最終更新時刻:2009年11月10日(火) 8時31分
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CGMのUGCが持つ可能性とその限界

公開日時:
2008/01/21 19:56
著者:
howdys


Web2.0の世界では、「CGM - Consumer Generated Media」(消費者生成メディア)における、「UCC - User Created Content」あるいは「UGC - User Generated Content」と呼ばれるいわゆる「ユーザーによって作成されたコンテンツ」に大きな可能性を感じている人が大半のようです。一方、UGC懐疑派の人も未だ多いとの話も聞きます。

確かに「クチコミ」に代表されるネット上の書き込みや、ブログやSNS上のレビューや批評の中には、巨大メディアに劣らない高いクオリティーを持つものも多いですし、イベントのレポート等には(稀ではありますが)プロのジャーナリスト顔負けの記事があることも事実です。

SNSに目を移せば、基本的にSNS自体がUGCで成立しており、その力たるや物凄いものがあるな、と感じています。

実際のところいわゆる既存メディアと何が違うか?と考えれば、答えは明白で、全世界のジャーナリストの数とブロガーやSNSユーザーの数を比較してみれば一目瞭然。数の原理が働くわけでしょう。

また、既存メディアのように広告主等に気を使う事も、収益や発行部数なども考える事なく、あくまでも純粋な視点で自分の意見を発信できることも「UGC最強説」に一役買っています。更にアメリカではCitizen Journalism、「市民ジャーナリズム」というブロガーによる「新しいジャーナリズム」こそが次世代のジャーナリズムのあり方であるという議論もあります。 

このような「UGC最善説」の一方、皆様もお分かりのように、UGCに対する反対意見はもちろん「情報の質」と「信憑性」をついたものです。UGCが既存メディアのニュースや情報の質にかなうわけがない、という意見です。

こちらも確かに的を得ています。ネット上の情報の「量」と「質」の間には、確かに大きなギャップがあるのではないでしょうか。

UGCに疑問を投げかける人の多くは、既存メディアの発信する情報に比べ、リソースもキャリアも無い一般ブロガーの書く記事は全くもって信頼できないものである、と断言している記事も多くあるようです。

 

個人的には、この議論は双方とも極論に走りすぎているような気がします。

ユーザー自身、それほど愚かにUGCを盲目に信じているわけでなく、「情報ソースの使い分け」をしているはずですから。私自身もある製品について調べる時はまずメーカーサイトでスペックを確認、比較サイトで比較検証を行い、その後クチコミをチェックしますし、多くの方が似たようなかたちでリサーチをするのではないでしょうか。 

日本の誇る偉大なサイト(少なくとも私の意見として)「2ちゃんねる」 の情報をどう解釈し、利用するかはユーザー次第ですし、書き込みを読んで楽しむことに意義があって、それを盲目に信じる人はいないでしょうからね。

ただ、アメリカと日本のUGCの比較という点では、良く言われることですが、日本のインターネットユーザー(ブロガー)は匿名の方が多いということが気にはなります。「情報に対する責任」という点では「匿名性」はラクですよね。特にネガティブなコメントを書く際には有効ですし、ある意味日本文化を象徴した部分でもあります。

私のように「地域ポータル」を運営していると、面白い傾向に気付きます。特にローカルなエリアではユーザーは特にネット上での書き込みやID登録に神経を使うということ。全国的なサイト、大手サイトには気軽に登録しますし、書き込むのですが、ローカルな地域では必要以上に「個人情報」や「ネタばれによる個人の特定」を気にするようです。 確かに私もブログに何か書くと、ローカルな世界では、必ず(書き込みではなく)リアルの世界で多くの人にコメントされます。誰かをほめると次の日に同意されたり反対されたり・・ローカルな世界ではみんなお互いを知っていますから、そういう点では面倒は多いですね。

 

まとまりませんが、まとめると:

1:CGM内のUGCをどう利用するのかはユーザーに一任すべき。是非でいえば是。ネット上に情報が増えるのは好ましいし、今まで発信手段を持たなかった多くの人がメディア上で発信できるのは有意義。

2:UGCを過信(UGCが既存メディアに優るというレベル)するのは危険ではないか。

3:ジャーナリストの世界において、「ブロガー」というジャンルが確立するようになるのでは? CNET Japanのアルファブロガーさんたちのような方たちの中から「プロ」としてきちんとそれを専業に(しかも高い)報酬を得られる、ジャーナリストとしての「プロブロガー」のような存在が今後出て来るのでは?

4:後はネット上の情報をより質の高いものにしていくためにも、非匿名ブロガーが増えて行くといいと思います。

みなさんはどんな意見をお持ちでしょうか?

 

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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