NTT ドコモの DoCoMo 2.0 CM「反撃してもいいですか?」は最近のいくつかの CNet 読者ブログでも取り上げられている。
ドコモに移転ゼロ? : 【イントラネットの夜明け(87)】2007/05/16
「そろそろ書いてもいいですか」---DoCoMo2.0のプロモーションに思うこと : 【IT's Big Bang!(18)】2007/05/17
DoCoMo2.0に見る情報格差の現実 : 【インフラコンサルティングの最前線(51)】2007/05/17
など。
一方「大前研一ニュースの視点」
の最新記事でも
KON162 トヨタの“謙虚さ”とDoCoMoの“傲慢さ”から見える経営の本質
として取り上げており、
●ドコモ2.0は、大きな過失。? 絶対にやってはならないマーケティング戦略だ。
と切り出し、ひとしきりドコモ批判を展開したあとで、
最後に
もし私がドコモの社長なら、今回の広告を作った人を?解雇するでしょう。
それくらい、これは経営の基本に背いた大きな過失だと?思います。
とバッサリと切って捨てている。
確かに長いこと生きていると、何十年かに一度こうしたひとりよがりでカン違いも甚だしい「自爆CM」に巡り会うことがあるものだ。
筆者の記憶に残っている限りでは、このCMははるか昔(1984年)にソニーが当時劣勢に陥りつつあったベータ vs. VHSのホームビデオ戦争最終局面で展開した「ベータマックスはなくなるの?」CM以来の「怪挙」だ。
あの当時ソニーはまだホームビデオ戦争の戦況に関して楽観的な展望を抱いており、消費者の気を引くため、敢えて「ネガティブキャンペーン」というカン違いの奇策を用いて戦況を打開しようとしたが、結果は見るも無惨なもので、ベータはその後敗北し、当時の大賀社長は13時間というマラソン株主総会で集中砲火を浴びることになる。
今回のDoCoMo 2.0 CMがそんな結果にまで至らないこと祈るのみだが、あの好感度は筆者的には最悪だ。
<理由その1>
「反撃してもいいですか?」というキャッチコピーの鼻持ちならない傲慢さ
これって競合他社に向けた宣戦布告のつもりなのだろうか?
でも、戦いを挑む相手に「・・・してもいいですか?」なんて聞くのはおかしいし、一体こんなキャッチコピーで何を訴えようというのだろうか。
裏読みすると、「MNPではやられっぱなしでしたが、これから本気で反撃して、勝っちゃいますけどいいですか?」としか解釈のしようがないのではないか。この鼻持ちならない傲慢さはいただけない。
そんなカッコつけて悠長なことをいっていないで、さっさと反撃でも何でもいいから、やるべきとこをやりなさい・・・といいたい。
<理由その2>
NTT ドコモが意識しているのは競合他社だけ?
それって、「志」低すぎない?(「志」なんてないか?)
このキャッチコピーはユーザーとは別な世界に向けられた独りよがりのもので、閉じた身内の狭い世界でしか通用しない類のものとしか思えない。これを受けた競合他社にしたところで、「ドコモさん、どうぞご勝手に・・・」程度の感想しか持ち得ないだろう。
顧客にとっての本質的な価値を追求するのではなく、他社との比較優位(機能性能や価格など)という観点中心の戦略を止めろとはいわない。しかし、ユーザーが王者たるNTTドコモに期待しているのはもっと違う次元の新しい世界だと思う。まして、アメリカでは来月から革新的なアップルのiPhoneが華々しくデビューしようとしているときであるから、尚更である。
はっきり言って、 NTTドコモの企業としての「志」の低さは救いがたい。
<理由その3>
一歩間違えば「スキャンダルの塊」に変身しかねないタレントを8名も使って、派手なCMを打ち出すノーテンキさと安直さ、そしてリスク感覚ゼロの無神経さと無節操さ
筆者の消費スタンスとして、旬のタレントを前面に押し出して派手なCMをするような会社の商品は極力避けるようにしている。
タレントの知名度を利用して、商品の認知度と好感度を高めようとするその安直さとさもしさ、そしてリスク感覚ゼロのその無神経さと無節操さに我慢ならないからである。
今回のDoCoMo 2.0のCMには何とそのタレントを8名も使う積もりのようだ。
商品としての携帯電話はソフトウェアという「バグの塊」のような商品なのだから、それを扱うだけでも相当なリスクがあるはずだ。
