■モバイルコンテンツ市場の現状と今後
モバイルコンテンツ市場は急拡大している。2007年度は1兆円を超えたと言われている。コンテンツ別では、モバイルゲーム市場が130%UP、着歌・着メロ横ばいに近く、装飾メール市場・電子書籍は400%と急激な伸び。期待の動画コンテンツは拡大していないのは、端末の性能や通信料の問題だと考えられる。コンテンツの利用頻度は、週一回が4割弱でこのゾーンが一番多い。
利用されているコンテンツは、ニュース・着うた・着メロ・交通情報・ゲームが上位。ニュースやゲームは移動中など手軽な暇つぶしに利用されているのであろう。着うたや着メロについては、携帯電話の付加価値的な面での利用が多いと予測される。
今後、モバイルコンテンツ市場は、急成長の予測となっている。しかしながら、モバイルのコンテンツ利用が若年層の割合が圧倒的に多いことや、端末の性能や通信料の問題などモバイル展開に期待できるサービス内容は、直近ではある程度限られると考えている。
■モバイルSEM市場の現状と今後
モバイルSEMについては、調査会社からは成長予測が出ているが、予測数値には調査会社により大きな開きがある。私自身、下記の点からモバイルSEM市場の広がりは直近ではある程度限られた範囲内だと考える。
[1]モバイル検索サービス自体が不完全。現在のモバイル検索エンジンサービスに満足しているユーザーは4割程度。コンテンツ探しに利用しているのは6割が公式メニュー。私自身も検索エンジンを利用はしているが、PCと比較するととにかく使い勝手が悪い、というのが感想。
【2】そもそもモバイルの検索ユーザー自体が若年層が多いので、属性が異なるサービスを提供している会社はモバイルSEMに予算投下する意味合いが薄くなる。
【3】PCのSEO対策のような相互リンクという概念がないことやキャリアごとにみせるページを変えなければならないなどを考えるとPCほどSEO分析が出来ていない。その反面、今のうちから対策を行っていれば上位にくる可能性が高いという代理店もいるが、現在の不完全なモバイル検索エンジン自体の大幅な改修が入れば、アルゴリズムも変わる可能性も予測できる。
【4】リスティング広告を出す際に、PCのようにCookie情報から効果が測定できない端末があるので、別途効果測定のツール導入が必要。
場所を選ばないモバイルの利便性は高いが、まずはモバイル検索エンジンサービス自体の使い勝手の向上という土台がまだできていない状態なので、本格的にSEMへ力を入れるのはモバイルのみのサービスしか行っていな企業などが多いのではないだろうか。実際、現段階ではクロスメディアの1つとしての媒体としてしか見てない企業も多く、他の媒体からの余剰予算をあてている、という話も聞く。
モバイルについては、コンテンツ市場・広告市場共に急成長が予測されているが、上記に書いたように様々なハードルがあると感じている。ただ、PCについても外部環境は急速に発展したので、その点が改善されるに従い市場の拡大は見込めると考えている。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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