「インテル第1四半期決算--チップの過剰在庫とPCの売上鈍化で低調」と「AMD、第1四半期決算を発表--予想通り好調を維持」
AMDとIntelは、2006年第1四半期は、はっきりと明暗を分けた形になりました。両社の第1四半期を比べて見ましょう。
| 社名 | 売り上げ(ドル) | 前年同期売り上げ(ドル) | 純利益(ドル) | 前年同期純利益(ドル) |
|---|---|---|---|---|
| Intel | 89億0000万 | 94億0000万 | 13億0000万 | 22億0000万 |
| AMD | 13億3000万 | 7億8000万 | 1億8500万 | - 1700万 |
この様に、両社は、前年同期と比べて、まったく対照的な結果を示しました(桁を見ると大差なのですが...)。第1四半期の出荷台数は、前年同期に比べて13%も伸びています。このため、両社が伸びても不思議ではありませんでした。しかし、結果は違ったということは、何があったのでしょうか。第1四半期にあった両社のイベントを見てみましょう。
【Intel】
最も大きかったイベントは、65nmのIntel Core Duo/Solo(Pentium 4/D/EE)の発売とIDFで「Conroe」、「Merom」と「Woodcrest」の次世代CPUの発表でしょう。IDFのおかげで、売れ行きは芳しくなくなってしまったような気がします。よほど、慌てて購入しなくてはならないユーザならば、今四半期でPCを購入してもかまわないと思われますが、そう逼迫した理由が無ければ、投資効果を考え、64bitに対応したCPUまで待っても遅くはありません。このため、買い控えがあったのではないでしょうか。Intelが、65nmプロセスであるYonah等を、昨年末にで投入可能であったにも関わらず延長したのは、いろいろあるのでしょうが(多分Appleに気をつかったのでは?)、それが災いしたような気がします。また、Intelが期待したIntel Macの方は、買い控えがあったようで、それほど今四半期は売れ行きに貢献してくれませんでした。
【AMD】
大きく分けて二つのイベントがありました。2.6GHzのデュアルコアプロセッサの出荷と、大幅値下げです。高周波数のCPUは、利益率が大きな製品ですし、値下げもシェアの拡大につながります。特に、Opteron 2xx/8xxの値下げは、モデルによっては半値になるほどの非常にアグレッシブなものでした。これが、サーバ製品を扱っているメーカのAMDへの忠誠心が上がったのではないかと思えてなりません。
総合すると、Intelは、2006年下半期に非常に高性能なCPUの発売を約束することでユーザに期待させましたが、AMDは、大幅な値下げでユーザを引き止めることができたようです。これで、2006年上半期は、他に打つ手の無いIntelとRev.Fが控えているAMDでは、結果が決まったようです。Intel Core Duo/Soloでは、Intelの救世主にならなかったようです(やはり、一般ユーザ向けよりもサーバ向けのCPUの方が収益率が良いのでしょうね)。
ですが、2006年下半期は、形勢が逆転する可能性があります。現時点では、AMDの次期CPUであるRev.Fの性能が、どの程度現状のCPU(Rev.E)よりもアップするかわかっていません(あまり上がらないとも噂されています)。このため、IDFの情報を鵜呑みして結論付けるの時期尚早ですが、既にプロセスルールを65nmに移行済みのIntelに対して、未移行のAMDの方が困難が待ち構えているように思えます。
2006年のCPUの競争は、AMDがロケットスタートを決めて、Intelが最後にどこまで追い込めるかどうかでしょうか?
次は、7月頭に第2四半期の収支が出た後に書きたいと思います。
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