最終更新時刻:2009年11月12日(木) 3時27分
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起業の動機は「業界を変えたい!」(後半)

公開日時:
2008/08/24 11:55
著者:
生島勘富

 前回のエントリーで、いまのIT業界は、料理をほとんど作ったことのない人が味見もしないで書いたレシピに沿って料理をつくるようなもの、と書きました。

 大手の仕事(下請)以外は、弊社の技術者はかなりアバウトな仕様(要望)で作り始めます。

 新しいレシピの料理を味見しないで作れるなら、天才を超越した神か悪魔か、よほどの味音痴と考えているためで、お客様にも、都度、味見をお願いしながら進めたいと考えています。
 
 ところが、一般的なIT業界の構造では、馬鹿げたことにユーザにレシピを見せてユーザがOKした時点で作り出すことが正しいとされています。

 もちろん、レシピを見ただけで料理の味を完璧に想像できるそんな神のようなユーザが存在するわけもなく、この承認は仕様書の厚みであったり体裁であったり、で承認していると思われます。

 当然、そんなユーザの承認を得たと言われる仕様書を見ても、何がしたいのか全く理解できないことの方が多いです。

 その承認に意味はないと判っていそうなものですが、IT業界では、そんなユーザの承認を金科玉条のように持ち出し、レシピどおりに作れば「不味くてもユーザの責任だ」と平気で言います。

 そして、ユーザが作り直しを要求すれば当然のように追加料金を取ります。結果、ユーザは不味い料理を我慢するか、追加料金を支払うかしかなくなるわけです。

 また、弊社のようにヒエラルキーの最下層にいる技術者は、技術者であるのにもかかわらず、技術ではなく作業時間を切り売りする契約になります。

 そんな中小零細のソフトハウスにとっては、時間を切り売りしているため、トラブルが多い方が儲かるという構造です。

 ですから、中小企業の技術者は、積極的に技術を磨くよりも、トラブルをやり過ごす技を身に着けることになります。(それも大事なスキルではあるのですけれど)

 このような体質から、製造業であれば小さくても世界的になくてはならない技術を有した企業は存在しますが、IT系ではそんな技術力を望むべくもありません。

 私は、こんな業界を変えたいと思っているのです。

 支払いが完成後になることが多いため、小さな会社ではその間の資金繰りが持たないため、資金力のある大手に頼らざるを得ないのは仕方がない部分もある。

 しかし、お互いに技術者なのですから、技術者としてのプライドを持って、プロとしてユーザに対してどれだけ価値のあるものを提供するかを問うような構造になっていけばと、切に望みます。

 頼っている大手様を批判することを書いて大丈夫か?と思いながら…。

 次は、弊社のレシピの書き方です。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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