我が家ではNHK教育にはずいぶんとお世話になっています。小さな子供をお持ちのみなさんなら、その気持ちをお察しいただけるかもしれません。忙しい朝、NHK教育をつけておけば子供は静かです(笑)。しかも、見続けると大人もいつの間にかはまる番組が多いですよね?
今朝、NHK教育の番組「わたしのきもち」という番組を家族が見ていました。見たことがないので気になって見てみると…数人の子供達が「おはよう」と言い合う中で、「あいさつは人間関係を良くするスキルです」と紹介されていました。
「あいさつはスキルかなぁ…」真っ先に疑問が浮かびました。
もう少し番組を見てみると、それは物語のようになっていて、悪者の「もらっちゃおうさん(?)」が掃除機のような「スイトール」という道具で子供達の「あいさつスキル」を吸い取ると、スキルを失った子供達があいさつできず、人間関係が悪くなる…という展開になり、さらに悪者を倒すために「スキルファミリー」が登場し、スキルを取り戻して平和になるという物語のようです。
ここまでみてもやっぱり、「あいさつはスキルかなぁ…」との疑問が晴れません。しかも、子供番組で「スキル」って言葉もなんだか違和感があります。
そこで、NHK教育のホームページを見てみました。その内容を引用します。
この番組は、子どもたちに人間関係を結ぶ方法のヒントを提示します。あいさつをする・人の話を聞く・仲間に入る・・・それぞれに“適切なやり方”があります。番組では、その“やり方”を、ワクワクするドラマやアニメーションなどで表現します。自分のきもちを適切に表現し、相手に的確に伝える、相手のきもちを聞く、そしてお互いのきもちをわかり合う・・・人間関係を作り上げていく過程を細かく観察すると、「やり方」も見えてきます。コミュニケーション力が高まることをねらいとする番組です。
ねらいはわからなくもありません。けれども、視聴者から同様の疑問が送られたのかはわかりませんが、人間関係は実体験の中で学んでいくものだと思うのですが、“やり方”を学ぶことに意味があるのでしょうか?というページもあります。その一部を引用します。
確かに、“やり方”を学ぶだけで、人間関係がうまく結べるようにはならないでしょう。“やり方”を学ぶ前提として「心が育つ」ことが必要であることは言うまでもありません。ただ、“やり方”を知っているほうが関係がうまくいく可能性は高くなりますし、いろいろな“やり方”を知っていれば、様々な場面に対応できる可能性も高まります。もし、人間関係を結ぶのに困っている子どもがいるとしたら、“やり方”を教えることがその子どもの助けになるのではないでしょうか。
私は以前チームを持ったとき、どうやったらチームがやりがいをもってイキイキと運営できるのか悩んだ時期がありました。
私も「やり方」をずいぶんと学びましたし、「やり方」が書かれた著書もずいぶんと読みました。そして現場で試してみるのですが、なかなかうまく行かなかったんですね。「○○の時は△△と言う」というのを鵜呑みにして会話の中に取り入れて人間関係を壊したこともあります。
世の中には、たくさんのコミュニケーションの「やり方」があります。けれども、「やり方」を学ぶ多くの人には「人をコントロールしたい」という気持ちが見え隠れしています(事実、私もそうでした。)。けれども、人間馬鹿じゃありません。コントロールされようという意図は感じるものです。
それから、「やり方や知識も大切だけれど、リーダーとしての「あり方」が重要なんだな」ということに気づき、どういうチームにしたいか、どう導きたいか、自分がどうされたらうれしいかなどを考えて、「やり方」よりも「あり方」や「感情」を重視するようにしたところうまく動くようになったことを思い出します。
私はコミュニケーションスキル研修の講師を受けることがありますが、「やり方」に加えて「あり方」も伝えていきたいなぁと思っています。
子供のあいさつも同じじゃないでしょうか?「あいさつは○○と言う」単なるスキルでしょうか?きっとNHK教育の番組も、スキルだけじゃないということは十分わかっていながら、あえてスキルを強調しているのかもしれません。今回は、「スキルスキル」という部分が私の中で引っかかったのだと思います。
笑顔であいさつされたらうれしいじゃないですか!そういううれしさを、感じるココロを、一人の親として自分の子供には伝えたいなと思いますし、大人が手本になってそれを見せることが大切ではないかと思っています。まだまだ、満足のいく手本にはなれませんけどね。
私の知人は以前、これを自転車に乗るときにたとえてうまいことを言いました。
自転車に乗るときにペダルのこぎ方を教えるのも大切だけど、もっと大切なのは、子供の前で実際に乗ってみせることだよ。子供はそれを模倣して自分で学ぶんだよ。そして、乗れたときの楽しさを話してあげることだよ。後は、どうやったらうまく乗れるようになるか考えさせて、実際にやらせることだよ。
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