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株主総会とメンターの退社

2005/06/23 22:54
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本日、インフォテリアの株主総会が開かれました。

世間一般での株主総会のイメージというと、主要株主についてはあらかじめ根回しが終わっていて、経営者が書いたシナリオ通りに粛々と進められていく予定調和的セレモニーという感じなのかなと思います。

All About : よくわかる経済 : 株主総会とは?

私の数少ない経験に照らしてみても、会社の基本的な意思決定を行う最高機関としての株主総会、なんていう荘厳なイメージ通りの権威を感じることはめったにありませんし、なんとなく一方的に報告が行われ、なんとなく合意したことになり、なんとなく散会する、という感じです。

しかしインフォテリアのそれは、まだ未公開企業ということもあってか、顔の見える株主、熱いプレゼン、たくさんの質疑応答というかたちでライブ感に溢れていました。

セレモニーはセレモニーなので形式的な手順というものはあるわけですが、「仏作って魂入れず」となるかどうかは、そのセレモニーにどういう思いを込めて臨むかでしょう。とにかく波風立てず無事に終わって欲しい、というディフェンシブな姿勢で臨むか、ガンガンいくぞという荒削りでもアグレッシブな姿勢で臨むか。そういう姿勢は、たとえ同じセリフを言っていても、スピーカーの目つき・身振り・口ぶりなどから自然と伝わってきます。

もちろん、業績が良かったからみんなニコニコしているという部分が一番大きいわけですが、過去にドン底の辛酸をなめ尽くした者としては、今回の株主総会はステークホルダーみんなが自信を取り戻した感じが伝わってきて、とても嬉しかったです。そういう意味では、意義深い株主総会であったなぁと感じました。

さて、そんな明るい話題のなか、私のメンター(師匠)が会社を去ることになりました。

会長の菊池三郎さんです。


おそらくIT業界の方でしたらご存じの方も多いと思うのですが、菊池さんといえば1986年から約13年にわたってロータス社で社長を務め(外資系コンピュータ企業のトップとしては最長不倒)、日本のソフトウェア業界の顔として貢献してきた人です。

最近ではマイクロソフトの古川さんが辞められるというニュースもありましたが、古川さんと同じく80年代〜90年代のパソコンビジネスの創生期を牽引してきたキーマンです。IBM買収以前の「マイクロソフト対ロータス」の二大ブランドの対立構図とともに、いまだ鮮明に記憶に刻まれている方も多いことでしょう。

ここに略歴を引用します。

菊池 三郎 (Saburo Kikuchi)

インフォテリア会長

20050623-kikuchi100.jpg

2002年4月より現職(会長)に就任し、営業本部長を兼任。米国カリフォルニア工科大学(マスター・オブ・サイエンス[修士])卒業後、ソニー株式会社にて3.5インチマイクロフロッピーディスクの世界統一規格を達成。ロータス株式会社代表取締役社長としてロータス 1-2-3、ロータスノーツなどの著名ソフトウェアを日本市場で立ち上げ、普及させた後、カーポイント株式会社社長を歴任。

インフォテリアの最も苦しい時期に着任し、数々の難しい局面を大胆かつ繊細に捌いていく菊池さんの一挙手一投足からは、創業メンバーであるCEOの平野さんやCTOの北原さんと同じくらい多くのことを学ばせてもらいました。

また、60代半ばを過ぎてもパリッとしたスタイルで現場に出ていって活躍するというその様子には、こういうカッコイイ年齢の重ね方をしたいという憧れを感じてもいました。(腹筋が割れているという噂もあります。_| ̄|○ (さすがにそこまで確認する勇気はありません。。。))

そして2004年の初め頃、私が米国での事業立ち上げをやりたいという話をしたときに、各方面からの懐疑的な見方に対して特に心強い援護射撃をしてくれたのもこの菊池さんでした。

菊池さん自身、ソニーアメリカの立ち上げで苦労に苦労を重ねて成功まで持ち込んだ原体験があります。ロサンゼルスからニュージャージーまで文字どおり東奔西走して暮らしていた当時の話をよく聞かせてもらっていました。

ソニーでエンジニアとして3.5インチのフロッピーディスクの開発に携わり、アップルのスティーブ・ジョブズに売り込みに行って初代マッキントッシュへの採用を見事勝ち取ったエピソードや、家族の支えを受けながら現地のコミュニティに溶け込み、排他的なハイ・ソサイエティへの門戸を徐々に広げていった話など、今の私のステージからすれば夢のような話ばかりではあったのですが、いろんな意味で希望や勇気を与えてくれていました。

もちろん当時と今とでは日米をまたぐビジネスの状況は大きく変わっていて、楽になった面もあれば厳しくなった面もあるわけです。

しかし、こんな貴重な体験談を直接聞かせてもらう機会に恵まれたからには、この希望の火を絶やしてはいけない、後継者に引き継いでいかねばならないという、妙に使命感めいたものさえ芽生えてくるのを感じます。

そんなバイタリティあふれる私のメンターは、現職を辞した後の計画がすでにあるそうなので、新たな舞台での活躍を応援したいと思います。

そして、私自身の成功をもって恩返しをするのだという決意を深めた次第です。


p.s.

余談ですが、HardcodedのMcDMasterさんから渡されていたMusical Batonをなかなか引き継いでいませんでした。ごめんなさい。

★Total volume of music files on my computer: (今コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)

かつて大規模に音楽データをロストしたため、現在は30GB弱(iPod Photoにちょうどギリギリ一杯)。Rip時には必ず誤字脱字をチェックしてCDDBをアップデートするようにしてるので、データ精度の向上にはかなり貢献してるはず。。。

★Song playing right now: (今聞いている曲)

♪ Michael Fortunati / Alleluia

ダンス・クラシックスは全般的に愛してます。

★The last CD I bought: (最後に買ったCD)

♪ Maria Schneider Orchestra / Concert in the Garden

ニューヨークから直送されてきた限定盤。既存の流通モデルをぶっ壊せ!という期待も込めつつ。

★Five songs (tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me: (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)

♪ Maroon 5 / Harder To Breathe

最近の極私的ドンズバ。タイトでメロディアスなファンク・ロック。超カッコイイ。

♪ Sing Like Talking / La La La

SLTはぼくの青春です。

♪ Bobby Caldwell / What You Won't Do For Love

言わずと知れたKing of AOR. なぜ思い入れがあるかはナイショ。

♪ Sebnem Ferah / Durma

このブログはShift-JISなので正確な綴りではありませんが、シェブネム・フェラーお姉様です。トルコのエスノメタル。Coquettish But Cool.

♪ SEGA GAME MUSIC VOL.1 / Out Run - Passing Breeze

小学生のときに初めて買ったLPが確かこれ。ゲーム音楽なんてピコピコだろ?とバカにされて悔しい思いをしてた時代に、ゲームがアートとして通用する時代の到来を予感させてくれるこのサウンドは衝撃でした。そして少年はゲーム音楽からバンドの道へ。。。

★Five people to whom I'm passing the baton: (バトンを渡す5人)

どうしましょう。ざっと見たところ私が渡したいとすぐ思い当たる人にはほとんど先にバトンが届いているみたいなので、これはパスさせてください。すみません。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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