東芝さんのHD DVD撤退の話題。2005年に規格統一の動きがあったことを思い出します。そこで過去の記事から流れを見てみました。一体、誰のための戦争だったのでしょうか?
2005年4月の記事
ソニーや東芝、「次世代DVD規格統一」に向けて交渉か−ブルーレイとHD DVDを融合させた新規格の可能性
では、
日本経済新聞では、ソニーと東芝が、自社とその陣営が進めている次世代DVD規格であるブルーレイ・ディスクとHD DVDフォーマットを統一する意向で、互いのフォーマットの長所を持ち寄った新規格を共同で開発する交渉を進めていると報じた。
この流れはとてもいい流れでした。この文中には、「ユーザーにとって寄り良い環境を提供する」「ユーザーの利益に適う」という表現があります。
けれどもやっぱり、2005年8月には、次世代DVD規格統一の交渉が決裂--「VHS対ベータ戦争」の再来かにて、
両陣営も、次世代DVDの規格が統一されることによって、消費者や業界が得られるメリットは大きいとして、規格統一に向けた交渉を進めてきた。だが、両陣営とも長所を主張して譲らず交渉は難航し、今年末以降の商品発売を考慮すると、新規格の共同開発が間に合わない段階に来てしまったと同紙は報じている。
となり決裂。この記事には、「統一化は消費者のメリット」としながらも、自社側技術への思いの強さが伺えます。
一方、2007年、昨日の東芝さんの会見、「勝ち目はないと判断した」--東芝、西田社長がHD DVD終息を語るでも、
ワーナーが去った後HD DVDを続けていくのは逆に消費者に迷惑をかけてしまう。ここで勝ち目はないと判断した
と、ここでも「消費者の迷惑」という言葉が使われています。
2006年の規格統一を断念、次世代DVDで・東芝常務という記事には、企業の本音が見えます。(記事は東芝さん側の記事ですが、もちろん、ブルーレイ陣営にも同様の思いがあったでしょう。)
さて、これまでの流れの中で、多くの場面で語られた「消費者のため」・・・本当に「消費者のため」だったのでしょうか?資本主義ですから競争は仕方のないこととしても、「消費者のため」という大看板を語るなら、企業の勝ち負けの結果が出る前に、企業間の共生の道についてもう一歩踏み込んで欲しいところです。
地デジみたいに「みんなで変わりましょう」みたいになれれば幸せですが、企業間の競争を入れてしまうとなかなかそうはいきませんね。
今回の流れでは、「消費者のため」という言葉には、やや違和感が残るのが正直なところです。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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斜に構えた物言いで申し訳ありませんが、次世代 DVD 規格戦争は参入したメーカーの利益のためということでいいのではないでしょうか?