今回はそれに加えて、一歩間違えば「スキャンダルの塊」に変身しかねないタレントというヒューマンリスク(異性との派手な交際スキャンダル、できちゃった結婚、金銭トラブルや身内の不祥事など数え上げたらキリがない)まで抱え込むわけで、想像するだに恐ろしいことである。たった1名でも恐ろしいのに今回は何と8人、ということはリスクは通常の8乗倍(!!)、真っ当な経営者なら到底容認しがたいはずだ。
今回のCMを企画した人間の才能と頭の良さは認めよう。しかし、「頭の良さ」と「思慮深さ」は往々にして別物のようだ。そして良い頭の使いどころも「どうでもいいこと」に費やされている。
ハウツー本的なマーケティングの事例としては取り上げる価値があるかもしれないが、もはや携帯電話の世界はそんな小賢しいマーケティングが通用する世界とは別な次元の世界に向かっていると思うのだが。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
akki1 on 2008/02/02
注目を浴びる、記憶に残る という広告効果の観点から見れば全然OKだと思うよ。
どこユーザーとかウダウダ言ってんけどさ、そのコピー見て騒いだ時点で狙った効果をDoCoMoは得られたわけだからDoCoMoの勝ち。
くだらねえコメント出してるお前の負けなんだよ。
商売ってそういうもんだろ、一端末使ってる人間がてめえの価値観でモノ申してんぢゃねえよ。
嫌なら使わなきゃいいだけの話だしな、宣伝とか広告考えられない人間の下らない倫理とか客観論では論議にもならないよ。
携帯のマーケティング事情を見りゃ一目瞭然だろ、
auはちょっと金持った小僧とかガキ、仕事に行かない家の人間がターゲットだから携帯で商売してもまぁそこそこ売れる。
softbankはゴミ、安い料金パックでユーザー増やしたから殆ど購買効果ない、携帯代も抑えたいって貧乏人ばかりだから携帯端末経由でモノ買うわけないんだよ。
その他、実存してないんぢゃないか?ってくらい数値測れない。
DoCoMoは通年調べても購買層トップ、何やっても売れる、つまりある程度地位がはっきりしてたり、収入がちゃんとしてるユーザーが多いんだよ。
ステイタスなんて古臭い言葉使いたくないけど、ステイタストップ機種なんだから「他社の貧乏たらしい戦略も飽きたから反撃しちゃうよ?」でOKでしょ。
十分、配慮してると思うよ。
asshole on 2007/12/20
DoCoMoが傲慢な会社であるのは昔からです.DoCoMo本体は苦労をしていないから.Web 2.0の猿まねですからね.このCMを企画した人は頭が悪いですね.
senseiが書いていますが,
>2in1という契約数水増しのカラクリ、やっぱり総務省はNoの判断したね。
これは,ソフトバンクの孫社長が「SoftBank 10.0なら,10人増やしてもいいのか」って反論したためにNOになったとか.
反撃にもならず,純減を続けているDoCoMo,世界をもっと見ましょう.
ソフトバンクユーザー(2) on 2007/09/15
ランキングに入っていたので読ませてもらいました。
一番笑ったのが、
>iPhoneも結局ドコモの軍門に下るんですね。
そんなに売れるとは思わないけど、ラインナップの一つとしてはあってもいいね。
これって釣りですか?というかこれに反応している人が少ないのが残念です。
こんなドコモ信者がいてくれることに、ドコモの人は感謝すべきですね。
この上から目線、ほとんどお笑いです。
で、このキャンペーン、全然だめだったのが8月になって鮮明になりましたね。予想通りのことです。
ソフトバンクユーザー on 2007/08/16
2in1という契約数水増しのカラクリ、やっぱり総務省はNoの判断したね。当たり前だけど。
この企業やっぱり病気なんじゃないかと思いますね。それが反撃の方法なのかと。
もっと真正面からいいサービスやいい端末作って勝負してくれないもんかね。
今腐ってる体質がそのまま2.0CMに表れていたって事で多分final answer。
sensei on 2007/07/02
ドコモユーザー歴約10年さん、その上から目線どうかと思いますよ。
自分理論並べて俺が正しいって叫ぶのは構わないけど、他の皆の意見を「アホ臭い議論」呼ばわりするなんて、オトナならそういうのやめましょう。
ざっと読ませてもらったけど、あんたが一番ムキになっていて青臭いゾ。
sensei on 2007/07/02
Mac in デザイン on 2007/06/30
さっそく反応がついて嬉しいです ;-)
あんまりにも無意味なコメントで無視されたら悲しいなと思っていたので.
