がんばれ。竹熊とにかく頑張れ。
というのも、グレーゾーン、商慣習って奴をこの15年程でITは崩壊させ、ビジネスは発展してきた。庶民にはあまり実感はわかないが、実質の経済は平成元年よりも格段に上になっている。しかし、この出版業界だけは旧態前とした姿を保っていた。
だが、ここにきて様々な有識者会議が発生してくるというのは、確実にダムの決壊を引き起こすであろうから、今のうちに新しい波に乗った物勝ちというわけだ。例えば、ダイナミックプロのダイナミックアークではこんな試みを取っていたりする。
以下は、ITメディアのニュース。
ネット時代の出版のあり方を探るためのテストケースにしたいという。「急速に変化するITの世界について行くためには、今、研究と実践を行わなくては、取り残されるか、次世代には消滅するしかない」――同社アーク事業部の幸森軍也部長は危機感を強める。
まあ、パピレスとかもある訳だから先進的すぎる試みでは無いが、十分に評価出来る。また、パピレスと違うのは、購入したら所有権は永遠に購入者の物になったり、コンテンツの無償アップデートがついて来たりと、他のサービスよりも上を行っている。問題なのはコンテンツの少なさか。また、
絶版本が量産されている
「あの本が欲しいのにどの書店にもない」――そんなケースが増えている。「SFやライトノベルは、3年前のものだと絶版で手に入らないことが多い。半年前の新刊本すら絶版、というケースもある」
読みたい本は沢山あります。昔、小学校の図書館で読んだSF小説やシャーロックホームズ、それに西遊記。あ、南総里見八犬伝もだ。小学生の図書館用に特化した書籍には優秀なものが多い。音になった今でももう一度読みたいと思わせる。
「出版業界は旧態依然としたムラ社会。既得権益の確保と生き残りに必死で、ITに対して制度の上でも意識の上でも遅れている。放置すれば業界が崩
壊していくことは明らか。それで影響を受けるのは、作家と読者だ。作家は生活の糧を失うことになり、読者は欲しい本が手に入らなくなる」ダイナミックアークは、この悪循環に一石を投じようという試みだ。書籍の流通から出版社と取り次ぎを抜き、著者と読者を直接つないで間のコストを
省略する。その分高めの印税を設定して著者に還元。創作の糧にしてもらう。新刊の大量生産→絶版という負のサイクルのバイパスとなり、作品を直接、読み手
に届ける。
やっとか、と思います。実は、過去から自分のblogでも流通の取り次ぎの撤廃を訴えていました。先日のblogでも同様の事を話しています。やっぱり、今の書籍の値段がおかしいのは、特殊すぎる流通経路にあります。さらに、こんな話もありなんの為の作家なのかという議論にもうなづけます。
印税は売り上げの35%。作家に30%、イラストレーターに5%を配分する。幸森さんによると、紙の書籍の印税率は10%程度、出版社を通して電子書籍
化する場合は15%程度が標準といい、35%は破格に高い。「電子配信は紙不要で流通コストもかからないのに、15%の印税率は低すぎる」と幸森さんは言
う。
これが現実だというのならば、動画等の他の作品群についても著作権ってなによ?ってなりますね。元々の発案者の手元には10%しか入らないのならば、完全な2:8理論となります。もちろん、読まれない作品を書く奴が悪いっていう言い分も理解出来ますが、売れるのは宣伝や口コミ等も効果的に働いた場合であって、売れる作品=良作というわけでは無い。
作家は低収入で不安定な職業だという。「小説だけ書いて食べている人は、日本に5人もいないのではないか。小説家や漫画家には、JASRAC(日
本音楽著作権協会)のように権利を集中管理して収益を上げている団体もない。『先生』などと呼ばれるが、作家は実質、出版社の下請けでしかない」と幸森さ
んは話す。例えば、半年かけて小説を書き下ろし、700円の文庫で1万冊売るとする。印税率を10%で計算すると、印税収入は70万円。年2冊書くとして年
収は140万円。純文学の作家なら、1〜3年に1冊というペースも珍しくない。「ある作家が税務署に確定申告に行ったら、『生活保護を受けたほうがいい』
と言われた、なんて笑い話もある」
まぁ、これに関しては実力なので致し方ないが、本が消費物となった証拠でもある。例えばエッセイで言えば、ホームレス中学生があるが、あれはダブルミリオンで1365円(税込み)であるから、10%で計算すると1300×0.1×2M=260M円となる。すなわち、2億6千万。麒麟の貧乏だった方は幸せに暮らしてくれ。でも、彼はこの続きを書けない。なぜならば、そこからはお笑い芸人への道となるがそれを書くにはダウンタウンの裏話の方が面白いからだ。(笑)
