最終更新時刻:2008年7月24日(木) 23時08分

8

オープンソースを企業が利用する場合のうしろめたさ

公開日時:
2008/05/08 10:38
著者:
今駒哲子

オープンソースを企業が利用する場合に,かなりの割合でオープンソースを使っていることを公表しない。

公表しないのなら最初から利用しなければ良いのだが,費用面で使わざるを得ない。商用なら数千万から数億かかるかもしれないものを高々数百万で利用できるのだから。

オープンソースを利用してサイトを公開する場合,フッタにどういうオープンソースCMSを利用しているのか,オープンソースならばそのオープンソースに敬意を敬意をはらって掲載すべきだと思うがどうだろう。

中小企業より,大手企業にこういう傾向がある。

企業では個の発言が難しい。オープンソースコミュニティへの発言は,企業名ではなかなか出しづらいものがあることは十分理解できる。

利用する場合には,何らかの開発を行っているはずで,フィードバックするものはたくさんあるはずなのだが,企業名を出せないことからフィードバックを結果として何も行わないまま,オープンソースを使っていることさえ隠して利用してしまうことになる。

オープンソースを使っていることが,かっこいい! と思われるような雰囲気がほしい。

以前,このブログにも書いたが,オープンソースを納入条件として追加する件,どこかでそういう傾向が出てきていないのだろうか。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

このエントリーへのコメント

12

もうひとつ,質問がありましたね。

Googleが脅威か?という件に関しては,脅威というよりも,良いものが出てくれればユーザの立場として純粋に嬉しいです。
競合というより,やはり共存だと思います。

どうしてそう思うか,ですが,Geeklogに対して,ビジネスになるから関わっているわけではないからだろうと思います。

ビジネスとしてのみ関わるのであれば,Geeklogではなくユーザにもっとも良く知られたXOOPSだったと思います。

でも,Geeklogに関わった理由は,Geeklogというソフトウェアに純粋に惹かれて関わっており,好きだから。それ以外にありません。

素直でわかりやすいソースコード,ドイツを中心としたコア開発者たち,とりまくすべての開発者との関係がとてもたのしいのです。みんなGeeklogを触るのがたのしい,それが伝播しているかのようです。

ですから,Googleがもっとよいものを提供するようになるのなら,将来それに関わることになるかもしれませんが,今は,Geeklogに関わっていたいと思います。

どういうものが提供されるようになろうと,みんなでチカラをあわせて開発していく必要がなくなることはないので,わたしたち開発者が不要になることはないでしょう。だから,危機感はあまりないですね。

  今駒哲子 on 2008/05/19

11

tadashiさん,

政治的な行動を起こさないと…
まさにそうですね。

それと同時に,地方自治体はオープンソースやCMSに詳しい職員を優先して採用することですね。
導入側が無知では,どう制度をつくってもうまく進みません。

  今駒哲子 on 2008/05/18

10

今駒さん

>そのGoogleの開発力をもってもしCMSを開発してきたり,その機能をAPIで提供してくれば,ひとたまりもない,という意味合いでしょうか。

はい、そうです。NetCommons,XOOPS,Geeklog など使う必要がないという状況になります。
Google から見れば、オープンソースのWeb アプリケーションのことなど考慮する必要は微塵もないでしょう。逆は非常に意識していますけど、

>オープンソースを,少なくとも自治体など公的機関は納入条件に加えることをもっと真剣に議論してほし
議論しても状況かわりません。政治活動をする必要があります。
政治的な行動を起こさないなら、本気で状況を変えようという気がないということです。

  tadashi.nagao on 2008/05/18

9

tadashiさん,

Googleが脅威だという意味合いをもう少し詳しく教えていただけませんか?

googleは,Google Summer of Codeをはじめ,オープンソースに大きな貢献をしてくれていますよね。

そのGoogleの開発力をもってもしCMSを開発してきたり,その機能をAPIで提供してくれば,ひとたまりもない,という意味合いでしょうか。

Googleからも良いものが出てくれば,お互いに影響しあって次の道を探せばよいと思いますし,Googleとは共存していく関係であって脅威には思いません。

今でもGoogleMapsAPIなど,次から次へとCMSを開発しているわたしたちにはとてもありがたい便利なツールを提供してくれています。

脅威なのは,こういう大きなうねりでオープンソース活動をして開発資産をためていこうとしているわたしたちのうごきを理解しない閉鎖的な企業社会であったり,なかなかITスキルを会得しようとしない自治体などではないかと…

オープンソースを,少なくとも自治体など公的機関は納入条件に加えることをもっと真剣に議論してほしい,と以前のブログに書きましたが,そういうながれが欲しいです。

  今駒哲子 on 2008/05/15

8

今駒哲子さん

>このバランスがもっととれるような状況になればなぁと思っているところです。

google がでてきたらCMSはどうなるんだろうという危機感あります。このあたりの温度感は今駒哲子さんとは違うかなという気がしています。
google に負けるとしてもフィンランドの冬戦争くらいにはもっていきたいというのが私(tadashi)の気持ちです。

