最終更新時刻:2009年11月7日(土) 10時00分
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Photoshop無償Webアプリ化がもたらす衝撃の焦点はどこだろう

公開日時:
2007/03/02 00:27
著者:
BigBang

Adobeが発表した大ニュースが、今日はネット界を揺るがしている。

アドビ、「Photoshop」をウェブアプリ化へ--無償版として提供予定(CNET Japan)

Webで無償で提供されるバージョンは、他製品への入門編とされ、おそらく機能的には10万円以上するPhotoshopの現製品には及ばないだろうが、このニュースの衝撃は、無償化よりも、次の2点にあると思う。

(1)Windows/Mac両プラットホームのキラーアプリのWebアプリケーションへの「流出」

実際にGoogleが主要アプリケーションに匹敵するソフトウェアをWebアプリ化しようとしていることは既成の事実であり、Web上で動く無償のワープロや表計算ソフトが既にリリースされている。しかし、今回のPhotoshopのWebアプリケーションは、従来のWin/Mac両OS上で動く横綱級のアプリケーションの「Webアプリへの流出」であり、ニュースの衝撃が違う。しかもメーカーは「旧来」のアプリケーション開発の王者の一角、Adobeである。

今後、Adobeを追えとばかりに、次々とキラーアプリケーションがWebアプリケーション化されるような事態に発展すれば、OSメーカーも土台骨を揺るがされる事態にまで発展しかねない。

(2)Webアプリケーションの広告モデル化

ネットワーク環境での「標準作業環境」を目指すポータルが、その誘引環境のために、さまざまなガジェット状のアプリケーションやサービスを用意するのは、Googleを筆頭によく知られたことであるが、誰でも知っているように、Adobeはこうしたタイプの会社ではない。ポータルから出発して、そのサービスを充実させてきた系譜とは全く逆であり、市場で圧倒的力を持つキラーアプリケーションをWebに「放出」することにより、その誘引力で「広告サイト」が出来上がってしまうことになる。

元来10万円ほどの価格で提供されているPhotoshopが仮に1000本売れれば、1億円の売上になる。これに対して、無償に引かれて、その100倍の数、10万人のデザイナーが(あくまでも仮にの話だ)年間たった150回Photoshopサイトにアクセスすることになれば、年間1500万ビューとなる。(いや実際には無償なのだからユーザー数の拡大と使用頻度はもっと高いかもしれない)1ビューに対して7円程度の広告費が発生しさえすれば、前記のモデルを売上では上回ることになる。もちろん広告ではソフトウェアの販売収益よりは、利益率が低いことが考えられるが、それにしても1ビューで得られる収益を7円以上にすることは、アフィリエイトなどを含めた、様々なタイプの広告表示を組み合わせればそう困難ではないだろう。
また、Photoshopユーザーという、非常に明確なターゲット属性があるので、広告サイトとして訴求対象への的確性、有効性は期待できるだろうと思われる。

今回はPhotoshopが話題になっているのだが、(1)(2)共に、多くのキラーアプリケーションにそのまま成立するモデルであることは想像に難くない。無料でPhotoshopが使えると思って、勢い込んでサイトにアクセスしたのはいいが、貧弱な機能が、しかも重くて使えないなどという悲劇に見舞われなければ、の話ではあるが、仮にそうした事態が過渡的にあったとしても、今回のニュースの波及的な効果を考えれば、やはり特大のニュースであることには間違いはないだろう。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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このエントリーへのコメント

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ソフトウエアは複製可能なもの。複製可能である限り不正利用を防ぐことはできない。ならば、基本機能を中心にWEBと広告でまかないつつ、別も…。職業として使う道具というのはできる限り単独の道具として完成されていた方がいい。CPU、メモリ、VIDEOがツールに最適されており、ソフトウエアはROM上にあって、そのROM上でアップデートされる。わかりやすくいえば、ADSLモデムのような形態だ。ということで、職業として使う道具は、ソフトウエアではなくハードウエアで購入するということになる。ハードウエアの違法複製は可能だろうが、ソフトウエアから比べれば、ということだ。で、単体でハードウエアと完成して閉じられていると、モニター、キーボードなどの入出力装置を別個にそろえるか切り替え装置を使う煩雑さがでる。そこで、拡張カード式で提供して、PCは、入出力の管理するだけの新しくて小さいOSで済むことになる。

(ハードウエア会社とCPU会社は大喜びで、マイクロソフトは必死になるか? あはは。とにもかくにも、セカンドライフを充実して楽しむには、従来のOS依存型も継承しつつ、拡張カードを装着するだけで簡単に理想の環境が得られる形か、さもなければ、モデムにセカンドライフを

  おおた on 2007/03/02

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