ニコニコ動画がニコニコしているのは何故か。それは,前にも書いたがiPodと同じで既にある技術の組み合わせであり,且つ,世にあるソリューションのアップデート版つまりオンデマンドメディア2.0とも取れる。近年に見るブロードキャストメディアであるTVの制作者側は苦戦している。何故ならば,視聴者(映像消費者)の動向が不明確で且つ分からないからだ。マーケティングが巧く行かないため,どのようなものが遡及するのかが理解できないでいる。
よって,Webになれてしまった今の日本人からすると,
のである。娯楽の少ない時代においては,視聴者側はお金もないし,メディア的知識もないため与えられるだけで満足していた。ところが現在の視聴者は子供の頃から多様で,且つ国際的なマルチメディアの情報洪水にさらされてきた。このため,「評価」することを躊躇しない。現に今こうやってメディア論に着いて書いている私自身,只のサラリーマンなのであるから,30年も前から見れば十分驚きであろうし,制作者側からみれば生意気な小僧ととらえられてもおかしくはない。
これまでのブロードキャストメディアとの明確な違いは,
ここで,今回注目したいのは5番のロングテールについてである。ニコニコ動画は定義が曖昧でも,やはり「Web2.0」なのだと明確に定義できることが,目に見えないロングテールである。ロングテールはAmazonに代表される話であって,売上10,000位だって売り上がるという,埋もれたものにも需要があるということを表していた。が,ここで面白いのが需要結果である。Amazonと違うのは,埋もれた作品が時間を経る事で再評価される,感染症的にじわじわと増大していく様を俗にいう”祭り”として見守る事ができる。これはAmazanのレビューでは炎上することしかないが,何故かニコニコ動画は賛辞の方が多い気がする。多分それは荒らし対策が秀逸だからじゃないかと思われるからだ。基本的に自律した人間でないとニコニコ動画の様なソリューションは2chと同じ姿になりかねないが,今のところは大丈夫のようだ。
(やろうと思えばいくらでも出来るが誰もやらないし,映像に関しては日曜朝の討論番組の方が過激だからか。ネット上の発言の自由は言論統制に近い)
また,著作権上の問題もクリアされないが,あるローカルでしか放送されないコンテンツをタイムリーに流す事により,全国で知の共有が行われ,そこから発生するDVD等の拡販にも繋がっているのは事実である。
仮にNO編集CM付きで流した場合はどうなるか。通常はその番組中に15秒しかながせないのに,同じお金で長期間ながせたりするのです。そうなると,広告の打ち方が変わってくる。どちらかというと,バナー広告的な課金の仕方になるであろう。表示回数に関わらず,一定期間を借り受ける。そうなると,広告単価が限りなく安くなってきてしまい,広告代理店が淘汰されてくるのではないか?さらに,TVCM自体がニコニコ的祭り対象になる可能性もある。動画である限り可能性は無限大だ。
TVショッピングも特にトーカ堂とジャパネット高田がうまくニコニコ動画を使いながらテレビとは違った層へのアピールが出来るかもしれない。ネットマーケティングは消費者動向がダイレクトに伝わるのが特長なのだから,このマーケティングで売上がさらに上に上がるかもしれない。TVショッピング2.0とかに進化していくのだろうか。
ニコニコ動画はなぜニコニコ出来るのか。それは,トリプルウィンを常に目指すその姿勢ではないだろうか。ニコニコはツールであって,ビジネスやソリューションではないのである。しかし,ツールを使う人間の数だけソリューションは生まれるので,僕はツールという存在が大好きです。ビジネス化するのは視聴者である,僕たちの中の誰かなのかもしれないな。
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