NetCommons 屋久島プレスリリースでました。力をつけるには、まだまだ道のりは遠いです。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080514/301679/
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20080514/1002238/
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/05/14/19551.html

  tadashi.nagao on 2008/05/14

7

tdashiさん,コメントありがとうございます。

そうですね,普及することは,わたしも大事だと思います。
XOOPSが普及したのは,XOOPS以外に日本で文字化けせず使えるCMSがなかったので,必然的に普及したと思いますが,競争の上で選ばれて普及したわけではなかったのが不幸だったと思います。
ユーザにとっては,いろいろ選べる状況があって,そのなかでよいものを使う状況,今だんだんそうなっているので,これは良い傾向だと思っています。
CMSが生き残るかどうか,なのですが,オープンソース自体に魅力がなければあっさりと開発者は離れていきますし,良いものに流れていきます。開発者はいろんなCMSを知っているので,本当にあっさり^^;
ですので,オープンソースに魅力があるかどうか。これが永くつきあっていくための判断基準になります。ビジネスになるから,ということで付き合うだけであれば,ビジネスにならなくなったらすぐに離れることになるので,長続きするとは思えません。

このバランスがもっととれるような状況になればなぁと思っているところです。

それと,普及したらそれだけでよいか,というとそうではなく,CMSは今,クチコミでどんどん広がっています。良いとおもったものは他のひとにも他の企業にもつかってほしいと思うものです。

実際に運用してよかった,そしてオープンソースコミュニティにフィードバックして恩返ししよう!というモチベーションをどこまで持てるのか,ということだと思います。

Geeklogの場合,掲示板へのフィードバックが非常に多いですし,いつかフィードバックして恩返ししたい,という書き込みを何度も見受けるように,利用者のレスはとても好意的なものが多いです。

初心者がだれでもなんでも書き込める,書き込んでも非難されないですぐに丁寧にフォローする体制ができているからだと思います。

多くの開発者がみんなで丁寧にフォローしたい,と思わせるようなオープンソースだからこそ,そういう体制が作れたと思っていますし,開発者も,良いオープンソースだから開発するようになったわけで,普及してこれでビジネスになるから,というようなわりきった理由だけで関わっていないからだと思います。

  今駒哲子 on 2008/05/14

6

今駒さん 長いコメントありがとうございます。

私はXOOPSの前にACSというオープンソースを担いで失敗したので、
普及することがもっとも重要だと思っています。
そこが今駒さんとは違うのでしょう。機能ではなく、普及する要素をもっているかどうかが私にとっては重要です。

普及しなければ、発展する状況も発生しません。

今いろいろCMSがでていますが、生き残るためには特定の分野で確実なユーザベースをつかむ必要があります。

それから、
ユーザは忙しいので、複数のCMSを念入りに吟味する時間などないですし、知識もありません。そういったユーザにアピールするのはどういった要素かということも考える必要あります。

  tadashi.nagao on 2008/05/14

5

いかに開発者がビジネスとして成功させるかに主眼を置いて開発者がCMSを選ぶのではなく,利用者に選択肢をできるだけ平等に提供してもっともサイトの特性にあった良いCMSを選んでもらう。そのことにより,結果として自然にこちらもビジネスになっていくことを期待しています。

発注側が導入しての比較調査を現状ほとんどおこなっていないので,今は機能ではなく,過去の事例だけで導入される面が多いのでしょう。

実際に運用するのは導入側なので,管理編集機能やソフトウェアのメンテナンス機能,拡張性がよくなければ導入後,運営コストが嵩むことになるし,管理操作が複雑で十分にメンテナンスされないで放置されることにもつながります。

営業のやりやすさだけでCMSを選ぶのではなく,顧客満足を考えて,将来を見越して提案をしたい。それがわたしたち開発者の良心だと考えています。発注者より,比較を含めてずっと多くのCMSの情報を知っているのはわたしたちですから。さらにわたしたちは,どんな開発者がどう関わっているのかも良く知っています。

当初から組織しているSOHO支援団体のIvy SOHOはSOHOのゆたかなライフスタイルを提案し,その実現に向かってWEB制作・運営・開発をお互いに勉強していく組織です。その活動のなかで,自分たちが運営するのに,もっとも運営にふさわしいツールがGeeklogだったわけで,そのために顧客に対してもGeeklogを勧めています。もちろん目的に応じたCMSを提案しており,専用CMSが必要ならGeelogにこだわらず,その方面でもっとも使いやすいCMSを提案し導入をすすめてきました。そのためにさらにGeeklogの競争力をつけるべく,Geeklogの開発を行い,ユーザ会も運営してきました。

Geeklogは非常に軽快で操作が楽だという評価をたくさんいただいていますが,過去にはインストールが面倒だとよく言われていました。それもいまは,自動インストーラで本体もプラグインも,ファイルをドラッグするだけで簡単にサーバにインストールできるまでになりました。OpenIDにも対応して周囲のCMSと連携してますます便利になります。

CMSは導入する手順が難しいので,導入しての比較検討はなかなか難しかったのですが,現在自動インストーラがGeeklogを皮切りにJoomla,MediaWiki,MODx,MyNETS(Usagi),OpenPNE,Zen Cartと,数多くのCMSに対応してきて,導入が簡単になりました。

できるだけたくさんのCMSをユーザができるだけ平等に情報を得た上で選ばれるとみんなが幸せになれると思いませんか?

