、AMDは、2007年には、HyperTransport3.0を導入し、2008年には、「Greater than 8-way Computing」を実現すると明確に記載されています。神聖の領域だった32-wayも、直ぐに侵略される時代が来ます。Intelが、安閑とできるのは、2007年のごく一時期のようです。
IBMは、元記事のとおり、Opteronサーバにもっと力を入れておけばと反省しているようです。それもWoodcrestが対応できない4wayシステムに対する反省が大きいようです。しばらくは、4wayに関しては、Intelは、打つ手が弱い(Dempsey)ため、IBMは、Opteronの製品を出して遅れを挽回するか、反省し続けなくてはならないようです。反省し続けるほうを選択した場合は、Intelの戦略通りのつらい日々を過ごさなくてはならないようです。
そして、もっとも苦痛に苛まされているのがDELLです。x86サーバを発売しているメーカの中で唯一Opteronを採用していないのが、DELLだからです。この影響が出たのか、「第1四半期のPC出荷台数、13%増に--デルの勢いに失速感」のとおり、DELLの成長の鈍化が見え始めました。さすがに低成長になるようならば、「デル、AMD製プロセッサ搭載システムを2006年後半にも出荷へ--アナリストが予測」の噂も真実味が帯びてきます。Intelと共に苦痛な2006年を過ごすのでしょうか?それとも他社と同様にIntelから距離を置くのでしょうか?本当のところ私には、わかりませんが、とりあえずは、結論を見守りたいです。
Opteronが優勢なのは、2006年一杯までは、続きそうですが、Intelと共に歩くことを選択したメーカは、どうなるのでしょうか?
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