そうなんですよ.この議論の一部は無意味だなと思って書いていたので,あんなコメントを書くと議論が無意味になる気はする.確かに DoCoMo の戦略はちょっとウォッチしておきたいですね.ヤツらがどうするのか.ムフフ.
日本市場における PDA は確かにかつて失敗したけれども,それと iPone は別の動向になるものと予想する.なぜならかつての PDA と iPone はユーザの層が明らかに異なるから.更には日本におけるインターネットの位置付けも違う.iPone に対するポジティブなパーセプションが向上しているのであれば Apple はうまかったんだなぁ.Apple は好きだが最近のマーケティングは嫌いだったのに.クソッ.
マーケティングは完全な理論ではないと信じています.人間の感情や認知を組み込んでいることや,これまでの自分の感覚からも.でもマーケティングは大事よ.論理は論理としてもちろん利用しますが,実学であるという信念のもとに実施してますね,私は.
さーて.今週末は iPone でも見に行くかな.きゃー,楽しみ???
iPone いよいよ発売開始 on 2007/06/30
iPhoneも結局ドコモの軍門に下るんですね。
そんなに売れるとは思わないけど、ラインナップの一つとしてはあってもいいね。
ソニーもappleもPDAは失敗したけど、iPhoneとか言って携帯ぽく言えばだまされる人がごまんといるって笑えるね。マーケの理論でもパーセプションについては言われているけど、こうもあっさり引っかかる人がいるとは。
イーモバイルがソフトバンクを抜く日も近いかな?
まぁそのうち、端末を替えずにキャリアをかえられるようになるらしいから、ドコモだauだって言うのは意味なくなるけど。
マーケっていうか物事を論理的に考えるのは、年齢に関係ないし、実学=結果論でもない。
ちなみに、感情もマーケ理論の中に組み込まれているよ。
どういう意図を持ってやるかって意志の問題であって、結果的に思うようにならないってこととは全く別問題。意図通りになるにこしたことはないけどね。とは言え、創発をも含めて戦略を考えられたら天才といえるかも。
CFでドラマをやるってのは、スキップ対策の一つの手段で、これも以前から言われている論理的に考えられた戦術。
分析している人は35歳を超えているって言うけど、個人的な感想を言うと35歳を超えているような人は、面
ドコモユーザー歴約10年 on 2007/06/30
そんな風に言っちゃうと、議論全て無意味になっちゃう気がするなー。要は好みで、千差万別で人によって価値観違うんだし、好きならそれでいいじゃん。俺は好きだよ、と。
誰に向けていったのかはわかりませんが、僕に関しては、別に勝った気になんてなってないですからね。むしろ、戦略見直すって方向に動いたドコモが素敵だなっと思う。(まぁどう見直すかはこれから静観しますが。)
それにiphoneをドコモから出すように頑張るってんだから、これはもう無条件に応援する。個人的に最有力とされてるSBよりドコモに頑張ってもらいたい。
是非がんばって早期発売をっ!
Mac in デザイン on 2007/06/29
面白くて全部のコメントを一気に読みました :-) 皆さんそれぞれに熱い想いがあるんですねー.(ちょっと意固地になってる人もいるかも)
iPone が大した事ない?
そんなことはないと思う.大した事ある.だって単純に超クールですもの.あの UI を作れる企業は世界中にだってそんなに多くはないはず.iPone を良いと思っている人間がいることを認めるべきです.
DoCoMo 2.0 の CM の意味が分からない?
意味なんてどうでもいいよ.かっこいいんだから.「反撃してもいいですか?」でもいいじゃない.それで失敗したら自分達で勝手に反省するだろうし.あの CM を純粋に良いと思っている人間だっているのだ.既に使っている全てのマシン(Win&Mac)のスクリーンセーバーは DoCoMo のやつにしたし.
