5月31日に、渋谷のBarTubeで開催された「セカンドライフナイト」を、私も覗きに行っていたわけだが、その時の模様は、当日の講師でもあり、CNETの読者ブロガーでもあるAberantCorpses Yueさんの「ネットでポン セカンドライフナイト in BarTube 「ボイスチャットなど」に詳しいので、興味のある方はそちらを参照していただければと思う。実に楽しいイベントだった。
で、ここでは、当日のイベントで感じたことを、ちょっと違った観点から書いてみることにする。
当日はネット界での八面六臂の大活躍、BlogTVなどの活動でもおなじみの神田敏晶さんがお見えになっていて、相変わらず人をそらさない、つかみOKまくりのトークで、会場を湧かせてくれた。(神田さんのセッションが始まった時は既に夜も更けており、相当お酒も入っていたようで、トークも相当ドライブがかかっていたのだが)
その中で神田さんが語っていたのが、SecondLife内での「贅沢」のススメ。
彼はすでに43万L$(リンデンドル)だか持っているそうで、(これには「へー」だか「ほー」だか、よくわからない感嘆の声が会場からあがっていたが)、そのL$でいかにSL内で贅沢ができるかというようなことを話してくれた。一概には言えないが、SLのメタバースの中の貨幣価値は体感として、Real Lifeのおよそ100分の1-200分の1くらいであろうか。(例を上げれば、Realでは50,000円程度はすると思われる家具やワンピースが、SL内ではせいぜい500L$=250-300円程度であるという具合)
当然それにリンクして、土地の賃貸料金や価格などもおおよそそれに近い基準となる。神田さんは、SL内のマンハッタン島の一番いいところに「豪華な」部屋を持っているそうで、(これは冗談めかしてであるが)40万L$以上もあれば、現実世界でお金を使うよりも、遙かに「いい暮らし」でリッチな気分を味わうことができる、500L$ずつも配ればみんな手下になっちゃうぞー、アバターがぞろぞろついてくるぞー(笑)などと煽っていた。
すっかりアルコールの回っていた神田さんが、余りに熱心に繰り返すので、隣の参加者と冗談で、「イベントの帰りには全員、BarTubeの出口で、有金全部LS$に強制的に交換させるんじゃないか」などと笑っていた。
しかし実は、この話は相当いろいろ考えさせられる深い話である。
東京で暮らしている場合、40万L$など持っていても、できることは限られる。(これはおよそ20万円弱くらいに相当する。)六本木などで少し広い部屋を借りれば、これは1ケ月の家賃にも満たないであろう。そんな現実世界で空しい金の使い方をするくらいなら、メタバースで使えよという、神田さん独特のアジテーションなのであるが、「何言ってんの。仮想世界は仮想世界、所詮は代償行為、ウソッコでしょ」という向きもあろう。
しかし、現実貨幣$との兌換を許容しているL$の場合、事情はもう少し複雑である。
つまり、欧米や日本よりも、現実の経済の相場基準が著しく低く、生活コストが安い国からのユーザーの場合、笑ってばかりもいられない状況が出てくる。すなわち、我々にとっては、Second Life上の貨幣価値が仮に現在100分の1であっても、それらの諸国にとっては、50分の1だったり、20分の1かもしれない。この差は、今後メタバースの発展によっては、微妙なことになってくるかもしれないことは、想像に難くないのであって、モデルとして、たとえば今後、現実世界の10分の1程度の相場を持つ、経済圏にまでメタバースが成長してきた時のことを想像すれば、これらの非先進国のユーザーは、自国の現実世界で経済活動をするよりも、メタバースでビジネスをしたほうが、利益を生むということになってくるかもしれない。
顧客層の厚みという要素も変数に入るが、商圏人口が、リアル自国の数百倍もあるような経済圏が、その時メタバースの中に出来上がっていれば、リアルの経済との1:10くらいの相場観の違いくらいは、逆転するビジネスを展開できる可能性が出てくる。薄利であるが、数で稼ぐ100円ショップのような店舗モデルは容易に想像できる。つまり顧客が10倍いるなら、そのほうが良いという判断である。(アフリカの奥地やアマゾンに本店を持つ世界最大規模の100L$ショップとか!)先進国のユーザーが小遣い稼ぎで行うその同じ相場で、経済発展の途上にある国においては、その収入をドルに兌換することで、十分以上に生活が成り立つかもしれない。
ネット社会が生むこうした「格差の破壊」=経済のフラット化は、何もことさらに新しいことではなく、Amazonのアフィリエイトでも、グーグルのサービスの与える恩恵の経済的効果のグローバル性だとか、さまざまな形で既に指摘されていることである。
ただ、それが単なる貨幣価値や経済格差の「差益」として語られるのではなく、そして、その経済的リンクの場が、味気ない為替の抽象的なシステムではなく、実態としての仮想現実として、「ニューヨークの高級マンション」のような比喩で、メタバースを通じて色も形も含めて、明確に実感できるようになってきたということだろう。
もちろん、メタバースに注ぎ込まれたマネーは、必ず現実世界に還流してくるはずであるという前提に立てば(いや、実際は必ずしも還流されてこないものもあるかもしれないのだが、それは置く)、その入口と出口2ケ所で、国家の強力な干渉が始まることは想像に難くない。実際米国ではその動きが始まっている。確かにマネーロンダリングやアングラマネー、TAXの観点からも、RMT(リアルマネートレーディング)のもたらす変革は、野放しにすれば、重大で深刻な影響をもたらす可能性もあるが、そうした干渉にも関わらず一方で、こうしたバーチャル社会を介在して、グローバルな経済格差、生活格差は、徐々に浸食され、破壊されていくかもしれないのである。
