レンタルサーバのサービスを大きく分けると、2つに別れます。専有サーバと共有サーバです。
専有サーバは物理的に1台のサーバを、1ユーザが使う方式で、従来のレンタルサーバー(ホスティング)はこちらがメインでした。
共有サーバは物理的に1台のサーバを、複数のユーザが使う方式で、最近は企業ユースも含め、レンタルサーバーのメインになっています。
中間的な性格の、VPS(Virtual Private Server)というサービスもあるのですが、これは物理的には1台のサーバを、論理的にOSレベルで独立させた環境を、1ユーザで使う方式で、広義には共有サーバと考えられます。
専有サーバは1戸建、共有サーバはマンションという比ゆが使われることがあります。VPSはさしずめ、玄関が独立したタイプのマンションと言えるでしょうか。
専有サーバについては、後日改めて解説したいと思います。今回は、共有サーバについて解説します。
共有サーバの中でも、さらに大きく2つに分けることができます。
IPアドレスを専有するか共有するか、です。
IPアドレスとは、サーバの到達性を確保するため、世界でユニークに割り当てられるアドレスのことです。世の中のインターネットに接続された全てのサーバには、このIPアドレスが振られています。
IPアドレスは、世界でユニークであるため、勝手に割り振ることはできず、関係機関に申請を行い、割り当てられることで使用することができるようになります。アドレスの数には限りがあるため、振り出しにも厳格な審査があり、取得するにはコストが掛かります。
そのため、IPアドレスをユーザごとに割り振っていくには、当然ある程度のコスト負担が必要となります。
共有サーバには格安系とそれ以外があり、ユーザから見たときにその差は分かりにくいかもしれませんが、格安系がその価格を実現するための違いが、このIPアドレスの共有化なのです。
ウェブサイトを開設したり、電子メイルを使うだけであれば、実はIPアドレスは共有していて全く問題ありません。技術的には、IPアドレスは共有化できるようになっています。
しかし、IPアドレスを共有化している場合に、実現できないサービスもあります。SSL暗号化ウェブペイジの提供と、Anonymous FTPサービスの提供です。前者は企業ユースであれば必要となる場面もあると思いますが、Anonymous FTPサービスを必要とするケースは、昨今では減っているのではないかと思います。
SSL暗号化ウェブペイジについても、IPアドレスを共有化する事業者では、共有SSLサービスを提供するなどし、解決を図っている場合もあります。
他にもDNSを独立運用させる場合のVirtualHost設定の省略ができるなど、IPアドレスを専有利用するメリットはありますが、ほとんどのユーザに於いて、IPアドレスの専有化は、単なるステータス程度のメリットしかないとも言えます。
事業者としては、限りある資源であるIPアドレス(現在多く使われているIPv4は2010年には枯渇すると推測されています)を次々と振り出すことは、あまり好ましいと思えません。共有化できるのであれば、極力共有化することで、資源のムダな利用を抑えられます。
ユーザ視点から見ると、大した違いは無い上、どちらのサービスなのか見極めるのは難しいのですが、原価などから考えて、月額が3,000円以下のいわゆる格安系は、IPアドレスを共有していると考えてよいでしょう。
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>makotoさん
共有サーバは,ちゃんとユーザごとに領域が分かれていて,間違った設定さえしていなければ,他のユーザのデータを読み書きするなどの浸食はできません(昔は一部サーバではできたようですが)ので,ルームシェアよりはマンションが適切です.
逆に,VPSには共有サーバとの大差はありません.Apache で独自のモジュールが使いたい,など一部の特殊な需要を除いて,ほとんどの場合,共有サーバで事足り,そちらの方が無駄がなく,高速,安価です.