そしてマーケティングは水物.商品販売には必要不可欠なのは確かだが,マーケティングだけがどれだけ売上に貢献したかということ(だけ)を客観的に測定することは不可能なのです.だからマーケティング云々の議論は成り立ちにくいですね.人間(提供側も受取側も)の感情にも大きく依存するし.マーケティングの理論(4P だとか AIDMA<古い?とか)を持ち出したところで裏付けにはならないよ.
iPone いよいよ発売開始 on 2007/06/29
www.itmedia.co.jp/news/articles/0706/20/news059.html
結局ドコモもiphoneですか。iphoneたいした事ないっていってた人は、こんな流れになるとは思ってもなかったんでしょうね。
2.0で展開してきた戦略を見直すとも言ってるし、上のドコモ擁護の発言読み返すとなんだか切ないですね。
Mac in デザイン on 2007/06/28
俺は、結構面白いと思ったけどな。
なんか、分析してる人って、35歳超えてるよね。
若者が見たら直感的に『あ?、auに反撃したいのね』って思うでしょ。
要は、今の若い世代はキャリアに地位を付けてないんです。ドコモが1位でauが2位とかじゃなくて、直感で選ぶんです。
M on 2007/06/23
2キャリア1ユーザさんへ
>ひとつ疑問に思ったのはトップシェア企業は価格競争はしないとドコモユーザー歴約10年はおっしゃいましたが、マクドナルドや吉野家は価格競争もしてますね。
トップ企業から価格競争を仕掛けないのはマクドナルドは外食の中で圧倒的なシェアを持っているわけじゃないですからね。
寡占市場と競争市場では条件が違いますから。それにファストフードは安さが売りだし、吉野家に至っては、「早い、安い、うまい!」をウリにしているんだから安くなかったら存在価値がないでしょ。
ちなみにマクドナルドは価格戦略に失敗して大赤字になりましたよ。
定石では低価格競争はしないってだけで、価格競争したっていいんですよ。価格規制がない業界では、ダンピングとかでない限り、経営者の自由ですから。
ドコモユーザー歴約10年 on 2007/06/22
昨日のITmediaの記事。NTTドコモ 取締役常務執行役員 プロダクト&サービス本部長 辻村清行氏らのインタビューを読んだんだけども、いろいろ考えてる事はわかるんだけど、消費者はどこへ?って感じの頭。
「ドコモ2.0はWeb3.0のドコモ版だ」には笑いました。
こりゃやっぱダメだめだと思うわ。。
Mac in デザイン on 2007/06/14
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戦略を批判するのは簡単。結果は、その戦略の「成功」か「失敗」の2択しかないから。
失敗を見極めればいいだけのこと。
しかし、戦略を練って実行して成功させるには、見当もつかないほどの度胸が必要。
ドコモはいつも新機能を搭載する際、突然の標準搭載はしない。
今となっては当たり前とも言えるおサイフケータイ(R)だって、900iC/901iCとして実験的に搭載した。
インフラの整備にも尽力し、今となっては他社にライセンスの供給を堂々とやっている。
自信がなけりゃ、ライセンスなんて与えずに今頃はICの規格が乱立していただろう。
次世代のベーシックを見極める能力が、定着させる能力がドコモにはある。
あなたには見極める能力がなかった。
905iシリーズでのGPS・GSM/3G・ワンセグ*・直感ゲーム・FOMAハイスピードの標準搭載(*N905iμを除く)等で圧倒的なインパクトを与える。この布石のためのDoCoMo2.0だったというのは携帯電話市場をよく観察した人ならわかっていた。
とのエントリーのような類の批判もドコモからすれば計算のうちじゃないかと個人的には思う。
むしろ話題づくりに欠かせないネット上が囃し立ててくれればじわじわと一般にも浸透する。そんなことも全て見通した上で、販売方式や地震速報など大きな変革が生じる冬商戦へ向けた準備期間として、ただ挑発してみた今回の戦略は、短期的な効果は少なくても、長期的な視点で捉えていた人にとっては「うまくやったな」と感心するところでしょう。
つまり、反撃を仕掛けると明言することで、消費者の関心を向けさせるとともに、2in1という他社には出来ないサービスを導入する。ここで携帯市場におおきく関心をよせる層に大きなアピール。また悪く言えば人柱になってもらう。(実際に不具合や契約数問題等が生じた)
一般消費者にも徐々に浸透していく。
そして半年の後に、すでに定着したドコモのキャラクター8人で大々的に「All in 世界ケータイ」として905iシリーズ発表。
事実、消費者に対して不平等の生じない新販売方式の導入は大多数を占め、905iシリーズは在庫不足を抱える売れ行き。
この一連の流れをどれだけの批評家が読んでいたかは知る由もないが、ドコモは実行した。読みきった。
あなたは?