最終更新時刻:2009年11月25日(水) 21時17分
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[みんなの回答]開発者とうつ

公開日時:
2007/11/09 12:29
著者:
今駒哲子

わたしには高校3年で今年大学を受験する長男がいるが,理系に進むものの,情報処理系統を受けないことに実は内心ほっとしている。

コンピュータ開発は,非常に最先端で高度な技術が要求されながら,サービス業であり,最先端で働くもっとも優秀な開発者は20代から30代前半なので,会社組織としては下位層にある。賃金もたいていの場合,なにもできない上司よりずっと生産性の高い開発者のほうが低い。多くのライバルと社内で静かな闘争を繰り広げながら,弱音を吐けない民間企業の彼らの立場は危うい。弱音を吐けば,退職を示唆されても仕方がないくらい会社もゆとりを持てない。派遣の開発者たちはさらに危うい。

仕事がわからない現役を疾うに過ぎた上司たちは,クライアント企業から仕事をもらうわけだが,たいていは十分な受注額にならず ,しわ寄せはすべて,最も優秀な末端開発者だ。

さらに悪いことに,優秀な開発者には,その能力ゆえにさらに多くの仕事が回ってくる。

責任感が強く,生真面目でよく気がつく優秀な開発者が長時間労働のため太陽をまともに浴びれない生活を永年送れば,うつにならない方がおかしい。

うつになっても,本人は気がつかず,まわりの人間も徐々に状態が変化するので見逃して,さらに事態は深刻になる。

気がついても,厳しい経営環境であれば,相談したら真っ先に移動など,意にそぐわない仕事がまわるか,かるく肩をたたかれてしまうかだ。

うつは, 思いもよらない症状がいろいろおこるので,本人が自覚するのは非常に困難だ。認めなくない気持ちも,生真面目で優秀な開発者ほど大きい。

そんなとき,スパッと社内で移動を希望して自ら環境を変えるか,転職して一切の過去を消して再スタートすることによりある程度解決する。開発者には転職組が多い。

わたしの場合は,勤めていた会社をやめて自らやりたいこと,みんながやってほしいことを模索して起業したことだ。おなじ開発の仕事でも,やらされる仕事と自ら企画してやる仕事とは,ストレスのかかり方はまるで違う。

優秀な開発者は,いずれ起業することを目指して,開発だけではなく様々な部門を経験してできる限りノウハウやネットワークを広げ,同時に自らホームページも開設して,できれば,情報技術を販売するような仕組みを準備し,いつでも退職してSOHOになる道を念頭に,今の仕事にがんばればよい。

そんなとき,オープンソースは大きな武器になるはずなので,十分研究して欲しい。

そうすれば,いつでもやめられるという安心感で,最悪の事態に踏み込むことは少なくなるはずだし,SOHOになってある程度生活ができるのであれば,たとえ収入が減ったとしても,仕事の達成感や生活をたのしむこころ,家族といっしょに生きるたのしみなど,精神面で得るものは大きいはずだ。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

このエントリーへのコメント

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omanuke さん,独立が転機になって良い方向へ向き,よかったですね!

Augeさん,

「もの言わぬ家畜は利用され殺される」だけ… IT技術者の居場所がどんどん失われ,ただ働かされる立場になってきている現状は非常に厳しいですね。

私が会社で開発者として働いていた頃は,まだ商社接待付きのヨーロッパへの出張や,軽井沢で開かれたCGの学会視察でペンションに優雅に宿泊出張,頻繁に行けるCG系のイベントや自分があみだした理論による特許の開発,研究会での発表,研究所との交流… それは忙しいなりにたのしかったのですが,それでもその当時から,生産性の高い若年開発者はずっと賃金も発言力も低く,そうでなく高齢の管理者層は年齢が高いというだけで賃金も発言力も高いという不合理な状態でした。同僚の開発者の何人かは,会社の研究部門では飽き足らず,なんとか大学へ戻って研究職につきたがっていました。

