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アジアが面白い!

2003/10/13 23:02
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長らく更新をサボってました。すみません。>山岸編集長
とりあえずWeeklyということで始めたのだが、いかんせん本業でいっぱいになるとそれもままならなくなるのだ。うーん。。。というわけで、なるべく避けようと思っていた本業での出来事を、今回はネタにしてみようと思う。

先週の後半、アジア地域でebXML相互接続テストが行われた。日本、韓国、香港、シンガポール、台湾、中国、タイから10数社が集まって、各社のサーバー製品の相互接続テストをインターネット経由で行う、という大々的なものである。

日本サイドでは、東京タワーの目の前にある電子商取引実証推進協議会(ECOM)の会議室に一同が集まって、持参したルータにイーサネットでぶら下がってインターネットに接続し、各社のB2Bサーバーを相互接続するテストを2時間区切りの時間割で進めていくのだ。日によっては朝7時半ぐらいから夜9時ぐらいまで、食事の時間もないほど過密なスケジュールとなることもある。

日本からは6社、そして各社から1名〜4名が同じ会議室に集まっているわけで、さぞ賑やかにテストが行われているのだろう、と思われるかも知れない。しかし、実際にはインターネット経由で「さっき送ったメッセージは届いたか?」などの確認作業を、いわゆる国際電話ベースのテレカンファレンスの代わりにAOLのインスタントメッセンジャーを使って証拠ログを取りながら行っていくため、実に静かに淡々と作業が行われている。10名以上が丸1日集まっている空間としては異様な感じだろう。

テストの途中で発生する問題といえば、仕様書の曖昧に記述されている部分の解釈の違いで「つながらない」というのが定番だ。こういう場合には「どちらが修正するか」ということが議論になり、仕様の解釈と実装の正しさが競われる。しかし、段々慣れてくるとメンバー間に「送信側はVerboseに、受信側はTolerantに」といった暗黙の文化(これは、実はプロトコルのインターオペラビリティの鉄則)みたいなものが醸成されてくる。仕様書を書いているのだって人間なのだから、不具合の全くない仕様なんてないのだ。それを実装側がリカバリしなければいけないシーンだって出てくる。そんな、ホンネとタテマエみたいな感覚を肌で身につけていく。それもまた、相互接続テストの狙いではないか、と思う。

今回、インフォテリアからは一刀さん(開発部)と2人で参加していたので、ベースレベルで修正が入ってもその場でコンパイルして試すことができたので、とても効率がよかった。(Thanks! > 一刀さん)

さて、これ以上のテストの詳細に触れるのは守秘義務の関係もあって自粛したいのだが、今回のテストで面白かったのは国民性の違いみたいなものである。例えば、韓国。連中はなぜか皆エネルギッシュでガッツがあって、このテストを業務を超えて楽しんでいる雰囲気が感じられるのだ。参加者が一同に集まるメインのチャットルームで、ジョークを飛ばしているのはだいたい韓国か台湾の連中だ。ママが作ってくれた弁当がうまいだとか、俺にも食わせろだとか、忙しい作業のさなかSmiley Marksを乱発しながら場を和ませている。こんなエネルギーを、高度成長期の日本人は持っていたのだろうなぁ。。。などと、ふと思ってしまった。

そんな韓国の1社と、筆者も1対1チャットでくだらないジョークで盛り上がっていた。内容を引用してみたいのだが、その場の雰囲気がわからないと面白さが伝わらないので諦めた。それにしても、静かな会議室の中、時折チャットで爆笑している姿は周りには不気味に写ったろうなぁ。そんなこんなで、テストが終わる2時間後には、お互いに会った事もないのに友達になった気分になるものである。不思議な感じだ。

さて、こんな感じで、

Reliable Messaging(高信頼性メッセージング)は第8のレイヤーになるか

に述べたような最先端プロトコルの相互運用性テストは、米国や欧州が介在しないコミュニティの中でも着々と行われるようになってきているのだ。アジアにおける日本のリーディングポジションを維持できるかどうかは、技術的によい結果を出せるかどうかだけではなくて、実は心の余裕みたいな部分にもあるのかも知れない。なんて考えた数日間であった。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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