コーチング業界に身を置いていると時々困ることがある。それは「横文字の多さ」だ。もっとも、コーチングという言葉自体が外国生まれだから仕方がないところもあるだろうが、「そこまで横文字にしなくても・・・」ということが多くある。 昨日、あるトレーニングで出くわした言葉は、「エバリュエーション」という言葉だ。自称、「生粋の日本人」である私はもちろん聞いたことがなく、「エバリュエーションってなんだろう?」とパニパニパニックで思考停止となってしまった。 で、「エバリュエーション」とは何かと聞いてみると、「評価」ということらしい。最初から評価といってくれれば分かるのに…。トレーニングの中では「エバリュエーションとは?」という言葉の説明のために時間が割かれるのである。ここまでくると言葉遊び感すら出てきて、トレーニングなのか、言葉の説明なのか、何がなんだかわからなくなってくる。
そういえば、IT業界にもこの臭いがある。というか、私もその一人だった。お客さんの前で「ソリューション」「ステークホルダー」「RFP」なんて横文字を使っていた。 そのときの言葉の使い方はこうだ。「ステークホルダー…つまり、利害関係者ですね」「RFP……つまり提案依頼書です」と、横文字で言っては日本語で説明していた。 きっと、「格好つけたいオーラ」が出ていたことだろう。今思えばハズカシイ。 「施策」「利害関係者」とか「提案依頼書」って言ったほうが聞く側もスッと分かるはず。 最近は、できるだけ日本語を使うようにしている。 こんなことを考えながら街を歩いていると、目に飛び込んでくる文字の多くが横文字、カタカナだということに改めて気づく。
そうかといって日本語にこだわりを持って使えばいいというものでもない。CPUを中央演算処理装置と呼ぶ人はいない。戦時中は野球用語も敵国の言葉を使ってはならなかったそうだが、「直球一本!」というより「ストライク!」って言われたほうが断然わかりやすいわけで、結局は適材適所といったところか。話し手のたわけた(!)こだわりはどうでもよくて、聞き手に合わせて言葉を選びたい。
いずれにしても、直感的に分かりやすくシンプルに伝えたいものである。そっちのほうが格好いいし、センスがある。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
masaya_0613 on 2008/09/22
雨出鴻介さま
雨出さまのコメントを拝見して思ったのですが、日本人がアメリカに行くとき、できるだけ英語を使おうとしますし、逆に、日本で海外の方に英語で話しかけられても英語で話そうとします。日本人はそれだけ「相手に合わせよう」という気質は本来強いのではないかと思いました。それを、お客さんにも使えばいいだけなのかなと。本来の日本人らしさを出せばいいだけなのかもしれません。
なんだか、いい気づきになりました。コメントありがとうございました。
竹内義晴 on 2008/06/27
同感です。私は学校卒業以来ずっと外資系企業に勤めていて社内でも社外でも英語が半ば公用語の様になっています。若手時代はいちいち横文字を使うことも多く、お客さん(日本人)へのプレゼンでも資料が英語だったりと今思えば「かっこよさ」を優先していて浅はかだったと思っています。
現在はベテランの域に入ってきていて「かっこよさ」よりも「実利」というか現実を重視する様になりました。外資系企業と言えども日本でビジネスがしたいから日本にいるわけですから今では英語を逆手にとって英語のプレゼン資料を極力日本語に編集し直して、余計な横文字を使わないように説明すると言うことを心がけています。そうすると営業業績がアップしました。何の為に横文字をつかうのか?これは実体験として共鳴する点です。
記事ありがとうございます。
雨出鴻介 on 2008/06/27
みなさま、コメントありがとうございます。
■Mikaさん
「ルー大柴」のような話し方ですか。確かにそうかもしれませんね。相手がそれで理解しやすいなら、それもOKなのかもしれません。日本語が示す意味と、英語の示す意味で微妙にニュアンスが違うこともありますしね。
■to_naoさん
そのサッカー中継の内容、to_naoさんのコメント付きでないと私にも理解できそうにありません。
■ルート134さん
確かにそういうこともあるかもしれません。
■sumimotoshoheiさん
横文字を全部日本語に直しながら書いたら、逆にストレスがたまりそうですね。
竹内義晴 on 2008/06/27
sumimotoshohei on 2008/06/26
別に日本語・英語ということではなく、そういう風に言葉を使うことに対して英語界にもジャーゴニズム(Jargon)なる言葉もあるでしょう。やらずぼったくりの、プレゼン向けコンサルタント用語のことです。
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ルート134 on 2008/06/26
全く同感です。先日もサッカー中継を見ていたらアナウンサーの使う横文字に辟易。「2点ビハインドですね〜(2点負けている)」「セカンドハーフ(後半)です」「ミドルレンジ(中盤)のシュート!」・・・訳が分かりません。なぜ横文字で言いたがるのでしょうか。横文字を使っていれば「自分は事情通」と特権意識を持てるからでしょうね。子供や年配者、素人といった一般の視聴者へ伝えようという“ユニバ〜サル”な意識はないようです。ところで、ユニバーサルってなに・・・?
to_nao on 2008/06/26
すごく耳が痛いです。外資に勤めていてお客さんも外資が多いとつい通じるのでそのまま英語を使ってしまいがちです。気づくとルー大柴のような話し方の自分が嫌になります。英語を話す時は英語、日本語を話す時は日本語、とちゃんと区別しないと言葉が崩れていってしまいますねえ。反省。
Mika on 2008/06/26
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私も英語がしゃべれるようになってからは、なるべく日本語を話すときは横文字を使わないようにしています。けど、あまりにも浸透していて、すでに日本語になっているような言葉はそのまま使ってますが。日本語でもそうですが、一番使い易いのは皆の理解が容易だということです。最近の言葉では横文字が多すぎて、お年寄りにはまったく理解できないんじゃないでしょうか。英語がしゃべれる私ですら、意味のよくわからない単語が頻繁に使われていたりします。みんなわかって使ってるんでしょうか?町にあふれる看板も間違いだらけ、半分は間違ってるんじゃないかと思うくらいです。私も以前は英語でいうのがかっこいいと勘違いしていましたが、むしろ日本語できちんと話すほうがカッコいいんじゃないでしょうか。