今の仕事が社会全体からみて,どう見られているのか,客観的に判断して,ほんとうに一瞬で終る自分の人生に悔いの無いよう,いつでも見直していくことだとおもいます。

  今駒哲子 on 2007/11/18

7

以前は企業に研究機関・開発機関があり日々技術革新と
進化がありましたが
バブル崩壊などと言う愚かな風潮を経営者が利用し
経費削減の名の下に消えていきました。

不況の時代も世論を都合よく利用し派遣というスタイルを利用し
そのポジションを曖昧にして利用しています。

本来スペシャリストであるはずの立場を曖昧にし利用する
そのような経営者の下で働く事になると辛いでしょう。
「政府が悪い」「経営者が悪い」「世間が悪い」と
言うだけなら簡単ですが自身の立つ場所を見極める事も
重要かと思います。

一人一人が自分の立つべき場所を見極め動き出せば
愚かな方々は慌てふためきいつものごとく卑屈になるでしょう
その時に大きな流れとして確立しないと難しいのでしょうね。

厳しい言い方をすれば
「もの言わぬ家畜は利用され殺される」だけです。

  Auge on 2007/11/12

6

日本語がおかしいまま送信してしまって申し訳ありません。
一行目を以下のように変更したいと思います。

 私も以前鬱になりましたが、今は意欲を持って仕事をしています。そうすることができているのは、いまはやりたいことをやっていると同時にそれが自分の独立などにも結びついていることです。

  omanuke on 2007/11/11

5

 私も以前鬱になりましたが、いまはやりたいことをやっていると同時にそれが自分の独立などにも結びついていることです。
 けれども以前よりも自分のプライベートを充実させることも重視するようになりました。今やっていることは面白いですが、それだけでは何かが足りなくなるのは以前の鬱で痛感しました。
 ただそうすると、時間が足りなくなることは必死でいろいろとバランスをとることが必要になってきます。そんな中でいろいろと役立っているのがMixiなどに代表されるITを駆使したサービスというのもなんとも皮肉なことですが。
 またバランスをとるために自分の方向性をチェックすることも大事だと思います。ほかのコメントにあったような技術者のコミュニティについて参考にさせていただきます。そのほかにも東京方面で参考になるようなコミュニティなどがあればぜひ教えていただけると助かります。

  omanuke on 2007/11/11

4

アロンさん,コメントありがとうございます!

今,一番大変な時期ですね。おさっしします。

なにかあたらしいコミュニティに参加してみてはいかがでしょうか?

特に大阪だったらGeeklogのリアルのコミュニティがとてもにぎやかで,底抜けに明るいですよ。まずはオンラインで,SNS参加から。これを使えば,起業も夢ではありません。

Ivy SOHO SNSならGeeklogに関係なくいろんなひとが全国から集まっています。その他同窓会のコミュでも良いでしょうし,なにか趣味のコミュでも良いでしょう。主催者を良く見て,安心のコミュかどうかはご自身で判断することになりますが。

SOHOの良さは,思う存分家族といっしょにいられるように自分で予定をたてられることです。

過去を振り返っても仕方のないことですから,これからを,充実して生きていくことができれば良いですね。

  今駒哲子 on 2007/11/09

3

今駒さん、
はじめまして。
実はうつになって病院に通っています。それも2度目です。本当にこの業界はおかしいと思います。職場に女性が少ないことと休日は一人暮らしでのんびり休むことしかしなかったため、この分だと一生独身です。なので家族の団欒なんてことは夢のまた夢です。

  アロン on 2007/11/09

2

朝之丞さん,コメントありがとうございます!

社会問題にして良いほどの現象ですね。構造的な問題になっているのではないでしょうか。ぜひもっと取り上げていってください。日本は特に細かいところまで神経質に作り上げるので,日本特有の問題なのか,そうではないのか,とかも。

開発する能力のあるひとは,簡単に自分で起業できるし,ものすごく大きな成功を収める確率は,そうでない人よりずっと高いので,起業することも視野に入れながら,働いて欲しいですね。

  今駒哲子 on 2007/11/09

1

今駒さん
こんにちは、朝之丞です。
>しわ寄せはすべて,最も優秀な末端開発者だ。
言い表現です。勉強になります。
私も「彼らがうつを克服したわけ」で少し掘り下げたのですが、この題(SEとうつっぽい、うつ病)は「ネットカフェ問題」と同じくらいの社会問題だと思っているのですが...もっと掘り下げると拙いですか?
以上、今後とも宜しくお願い申し上げます。

  朝之丞 on 2007/11/09

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