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「参加型小説」の可能性と「未来型恋愛」で進化する人生。

2007/02/26 22:16
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プロフィール

殿岡良美

幻の博覧会「世界都市博覧会」で、インターネットを応用した公共イベント企画をプロデュースしたことが、ネットでの活動の出発点でした。しかし結果はご存知の通り。あるいはその未完の記憶が満ち足りない思いを私に残してしまったのか、ネットという愛すべきも、摩訶不思議で捉えようのないものに惹かれ続けてきました。リアルとネットが激しい火花を上げている今日。CNETでは、あらゆる前提や先入観にとらわれない視点から、BigBang的なIT論を展開したいと考えています。
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mixiを利用した新しいタイプのウェブ小説が展開されるというニュースがCNETで報じられている。

登場人物ともマイミクになれます--mixi上でユーザー参加型のドラマ広告

mixi x ドラマは、mixi上で平日の毎日更新されるウェブ小説を軸としたウェブドラマ広告。登場人物はそれぞれmixi公認アカウントを持ち、プロフィールや本文中に関連キーワードをもとにした協賛企業の広告が掲載される。ユーザーは登場人物と友人関係になる「マイミクシィ」の申請ができるほか、登場人物による mixi日記を読んだり、メッセージや紹介文などを書くことにより、ストーリー展開への参加が可能になっている。

協賛企業の広告という話を聞くと、ここでも広告モデルか(嘆息)という思いを禁じ得ないのだが、まあしょうがないか。理想的には、この「参加型小説」という構想を、新しいビジネスモデルにまで持っていけないかと、ちと考える。

まず思うのは、著名俳優が演じる小説に参加できて、マイミクになれるなら、この小説を購入してもいいと考える人もいるのではないかという仮定。自分が登場人物の1人を演じることができれば尚うれしい。ついでに、ストーリーや、自分を含めたキャスティングプランまで提案して、自費出版のように、そう高くない代価で、具現化してくれるというモデルはどうだろう。その費用だけで足りなかったら、場合によっては広告もあり。くらいで。自分が参加できる、しかもリアリティのある小説というのは、従来メディアのモデルでは、ありそうでなかった。主要登場人物の1人を自分の名前に置き換えることのできる、人工知能の出来損ないみたいなモデルは見たことがあるけれど、それも今となっては何だかなあ、でしょ?

ポイントは、何と言っても現実とリアルライフの相互乗り入れが可能なこと。実際に自分の身に起きた出来事が、マイミクになった俳優=小説の登場人物を通じて、物語の中で自然に仮想と融合されて、小説仮想世界の優ちゃん(誰だよ。謎)の体験として、日常とも仮想ともわからない物語世界を共に演じられるなら、月に10,000リンデンドルくらいは出してもいい。

リンデンドルと言えば、話題のSecond Lifeとの乗り入れと連動するのはどうだろうか。小説世界と同じ設定の仮想の街が、そうしてマイミクに登録した「顧客」=小説への参加者によって、小説に並行して、物語の時間軸で進行する。もちろん、無料のアバターも「通りがかって」構わないが、物語への影響力を発揮するのは「無し」。謂わばエキストラですね。俳優が演じる登場人物と会話をしてはいけない、とか。(笑。意地悪!)

「有料の登場人物」は、物語にも登場するだけではなく、俳優のアバターと会話が可能だ。そうしているうちに、物語の方向性も変えることができるかもしれない。ちょっと考えただけでも、いろんな可能性が考えられる。ヒロインの優ちゃん(だから誰だよ)が通りがかったら、思い切りモーションをかけてみるとか。月並みか?優ちゃんと「行きずりの恋」に堕ちたいなら、もう100,000リンデンドル追加とか。いいじゃないですか。仮想ですから。

あるいは無料参加者のアバター同士に恋が生まれ、密かにこの街を去っていき、現実世界で出会う。あるいはSNS上での会話に会話の焦点が移っていく。こうなると、アバターでのみコミュニケートするなんて馬鹿馬鹿しいですね。リアルからバーチャルへ。そこで生まれた人間関係が、ビジネスモデルに晒されながらも、リアルへと帰っていく。どうだ。そしてもしも彼ら、彼女らが結婚へと至ったならば、果たして披露宴では、どういう馴れ初めとして紹介されるのであろうか。ちょっと楽しい。

そうした「未来型恋愛」のプロセスを絶対に体験できないだろう、昭和後半生まれの身としては、何だか残念なような、心が躍ってくるような、実に妙な感じ。

空想を広げるなら、そうした「未来型恋愛」こそが、我らの新しいコミュニケーションの地平を開いてくれるのではないかな。人間が、ネオ人類に生まれ変わるなら、まずは恋愛であるとか、仕事であるとか、家族であるとか、そうした生きている上での最小単位が、セルが、新しいかたちへと移行しなければならないのではないか。これは簡単なようでなかなか難しい。Web2.0になれば自然に実現できるというものではないし、自然発生を待てば100年はかかろう。

してみれば、こうした「人間的な、あまりに人間的な」、言葉を変えれば、下世話な、しかし「崇高な進化」を促進するためには、ある程度現実的な「ビジネスの下世話」の力を借りる必要があるのではないか、とも思うのであるがどうであろうか。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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