海外のCMSを利用して開発する際に、どうして英語圏のソフトウェアを利用しなければならないんだ、日本生まれのCMSのほうが良いのではないか、という声もあります。
北東アジアOSS推進フォーラムでは「日・中・韓独自のOSSコミュニティを作るべき」といった韓国ETRIのMyung-Joon Kim氏の記事もでています。
しかしながら、このようなグローバルな時代にどこで生まれたCMSだろうと、使いやすくよい設計で、多言語で利用できて開発できるシステムであるならば、そしてわかりやすい運営がなされているのなら、どこで生まれたかはあまり意味が無い様に思います。
現在オープンソースは日本においてはオープンソースの将来性にかけて企業がサポートしているところが多く成功しているようです。全体的に見れば、一般的な企業が開発を担当する社員にオープンソースに関わらせる時間を積極的にとっているとはいえず、オープンソース開発環境や開発者へのサポート体制は十分とはいえないでしょう。そのため、有望なオープンソースを開発するグループへは開発支援などを国のレベルで支援があるとよいでしょう。開発だけでなく、セミナーの開催のサポート等も望まれます。このようなボランティアに頼った環境で日本発、アジア発はなかなか容易ではありません。日本発のオープンソースCMSもありますが、すべて企業向けにシステムを開発し、その後オープンソースになる傾向があるように思われます。
だからといって、日本を含め、アジア発のオープンソースCMSが潤沢に発生してくるようになることは望ましいことであり、否定するわけではありません。が、すでにあるプロジェクトにも参加して、そのノウハウを身に付けた上でフォークするなり、あらたな企画も可能になるのではないでしょうか。
さて、オープンソースは産地よりもコアの設計者がどういう思想で開発しているかが、実は今後のCMSの開発の行方にも影響するもっとも大事なところだろうと思います。
Geeklogは、現在はドイツ、ポーランド、フランス、アメリカ、イタリア、日本、その他様々な国の開発者が関わって開発をすすめています。コアのシステム開発は、当初からUTF-8での多言語化がすすんでおり、バイリンガルシステムもできあがりました。
多言語でUTF-8対応のため、元々各国の開発者が非常に参入しやすい環境だったのは確かだろうと思います。
Geeklogの開発思想としては、グローバル設計思想とハイセキュリティ、機能としてはSEOを相当意識した設計になっています。
世界中のあらゆる国々で利用できるCMSを、世界中の開発者とともに開発しようという意識が見受けられますし、英語が堪能でない開発者にもやさしいサポートサイトがあります。メールでコア開発者に連絡しても気さくに返事が返ってくる、そんな体制や姿勢があります。
また、セキュリティギークのために開発した、と開発者ドキュメントの最初のページに書かれているとおり、セキュリティ対策用機能であるパーミッションシステムをはじめとする機能、プラグインの自動インストール機能を開発していたにも関わらず、その簡便さをすててまでセキュリティをとる姿勢、また、本家の開発者たちの対応が迅速なのも安心してついていける要因です。
SEOに関しては、CMSにはもっとも重要な機能としてブログ機能を置き、トラックバックやRSS機能なども含めてWeb2.0に対応する情報発信機能を基本機能として持たせています。そのためページランクもすぐにあがり、驚くほど早くインデックスされます。URLリライト機能を持たせたり、記事や静的ページに自由な英数字でのIDを指定させることができるなど、特にGoogleへの対策が充実しています。
現在このCMSは、様々な言語ファイルが提供されていろいろな国で使われています。
アジア圏では、日本語、中国語などは提供されていますが、韓国語の提供がまだありません。提供されている言語ファイルを韓国語に翻訳するだけで韓国語版CMSができあがります。翻訳するファイルは大きくはひとつだけです。他、プラグイン毎に言語ファイルがあるのでいくつか翻訳する必要がありますが。
ぜひ韓国からの参加も期待しています。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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