最近、吉越浩一郎さん(元トリンプ・インターナショナル・ジャパン社長)の『「残業ゼロ」の仕事術』を買って半分は読んだのですが、残りを読み切ろうと思い、世界銀行の上級副総裁であったスティグリッツ博士の「スティグリッツ教授の経済教室」と合わせて素で持ち、暖かい日差しの中を新宿に向けて代々木八幡から歩いて行った。(スティグリッツ教授の本は、私の経済学の”先生”から戴いたMBAの授業で使用したあまりだそうな。)
まずは、代々木八幡で朝食をとるため、以前会社のマーケティング教育で勉強したフレッシュネスバーガーに立ち寄る。そこで、一挙に残業ゼロの仕事術を読み切ってしまった。初めて感じた事だが、転職する前の自分はこうやって休日に本を持って、コーヒーを飲みながら本を読みながら自己啓発を行う等、考えもつかなかった。
しかし、こうやって過ごしてみると、面白い事に午前中がもの凄く長く感じたのです。
これはびっくりでした。
いつもはネットに明け暮れる、休日ニート、休日自宅警備員ですので、気がついたら時間が過ぎていたということはざらにありますが、こうして、本を片手に時間を過ごしたり、新宿までの道を時間をわざとかけて歩くと言った事を行うと、有意義に過ごす事が出来るのですね、と感じたのでした。
結果としてスティグリッツ教授の本は難しいので、今日は触りだけ読んで来週に持ち越す事にして、読み切った残業ゼロ〜について、少し感想を書いてみたいと思います。
一つに、この本は非常に誤解を招くなぁと感じました。それは、偏に吉越さんが軍隊主義でワンマン経営社の様で、あまりにも従業員の事を考えない力押しの経営者の様に”一見”思えて来てしまうからです。もちろん、吉越さんを知る方からはそんな事は無いと言う声が聞こえてきそうですが、最初の135pまではそう感じました。ですが、136pからは違います。
この吉越流経営術は「人生は自己責任」という観点から「従業員の人生に会社として何をサポート出来るのか」 という観点から生まれています。また、仕事=人生は宜しくないという観点でもあります。仕事は生活の為の稼ぎであるという所にこの人の生き様を感じるのですが、仕事が生き様な人からは非常に反発される事でしょうし、反発されて来たでしょう。そこをどのようにコントロールされて来たのか、具体的に教えていただきたいですね。また、暗黙知についても言及しており、いわゆる料理人の鍋底の出汁を舐めて味を覚えろ的な教えは、自分もそうやって育って来たので共感出来ますし、なんでも懇切丁寧におむつを替えながら教え込むのもあまり意味をなさない事であるという事を、吉越さんは説いています。それは会社は生き物だからです。常に変わりゆくものなのだから、今日通用した事が明日通用するはずは無いのです。
そして、何よりも笑ってしまったのは136pです。136pにはこう書いてあります。以下、引用。
しかし、いくらトップダウン型の組織にしても、肝心のトップが優柔不断で、大事な決定に時間がかかるようだとなんにもなりません。また、大局を見る目を持たず、的確な判断が出来ない人がトップにいる場合も、その組織は進むべき道を誤り、全滅する可能性が高くなります。
これまでを全否定です。その直前まで軍隊型組織が強いので〜とか書いてあったのに、この文で全否定です。これはすなわち、それだけトップというものには能力が高い人間が立たないと経営等あっという間に成り立たなくなりますよと言っているのですね。ここら辺を勘違いして、軍隊型組織に変更しようとする、部門長が多い事多い事。自分の能力がそれほどに高いと思っているのでしょうね。最後にも、
独立してから、自分の実力だと思っていた事が実は名刺=会社の力だった、という事実を知るのはつらいことです。(180p)
と、書いてあります。休日ゴルフをするにしても、会社の人間とばっかり行くのではなく、たまには全く違う人たちと遊びに行くのでも良いではありませんか。という事ですね。そういった、○○社の○○さんではなく、○○さんとしてて接してくれる人たちをどれだけ見つけられるかが、これからを生き抜く術になりそうです。
私は、この著書を読み進める程に、吉越さんとは考え方が似ているなと思う様になりました。某プロジェクトに参画していたときに、寝ずの仕事をしていたため、鬱病っぽくなり(結果として鬱だったらしいが。)、頸椎と腰に慢性的な痛みを抱え、さらには人間関係の悩みから毎日電車に乗ったり、会社に行くと吐き気がするという状況に陥りました。ストレスフリーにするには、独立開業が一番良かったのですが、なんの準備もしていなかったので、とりあえず、転職する事で吐き気を止めようと思ったのです。新しい会社では、残業は悪だそうです。良かったなぁと思う反面、自分の時間の使い方をキチンと考えて行かないと、それこそつまらない人生になってしまうであろうと思いました。また、当然仕事のあり方、進め方に関しても本著には記載されており、その進め方や手法と言った所が非常にこれまで学んで来た事と一緒であった為、安心している次第です。
差詰め、私には慶應大学(通信)を卒業するという、人生としてのミッションがありますので、まずはそれからじっくりと片付けて行こうと思います。
うーん、やっぱり私は日本人の皮をかぶったアメリカンなのだろうか・・・(笑)
皆さんも、人生と仕事の両立について考えてみてください。
お題「残業自重」
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
いちのせかずま on 2008/04/12
いちのせさんコメントありがとうございます。
クラウドコンピューティング
って言葉ではよく出てくるんですが
NGNと同じで
これからのビジネスにどう関わっていくか
それを生かしたビジネスって、具体的にどういう方向になるのか
というのが見えてこないんですね。
できればお題で書いていただけると
とても有り難いと思います。
きむこう on 2008/04/12
>きむこうさん
システム構築は今のやり方を続ける限り残業は無くならないでしょうね。
RFPがあれだけ変わる様な仕事の仕方では全く駄目だと思います。
ですから、請負ビジネスを止める所もかなり出て来ているみたいだというのは聞いています。
クラウドコンピューティングにでも手を出してみてはどうですか?
