最近、コミュニケーションやファシリテーションスキル研修のため頻繁に出張しています。
ある企業では、技術や知識に加えて「ユーザーの本音を聞きだして信頼関係を築く」「チーム内のリレーションを良くする」という点に価値を見出しています。「お客様の立場になる」「メンバーの立場になる」…言葉で表現するとごく当たり前の言葉になりますが、当たり前すぎてなかなかできないことを会社として行動に移そうとするあたりがさすがだなぁと思います。
行動に移すことを目的にした体験型研修なので研修の前後では受講者のファシリテーション力は格段に変わっていきます。もちろん全員が完璧というわけではありませんが、「知らない」と「知っている」差はずいぶんと違いますし、「知っている」と「やって感じたことがある」差はさらに大きい。
社内で多くの人が「メンバーの立場」「ファシリテーターの立場」を体験するので、現場もフラットになりお互いを補い合う参画意識が高まることでしょう。
受講者の方々を見ていて思います。
「人は意識して行動すれば必ず変わることができる」
私はこれらを自費で勉強してきたので、正直かなりうらやましいです(^^)。
知識は簡単に手に入る時代になりました。たとえ知らなくたって知りたいときに検索すればいい。けれども、知識を得ると「ふ〜ん」とわかったような気になってしまうところが大きな問題です。知っているけど、できない。水泳の本を読んで水泳選手にプロ級のウンチクが言えても、本を読んだだけじゃ泳げません。
「知っている」と「できる」の差は大きい
講師としては知識を伝えるだけのほうが楽ですが、たとえ研修でも、考えてみる、やってみる。行動してみれば納得感も得られやすいので行動に移しやすいものです。
「知識」と「行動」…そんな思いを持ちながら、過去の自分を振り返ります。「自分は知識だけでわかったつもりになっていないだろうか?」 自分のHP、ブログやメルマガなど過去の文章を振り返ると、そのときは感じたことを書いたつもりでも知識先行の理想や批判が多いこと多いこと。例えば、政治を批判しても私には政治はできません。そんなゴミを削除したり、それでも必要なものは書き直したりすることにずいぶんと時間を費やしました。まだ一部終わっていません。さらに、修正できないものもありますので、それらは腹をくくるしかありません。自分を振り返るいい棚卸になりました。
知っているだけでは語らないと決意を新たにした次第です。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
竹内義晴 on 2008/03/05
竹内さん、ありがとうございます。私のニュアンスは、竹内さんのおっしゃる通りと思います。私も、ひとの話を聞けると良いなと思いました。
また、ここにコメントしたので、きむこうさんのコメントが、すぐに目につきました。私の場合、「買い手」として、「売り手」の方々を仕事仲間ととらえての作業が一般的だと思っています。売り手の方々の事情の一端が少し分かって、ためになりました。
sumimotoshohei on 2008/03/05
sumimotoshohei さん
確かに知らないことを器用にこなす方はいらっしゃいますね。特にこのサイトをご覧の方は、無から有を生み出すことが得意な方が多いのかもしれません。私はパッとできるタイプではないのでそういう方がうらやましいです。
この記事は、今後私が発言するなら、憶測や知識だけではなく実際にやってみたこと、体験したことをベースに話をしたいなぁと思って書きました。
> このような方々と一緒に仕事をする時、うまくいっている場合は、お互いに尊重できて、1+1=3くらいになることもあります。
> 一方、仕事がうまくいかないとき、なまじ、自分ができないために、上手にこちらの思いを伝えられないで、もどかしく感じることがあります。
若輩者ですのでアドバイスは言えません(^^;
文面から感じましたのは、sumimotoshoheiさんがうまくいくパターンは仕事ができる・できない関係ではなく「お互いに尊重できる」「ありのままを受け入れられた」という関係なのかなと感じました。最初から尊重できる関係は難しいですね。話を聞いてあげただけ自分の話を聞いてくれると言いますが、私の場合、特に最初は相手が言いたいことを聞くことに専念しています。
生意気なことを書きました。すみません。
竹内義晴 on 2008/03/05
企業研修がある時点で規模がそれなりの企業なんですね。
>お客様の立場になる
中小企業の場合は政治的判断が入るので、コレがすごい難しいです。
* 開発予算がかなり削られている
1. 開発側がの概算見積もり予算を出す
2. 営業が半額ぐらいじゃないとコンペ通らないとして半額で通してきてしまう
* 次に仕事(保守作業等)をもらう為にあえて作込まないようにする
1. 作り込むと保守(追加機能保守)の仕事が減ってしまうため。
* お客様の方が「何も作業しない保守に関してはお金払わない」という方々が増えている為
(たまに作り込みすぎてマネジ等に怒られることもあります。)
きむこう on 2008/03/05
できないことだらけの自分にとって、耳の痛い話です。
ところで、竹内さんの今回のお話、できる方々は知っているのだという前提だと拝見いたしました。
私は、世の中には、知らないことを何でも器用にこなしてしまわれる方々がたくさんいらっしゃると思うのです。
このような方々と一緒に仕事をする時、うまくいっている場合は、お互いに尊重できて、1+1=3くらいになることもあります。
一方、仕事がうまくいかないとき、なまじ、自分ができないために、上手にこちらの思いを伝えられないで、もどかしく感じることがあります。
このような時どうしたらよいのか、アドバイス等いただけないでしょうか。
sumimotoshohei on 2008/03/05
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きむこうさん
先日はコメントいただきまして本当にありがとうございました。
> 企業研修がある時点で規模がそれなりの企業なんですね。
おっしゃる通りです。
> 中小企業の場合は政治的判断が入るので、コレがすごい難しいです。
確かにそうですね。
研修先の多くの会社さんは「言い負かす」というコミュニケーションではなく「お客さんと一体になる」ということを目指していて、手戻りが少なくなるためにも聞き出す、問いかけるなどを学ばれていますね。提供側の経営者、管理者が何を大切にしているか次第というところでしょうね。