最後になるが、こういった絶版書籍のパイオニアとしては「たのみこむ」 がある。ここでは紙ベースでの復活がメインとなる。そこで、上手くシステム連携、ビジネス連携できればこれほど強い事は無いのだが。後は営業力があれば解決する話だ。最近、すごく思ったのがIT業界の最も足りない力は営業力ではないかという事だ。ここでいう営業力とは、交渉や渉外能力を指すが、人と人とのコミュニケーションを重用ししなかった分野であるから、逆にそれ等のコミュニケーション能力を持つ組織は潜在的に強くなると思う。こうなると、組むべき相手は商社が最も有用で、三菱商事よりもネットに明るい三井物産という事になる。
ITを使う事でイノベーションは過去沢山起こって来た。そして様々な業界でITは必要不可欠の社会インフラの地位を獲得したのである。インターネットはキャリアだけがその存在のすべてではなく、すべての業界がいるからこそ成り立つ物でもあった。そして、今時間は掛かったが、出版業界もインターネットの破壊と創造の波に飲み込まれようとしているのではないか。そのうねりは何年も前から存在したが、津波が見えて来たのここ最近という事である。
既得権のすべてが崩壊する訳ではないが、老兵は死なずただ去るのみという言葉が今はぴったり来るのではないだろうか。
私は、失われた書籍、子供の頃に楽しい時間を与えてくれた書籍にもう一度会いたいだけである。
※例のSF小説(ラノベ分類か?)をダイナミックアーツの新人賞に応募してみたいなぁ。構想だけは出来たから、後は書くだけだし。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
コンテンツ学会 〜コンテンツ概念の功罪と未来
iPhonista Nightの事後報告
日経平均株価の落ち着く先は…
人々は自らの行為に恐怖した
先が見えない景気低迷の今こそ業務のシステム化への検討を
変形マウス、Arc Mouseレビュー
オトナになるということ
福祉国家の失敗〜40年前の「断絶の時代」を読む(3)
公共団体のMSへの依存A会津若松市や島根に勇気!!みんなのお題では、ブロガー同士で質問を出し合いそれに対する回答や意見を集めています。今日はどんな話題が盛り上がっているでしょう?
エンタメCGM「gooメーカー☆メーカー」CNET Japan ブログネットワークは、元はCNET Japanの一読者であった読者ブロガーと、編集部の依頼により執筆されているアルファブロガーたちが、ブログを通じてオンタイムに批評や意見を発信する場である「オピニオンプレイス」、また、オピニオンを交換するブロガーたちが集うソサエティです。
広い視野と鋭い目を持ったブロガーたちが、今日のIT業界や製品に対するビジョンや見解について日々熱く語っています。
CNET Japanやその他サイトが提供するITニュースやコンテンツへの意見や分析、 ビジネスやテクノロジーに対するビジョンや見解について語っていただける方を 募集しています。ご応募はこちらから
ブログの投稿はこちらから(※ブロガー専用)
今年最も活躍したブロガーを表彰します。詳細はこちらから
これは、CNET Japan 編集部の依頼に基づいて執筆されているCNET Japan アルファブロガーによるブログの印です。
CNET Japan ブログネットワーク内で拍手の代わりに使用する機能です。ブログを読んで、感激した・役に立ったなど、うれしいと思ったときにクリックしてください。多くGood!を獲得した記事は、より多くの人に読まれるように表示されます。
今週の新製品総チェック:新PS3が登場!ニコンが発表した映像製品「UP」とは?
[レビュー]2011年画質を備えた高画質、多機能Blu-ray--ソニー「BDZ-X95」
今週の新製品総チェック:よりモバイルPCとして進化した「Let's note」が登場
今週の新製品総チェック:フルサイズCMOS搭載のキヤノン「EOS 5D Mark II」が登場
今週の新製品総チェック:第4世代iPod nano登場、ソニー「α」、松下「LUMIX」に新機種も
>タクジさん
たしかに、おっしゃる通りですね。私の実家は印刷屋で、明治時代からやっているのですが、昔は本当に儲かったそうです。写植の前は木の板を彫ったり、鉄板を掘ったりしていたそうです。その後活版印刷や写植という時を経て、現代のDTPへとつながった訳です。
ですから、そういった編集工数等は劇的に減っているだろうから、マージンの取り方を旧態前としている所には矛盾があると思いますね。
それから、米国の事情は調べてみる価値はありそうですね。
本屋が新書を値引き出来るのですから。
と、ちょっと調べてみたら面白い資料が出て来たので
リンクしておきます。
http://www.jcj.gr.jp/~shuppan/jcj0/jcj101.pdf