いちのせかずま on 2008/04/11
ノー残業なんて労基法が変わろうが幻想だと思います。
あんまりうるさく言われたらたぶん勤務管理表に付けられなくなって
実体が誤魔化されるだけですから。
中小の立場から言うと、受注案件が先細り気味
(作業工数は高いが単価は半額にディスカウントされがち=>儲からない)
* =>自社サービスが必要だ!!!
* =>ボランティアで社内RD活動するように
なんてこと今の現場では言い出してます。
サブプライム関係で銀行も貸し渋りしだしそうだし
それはそれで実情的にはわかるんですが・・。
きむこう on 2008/04/11
ブログにコメントするにはCNET_IDにログインしてください。
この記事に対するTrackBackのURL:
フォトレポート:OpenSolaris 2008.05をインストール
絵画の価格高騰 〜批評家は間違えられない
PRADA phoneパーティー
Google Maps API for Flashを使ってみた
XPのサービスパック3不具合の原因解明してない!
GoogleMapsAPI をGeeklogで使う簡単便利なプラグイン
Vistaの軽量化は検証が難しい
Apple,WWDC2008参加チケット売り切れ
「第2回オフラインnewsing」参加にあたって考えた、「『ニュースサイト』がつまらない7つの理由」
コメント欄の仕様
MEFFYS 2008 〜携帯につながるコントローラーZeemote〜みんなのお題では、ブロガー同士で質問を出し合いそれに対する回答や意見を集めています。今日はどんな話題が盛り上がっているでしょう?
リスティング広告における競争優位性の維持
内部統制対策を実現するIT運用管理ツール
-Simplify IT- ITをシンプルに 連載第2回
CNET Japan ブログネットワークは、元はCNET Japanの一読者であった読者ブロガーと、編集部の依頼により執筆されているアルファブロガーたちが、ブログを通じてオンタイムに批評や意見を発信する場である「オピニオンプレイス」、また、オピニオンを交換するブロガーたちが集うソサエティです。
広い視野と鋭い目を持ったブロガーたちが、今日のIT業界や製品に対するビジョンや見解について日々熱く語っています。
CNET Japanやその他サイトが提供するITニュースやコンテンツへの意見や分析、 ビジネスやテクノロジーに対するビジョンや見解について語っていただける方を 募集しています。ご応募はこちらから
ブログの投稿はこちらから(※ブロガー専用)
今年最も活躍したブロガーを表彰します。詳細はこちらから
これは、CNET Japan 編集部の依頼に基づいて執筆されているCNET Japan アルファブロガーによるブログの印です。
CNET Japan ブログネットワーク内で拍手の代わりに使用する機能です。ブログを読んで、感激した・役に立ったなど、うれしいと思ったときにクリックしてください。多くGood!を獲得した記事は、より多くの人に読まれるように表示されます。
[特集] Windows Vista SP1搭載の最新PCラインアップ
[特集]2008年春 ビデオカメラフルラインナップ
[レビュー]小さな本格派--ソニー「HANDYCAM HDR-TG1」
今週の新製品総チェック:東芝VARDIAに約半年ぶりの新製品
[レビュー]一番小さなホームシアター--パイオニア、サラウンドヘッドホン「SE-DRS3000C」
顔認識の発展とひと味違うモデルの台頭--コンパクトデジタルカメラの動向を探る
楽しさで選ぶか、個性を取るか?--デジタル一眼レフカメラ お薦めモデル
文字入力でネットを操るインターネットマシン--ソフトバンクモバイル「Internet Machine SoftBank 922SH」
[レビュー]5万9800円の格安ミニノートPC--工人舎SAシリーズ「SA5KX08AL」
きむこうさん
クラウドコンピューティングはCnetでも取り上げられている通り、Web2.5と呼ばれる物ですし、セマンテックウェブ(Web3.0)の一歩手前、ウィンドウズで言う所のXP的な存在みたいですね。
NGNは各ベンダー共に「何を流そうか?」が悩みみたいで、とにかく動画か+ネットベースの業務かなとかで、医療系の遠隔問診とかがCSRと絡めて例として出されていますね。
クラウドコンピューティングでは、先日のCnetでの記事でもあった通り、GoogleAppsとかAmazonのEC2等のSaaSから先に進んだPaaSがそれにあたるみたいですが、結局ASPやデータセンターと何が違うのかが日本ではまだ明確にわかっていないのが問題ですね。
あと、NGN問題は今後の携帯電話の問題と一緒でLTEやWiMaxでちゃうけどコンテンツ流す物無いよ!!というのが課題ですから、動画より転送料の多いコンテンツって何よ?というのを探した会社が勝つのかもしれません。
私としては、国民総シンクライアント化ぐらいしか思いつきません。(笑)
もうちょっと勉強してみてから、お題として出させていただきます。
来週ぐらいまで時間をください。