その時、我々の現実世界はどうなるのだろうか。微動だにしないのか、発展を遂げるのか、それとも致命的な混乱を受けるのか。それは誰にもわからない。否、経済だけの話ではないのであって、人間の生き方にも関わってくるだろう。
しかし、どうあっても、もはやメタバースにおける経済の影響を意識しないことには、どんな経済指標をも予測できない、そんな時代は近くまできている気がする。
僅かな時間の間に、我々は予想もしていなかった世界に、高速で連れていかれようとしているのではないだろうか。
そこが本当に楽しい場所だといいのだが。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
BigBang on 2007/06/21
日本人男とドイツ女がSL恋愛している様子のブログがあって、とても充実しているようだ。第三者から冷静にみていると、ドイツ女が日本人男に贅沢させてもらっているようにも見える。もしかしたら、東ドイツの女性かもしれない…
世界ほど、ま、日本の中でもだけど、仮想現実の中で格差をダイレクトに感じず、少しだけでも裕福を感じたり、換金できてリアルでも助かるようになるのなら、これも、正しい経済活動のうちになるとおもう。
それと、現実の格差を感じている底にいる人にとっては、なんでもいいのだ。逆に上にいる人にとっては、不確かさがある以上、信用におけないというのもわかる。結局、「自治」をつくれるかが鍵なんだろう。
あらまの考えるSLとは、映画の先にある新しい芸術空間だということ。映画でゆるされている表現はすべて許される。SLの参加者は、役者であって、なかにはスターになるものもいれば、エキストラのままの人もいる。たぶん、SLをテーマにしたCG映画がでれば、本格的に世界に認知された空間になるのだろうね。
それと、まず最初に、TVのCMにSLを素材にして使って、見た人がSLに入って、商品の3D感を確かめられたり、疑似体験できるようになれば…。で、エキストラ役
あらま on 2007/06/21
ブログにコメントするにはCNET_IDにログインしてください。
コンテンツ市場14兆円の中身と行方
原宿で野宿を含む15時間 - iPhone行列完全ドキュメント
「あなたとは違うんです」首相の存在感
我が家のD4もようやく機能強化に旅立ちます
iPhoneの「手書き入力」を試してみた
まず10年間は泥のように働け2
火災報知機と情報伝達(意見募集、 2008 年秋)
Joomla CMSに投票しよう!
Google Chrome Parallelsでも爽快です。
ストレス厳しい職場を生き抜くたった1つの知恵みんなのお題では、ブロガー同士で質問を出し合いそれに対する回答や意見を集めています。今日はどんな話題が盛り上がっているでしょう?
サーバ仮想化・グリーン化の利点を最大化!CNET Japan ブログネットワークは、元はCNET Japanの一読者であった読者ブロガーと、編集部の依頼により執筆されているアルファブロガーたちが、ブログを通じてオンタイムに批評や意見を発信する場である「オピニオンプレイス」、また、オピニオンを交換するブロガーたちが集うソサエティです。
広い視野と鋭い目を持ったブロガーたちが、今日のIT業界や製品に対するビジョンや見解について日々熱く語っています。
CNET Japanやその他サイトが提供するITニュースやコンテンツへの意見や分析、 ビジネスやテクノロジーに対するビジョンや見解について語っていただける方を 募集しています。ご応募はこちらから
ブログの投稿はこちらから(※ブロガー専用)
今年最も活躍したブロガーを表彰します。詳細はこちらから
これは、CNET Japan 編集部の依頼に基づいて執筆されているCNET Japan アルファブロガーによるブログの印です。
CNET Japan ブログネットワーク内で拍手の代わりに使用する機能です。ブログを読んで、感激した・役に立ったなど、うれしいと思ったときにクリックしてください。多くGood!を獲得した記事は、より多くの人に読まれるように表示されます。
[レビュー]高い信頼性を普通に使う地球に優しい電源ユニット--Antec EarthWattsシリーズ EA-650
今週の新製品総チェック:ノート、デスクトップ、UMPCまでPC秋モデルが続々
今週の新製品総チェック:薄さ13.9mmのサイバーショット登場!NEC「LaVie」はデザインモデルが
どうも。いま日本人SLでは寄ると触ると、いろんなことを相談している。あっちでもこっちでも。みんな何かやろうとして、組織作りとか、イベントとか、自治会(笑)とか。それからものづくりの相談。さすがジャパニーズ。
日本人はどこに行っても日本人です。ただあてもなく享楽的に歩き回ってアダルトばっかりやっている(ように見える)国民もいる(ようにみえる)
見ていると日本人は本当に真面目です。きっとこの先順調に発達していけば、SL内でも日本人コミュニティは整然と発達していくでしょう。
恋愛やアダルト(?)は得意な民族であるとは思えないですね。国境や仮想現実を超えた恋愛もあるかもしれないけれど、そこに日本人がいる可能性はやはり少ないと思う。