最終更新時刻:2009年11月11日(水) 20時34分
19

どうすればITエンジニアが長く仕事を続けられるのか?【他業種から学ぶ】

公開日時:
2007/11/28 06:54
著者:
竹内義晴

この記事を書いてから、「どうすればITエンジニアが長い間仕事ができるのだろう?」ということが心の片隅にひっかかっていた。もう少し具体的にならないものか?

マネジメントに行け・・・だけでは面白くない。

エンジニアが実現してくれるから、世の中のシステムが成り立つわけで、エンジニアが長く活躍するにはどうしたらいいのだろう?

そこで、「職人」の業種とITエンジニアを比較してみて、もし似たような構造から成功を学べば、今後に生かせるのではないかと思った。

■年齢を重ねても職人がいる業種
大工、調理人、陶芸家、画家、デザイナー、アナウンサーなど

  • 目で見て、食べてみてすぐに仕事が分かる
  • 知識労働とは限らない
  • 感性がものを言う
  • 個人中心
     ・・・など

■年齢を重ねると職人がいない業種
スポーツ選手 …他には?

  • 明らかに体力的な限界がある
  • 素人がその域に近づけない
     ・・・など

少ない脳みそなのでサンプルが少なすぎるが、これから言えることは、

  • 長く続けるには見た目の分かりやすさが必要。
  • 知識労働だけが職人の世界ではないし、ITエンジニアの限界は体力的な限界か?・・・とは少し考えづらい。少なくともスポーツ選手に比べればはるかに選手生命は長い。
  • 新しい技術がどんどん出てくるから?・・・と言っても料理やデザインだって新しいものはどんどん出てくるしすぐに飽きられ陳腐化する。料理の世界と比べたら、IT業界は恵まれているような気もする。
  • 職人は個人なわけで、「組織」よりも「個」に回帰していく?

長く続けるには分かりやすい「目で見れる、耳で聞こえる、何かを感じられる」ような何か五感を刺激するものがITの世界にもあればいいのかもしれない。

では、五感で分かりづらい業種で成功している人はどんな特徴があるのだろうか?

  • コンサルタント
  • 医者
     ・・・など

この業種は言うことは何でもいえるが何をしているのか分かりづらい。評価がほとんど成果や口コミで広がっていくような気がする。そうすると、ITエンジニアにも今後求められていくのは成果がすぐにわかるようにしておくことや口コミが自然と起こるような何かが必要なのかもしれない。

五感、成果、口コミ・・・技術力とはずいぶん離れてしまったような気がする。

「物」の職人の世界はすぐに見れば分かるけれど、プログラマはその仕事が分かりづらい。ITエンジニアにとってわかりやすさとは何だろう?相手は何を見て技術を買いたいと思うのだろうか?どうやって五感を刺激して、成果をアピールできるのか?

フェラーリがいくら格好よくてもエンジンがなければ誰も買わない。けれども、このエンジンは最高といわれても、エンジンだけじゃ走れない。

見た目の分かりやすさと最高のパフォーマンス。

五感に訴えかけ、成果を分かりやすく示すには?そして、ITエンジニアを長く続けるには?

■デザイナーと積極的にペアになる
フロントエンドを分かりやすく、五感を刺激できるようにすればバックエンド(つまり技術)もついてくる。Webを例にすると分かりやすい。

■実績リスト・お客様の声
お客さまの声は端的に分かりやすい。HP業者以外、「お客さまの声」を載せているIT企業は案外少ないかもしれない。個人なら今までお付き合いのあった方の声などをまとめておくと自分の励みにもなるし、社内外のアピールにもなるのではないだろうか?(その分、評価をいただくためには評価されるような仕事をする必要がある。)

■技術者をもっと前に出す 
会社単位で考えたら、社員の顔見せというわけではないが、社員の自己紹介みたいなものを載せて、システム開発に対する思いなんていうものを載せたら、HP経由で来た人は、業務内容だけが書いてあるサイトよりも個人に興味を向けるかもしれない。(個人の見た目が分かりやすくなる。)

自分の経験で恐縮だが、こんな工夫はどうだろう? 

以前jakarta torqueが出始めのころ(最近どうなのか知らないが・・・)日本語の情報がほとんどなく、英文を翻訳ソフトを通して和訳して、自分が実際に動かしてうまく行かなかったポイントを追記してHPに載せたらアクセスが急に伸びたことがあった。(今ではブログでカンタンにアップできるし、ホームページ和訳があるのでだめでしょうね・・・)。何か一番最初のことをすれば、注目されるかも?(見た目が分かりやすくなる)

また、私はコーチングを仕事にしているが、自分自身も「わかりづらい職業」なのでマーケティングは徹底的に勉強した。上に書いたことを眺めてみると、ITエンジニアも「自分を売るためのマーケティング」が必要なんだろうなとも思う。今までのシステム開発経験をまとめて「システム構築の勘所」「HPで売上を上げる○○の法則」なんていう無料レポートを書いて持ち歩くのもいいのでは? マーケティングもシステマチックに考えるとある意味エンジニアリングに通じる部分があってとても面白いので、技術者の方も一度暇つぶしにマーケティングなどの本を読んでみるといいかもしれない。

他にもアイデアはたくさんあると思うが、 技術力の習熟に加えて、自分を売り込む「何か」を考えておく・・・。 

みなさん、こんな工夫をしていけばうまく行きませんか?

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

このエントリーへのコメント

4

masaru さま
スタッフロール・・・すごくいいアイデア!
なんだかやる気出てきますね。

  竹内義晴 on 2007/11/29

3

よく思うのですが、映画やゲームのように、
業務システムにも、スタッフロールが入ればよいと思いませんか。

アーキテクチャーデザイン: A田A男
画面遷移スーパーバイザー: B井B子
帳票デザイン      : C上C美   ・・・とか。

エンジニアの宣材にもなるし、仕事のモチベーションもあがりますよね。

  masaru on 2007/11/29

2

きむこうさま
コメントありがとうございます。
実績の詳細はもちろんNGとして、「○○さんのおかげでうまくいった」みたいな声がもらえたら自分もうれしいし、それを見た方も信用していただけるかもしれませんね。

  竹内義晴 on 2007/11/28

1

 仰るとおりSEの露出は本当に少ないですね。
ゲーム屋さんの顔見せ
プロデューサー・シナリオライター・サウンドプログラマー
はでてくるけど・・。

 実績に関しては
BtoBとかBtoCはお客さんの業務内容が絡んだりするので
実績として露出が難しいのではないかと思います。
<したがって公開されている系のHPとかしか実績で載せにくい

 せいぜい取引会社名載せられるぐらいなので・・・。
「技術力が高い」等の会社の特色をなんか
うまく表現できれば凄いよいのですけど・・・。

  きむこう on 2007/11/28

ブログにコメントするにはCNET_IDにログインしてください。

この記事に対するTrackBackのURL: 

CNET_ID

メンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。