導入の敷居がここまで低くなれば,実際に導入テストを行った上でCMSを選ぶケースも増えてくるのではないでしょうか。

CMSは黎明期を脱して成長期に入りつつあると思いますが,これから実際に活用していって成長していくでしょう。

おなじ汎用CMSといっても,たとえばMODxは静的ページに特化したCMSで,ひとくくりにしてしまうべきではないくらいに違うものです。用途に応じてCMSを選んで使う。利用者が利用者にとってもっとも適したCMSを利用することにより,わたしたち開発者が間接的に潤う道筋になればと思います。

ちなみにGeeklogの場合,大学が多いのですが,公的機関にも良く導入されて,一般企業サイトも最近増えてきているようですよ。

どこが勝つか負けるか,ではなく,よいものを追い求める過程でお互いに良い影響を与え合っていきたいですね。

  今駒哲子 on 2008/05/11

4

今駒哲子さん

>ただ,なぜXOOPSをベースにしたのかは疑問ですが。CMSは非常にたくさんあったわけで……。

当時XOOPSが一番元気だったからです。
ただ、過去のことを言っても意味ないです。

重要なのはこれからどうするかでしょう。
今は、CMSは何種類もあり、競争するのは大変です。
いままでの私のXOOPSでの経験では、導入の決め手は、実績です。
XOOPS は偶然、有名どころに導入してもらいましたが、現在
はそうはいきません。

例えば、NetCommons なら教育センターに8件の導入事例があります。

佐野市教育センター  http://www.schoolnet-sano.jp/kyoiku-c/
埼玉県立総合教育センター http://comweb.center.spec.ed.jp/
千葉県総合教育センター http://nc.ice.or.jp/
とちぎ・学びの杜 http://www.tochigi-edu.ed.jp/icnt/
伊勢原市教育センター http://www.isehara.ed.jp/center/nc/
みやぎ先生ひろば http://aoi.edu-c.pref.miyagi.jp/hiroba/
旭市教育情報ネットワーク http://www.edu.city.asahi.chiba.jp/aein/
四日市市立教育センターhttp://www.yokkaichi.ed.jp/e-center/cms/

こういった事例紹介ができるかどうかが、プロモーションのときに
重要です。実感としては、機能などほとんど関係ないです。(あまりに機能が貧弱なら違いますけど)

  tadashi.nagao on 2008/05/11

3

きむこうさん,

企業の体質改善が必要かもしれませんね。


tadashi.nagaoさん,

NetCommonsは公的機関が公的資金で開発しているので(企業や個人は情報公開や開発者との交流がほとんどできないことで不安を感じて利用に躊躇する場合があるかもしれませんが),公的機関は使いやすいのだと思います。ただ,なぜXOOPSをベースにしたのかは疑問ですが。CMSは非常にたくさんあったわけで……。

島根県CMSもそうですね。公的機関がオープンソースをどのように育てることができるのか,公的な大きな予算があれば,それだけで安心なのか,いろいろ課題が残っているように思いますが,そういう事例がすこしずつ生まれてきていることでボトムアップを図れればよいのではないかと思います。

  今駒哲子 on 2008/05/10

2

オープンソースのブランディングの問題でしょう。企業事例ではないですが、屋久島は、NetCommons を使っています。謝辞を、ホームページ上で公開しています。
http://www.yakushima-town.jp/modules/menu/main.php?page_id=199&op=change_page
Linux World で、この屋久島の話を新井紀子さんが講演します。
http://www.netcommons.org/modules/journal/journal_detail.php?block_id=2121&news_id=380&op=comment#2121
100席ですが、事実上もう満席です。

オープンソース全体のブランディングが大切だとするなら、チャンピオンをつくることは重要です。NetCommons にはその資格があると思っています。実績も教育センターでの導入事例が複数あります。女性が開発リーダーであることもダイバーシティの観点からも好ましく、応援する要素が整っています。

  tadashi.nagao on 2008/05/10

1

 そうですね。以前の現場で

1)フリーのマルチOS環境のインストーラを使う
という話があったのですが
 ReadMe.txtに
 「XXXのインストーラを使っています」
と記述するのが嫌だという話になり、取りやめたりとか

2)ODBCを補助するようなライブラリの使い方説明で
ODBCの設定の仕方をハードキャプチャしてマニュアルに
載せるという段になって
「MSに許可受けなきゃいけない恐れがあるから掲載しない」
というのでマニュアル修正も見送った話もあります。

OSSソースを使用しているのを検索するソフト等
もあるようなのでそういうのに
ナーバスになっているのかもしれませんね

  きむこう on 2008/05/08

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